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今年で400周年を迎える
京の台所「錦市場」

2015.03.27

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京都に多い、「鰻の寝床」と呼ばれる細長い作りの店。錦市場もまさしくそれ。入口は狭いですが390mも続く細長い作りです。
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実は錦市場は江戸時代の絵師・伊藤若冲生誕の地。入口には、若冲の絵を使用したモチーフが置かれています。
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八百屋には、聖護院大根や堀川ごぼうなど、いわゆる「京野菜」が多く並びます。
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メディアの取材も多い「魚力」さん。肝を使ったソースにつけて食べる“はもカツ”が有名。
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京都といえば「おばんざい」。見ているだけでも楽しい色とりどりのおばんざいは、その日の夕飯にと買い求めるお近所さんも多い。

日本随一の観光都市である京都。京都の魅力は寺社仏閣をはじめとする歴史的建造物や、春の桜や秋の紅葉などの美しい景色などさまざま。もちろん“食”もそのひとつです。
そんな京都の“食”を支える、京の台所「錦市場」を今回はご紹介します。

錦市場は、ONLY四条烏丸店からすぐ、四条通りから少し入った京都の中でも特に賑う中心部に位置しています。市場というと、東京築地市場のような広い敷地のなかに採れたての魚介類や野菜が並んでいる印象が強いかもしれませんが、錦市場は違います。幅の狭い390メートルもの通りの両側に小さなお店がずらっと並び、また海からは距離があるため加工品が多いのも特徴。中心部にあるため、観光客の方で常に賑っていますが、地元の人が日々の買い物に利用する場所でもあり続ける一面も。京都での暮らし方が垣間見える雰囲気も魅力のひとつです。

市場には、定番の漬物屋や八百屋はもちろんのこと、出し巻きたまごの二大名店「三木鶏卵」「田中鶏卵」や、プロも通う包丁・料理道具の老舗「有次」など、多種多様な店が並びます。

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だしの旨みが広がる
ふんわり卵焼き
錦市場の代表グルメである出し巻き。柔らかく、口の中でふわっとほどける卵は、お出汁の旨みたっぷり。田中鶏卵さんでは、一口サイズの食べ歩き用も販売しています。

中でも今回気になったのは「中央米穀」。錦市場が京の台所なら、中央米穀は地元民の米蔵。中央米穀 錦店には、米のプロフェッショナルが選び提携している色んな産地のお米がずらり。1キロから購入できるため、食べ比べてみるのも楽しいですよ。

おすすめしてもらったのは、峰山コシヒカリ(京都)。京都でお米が一番おいしいと言われている京丹後市峰山町で生産されたコシヒカリは、生産量が少なく京都以外で流通することは少ないそう。スタッフが自宅で早速炊いてみたところ、小粒で適度なモチモチ感。噛むほどに甘みが口に広がり、ゆっくりと味わいたくなるお米でした。

また、錦店では店内でおむすびを頂くことも。たくさんの具材から選べるおむすびは、小腹が空いたときにぴったり。確かな品質のお米が美味しく食べられる、老舗ならではの信頼感ある米屋「中央米穀」。錦市場に立ち寄った際は是非覗いてみてくださいね。

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自分好みのお米が見つかる
老舗「中央米穀」
地元・京都はもちろん、全国各地のおいしいお米が並びます。食感や粒の大きさなど、好みを伝えればおすすめを選んでくださいます。

老舗ばかりあるイメージの錦市場ですが、立ち食い寿司やフレンチ、カフェなどの新しいお店もたくさん。
実は今年で400周年を迎える錦市場。長い歴史とともに歩んできた、京都の食文化を代表する老舗たち、そしてこれからの錦市場を作っていく新しい店の数々。一度お越しいただき、その面白さを体感して頂ければ幸いです。