ONLY Factory

オンリーファクトリー

オンリーのものづくりには、オンリーファクトリーという生産基盤があります。オンリーファクトリーではテーラーメイドの縫製を行だけでなく、オンリーのものづくりの軸となっています。「空」という超軽量縫製の技術開発。洗えるスーツの開発。すべてのモデルのパターン管理。受注したオーダーのデータ管理・型紙管理。プレタ製造に際しての提携工場への技術指導。
様々な角度からオンリーのものづくりを支えています。空仕様や洗えるスーツも、オンリーファクトリーの技術基盤があって初めて実現した、オンリーの大切な財産です。

長崎空港から車で約1時間。佐賀県武雄市にオンリーの自社工場「オンリーファクトリー」はあります。オンリーのオーダースーツ“テーラーメイド”はすべてここで縫製しており、その数、年間約2万着。
ファクトリーにひと度足を踏み入れると、意外にも静かで、穏やかな環境でスーツが作られていることがわかります。
ここでは湿度管理が命。生地や機械工具に水滴が付かない超音波加湿器が天井に10台取り付けられていて、常に空間の湿度を60%に保っています。これは日本の気候風土を考えてはじき出された数値なのです。

工場別館の生地収納倉庫から、スーツ作りははじまります。通常、生地メーカーから縫製工場には、反物(ロール)状で納品されます。しかし、そのまま縫製に入ってしまうと、巻かれたときに生じた生地のヨレなどの影響により、美しく仕上がりません。オンリーファクトリーでは、納品後、いったん生地を広げて、縮絨(しゅくじゅう)と呼ばれる加工を施し、テンションがかからないようにたたんで収納しておくのです。この工程があると、生地がリラックスし、仕上がりが断然美しくなるのです。
最新のCADを使って型紙を製作し、それを用いてカッティングの工程に入るのですが、ファクトリーではなんとハサミを使いません。 回転する丸い刃のついたロータリーカッターを使うことで、どのオペレーターが作業しても高い精度の仕上がりを、しかもスピーディに実現することができるのです。

カッティングを終え、パーツとなった生地は、加湿装置にかけられます。湿度の高い日本において、実際に着られるときのことを考えての一手間です。ミシン掛けも部位毎に異なるオペレーターが行い、そして熟練した職人の手によってアイロン掛けが行われ、スーツが完成します。
オンリーファクトリー
ファクトリーでは「着用試験」と呼ばれる、生地と縫製とのマッチングテストも行っています。どんな素晴らしい生地であっても素晴らしいスーツに仕立て上がるとは限りません。縫製やパターンとの相性によって仕立て映えが変わってくるのです。実際にその生地で仕立てて着用してみるこのテストで、相性が良くないと判断されれば、たとえどんな著名な欧州メーカー生地であっても商品化には至りません。
他社と同じく、オンリーにも海外にプレタ(既成品)の生産拠点があります。ファクトリーは、そこでの技術指導も担っています。「技術のチェックに行くメーカーはほかにもありますが、そのほとんどが仕上がり(出荷前製品)の確認のみ。つまり、途中工程での改善点を見つけ出さないから、根本的な改良にはならないのです。その点、オンリーではオンリーファクトリーが主体となり各工程をくまなくチェック。理由や原因を解明して指導するから、技術指導をして、こちらが帰国してから、リバウンドすることがほとんどないのです」と工場長は言います。

オーダースーツもプレタも、生産する場所にかかわらず分け隔てなく、徹底的に品質にこだわる。自分たちで企画して、作り、販売するオンリーの体制だからこそ、こだわりぬけるのです。「お客様に着てもらいたい一着があるから」今日もまた一着一着と、お客様のスーツが仕立てられています。

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