THE APPEAL OF ONLY PARACHUTE WOOL FROM HAYASHI

「テーラーメイドスーツ」はONLYが展開するオーダースーツ。自分好みのスーツをつくることができる多彩なオプションに加え、ジャストフィットを実現する正確な採寸、国内自社工場によるたしかな仕立てによって、ビジネスパーソンたちから高い支持率を獲得している。 ONLYスーツマガジンでは、さまざまな切り口でその魅力を紹介してきたが、今回のテーマは「ファッションのプロ目線」。体験を依頼したのは、メンズファッション界のご意見番として知られる林 信朗さん。これまで英国やイタリアで、膨大な数のスーツを仕立ててきた服飾評論家が、テーラーメイドスーツに感じたこととは?

ハマの酒場を愛する
メンズファッション界のご意見番
服飾評論家
林 信朗さん

1954年東京生まれ。日本最古のメンズファッション誌『MEN'S CLUB』をはじめ、紳士のためのライフスタイルマガジン『Gentry』、『DORSO』の編集長を歴任。現在は服飾評論家、執筆家、編集者として活動中。メンズファッションに関する博覧強記ぶりはファッション業界でも随一。

「大人スーツは、ONLYのテーラーメイドスーツで」

ビジネスマンのスーツはルーキー版と大人版の二種があると思っている。 会社に入社してから3年間、長くて5年間は、スーツに気をつかう必要などまったくないない。清潔感さえキープしていれば一番安価な既製品を着まわしていればよい。周囲のひとは新人君のファッションセンスなどは見ていないからだ。それよりなにより、彼がいかに早く仕事を覚えるか、熱心か、そしてヒカルところはどこかを見ているからである。そしてルーキーはそれでよいのだ。しかし、30代近くになってもそのままではいけない!それは絶対にいけない! ひと通り仕事は覚えた、小さいながらも役職を得た、予算を持ったとなると周囲は彼を「仕事で付き合える人物かどうか?」言い換えれば「大人のビジネスマンかどうか?」という目で見るようになるからである。それは日程も試験会場も決まっていない試験のようなもので、そのときまさにスーツ姿がポイントになってくるのだ。 大人のビジネスマンは仕事でやり合うようなことはあっても、服装で突っ込まれたりはしない。ルーキー時代のヨレヨレスーツ姿と違い、大人のビジネスマンのスーツ姿は隙がない。ビジネス上のプロトコル(それは「一歩控えめ」ということだ)にのっとった色、柄、素材で仕立てられ、フィットしたスーツを、常にプレスされた状態で着ているのだ。スーツは仕事への責任感と取引先へのリスペクトのシンボルだからだ。

東京有楽町のオンリーのショップに先日仕立てたスーツをピックアップに行く道々、京浜東北線に乗っている多くのルーキー君や大人なのにルーキー君スーツのまま進歩が止まった男性を眺めながら、そんなことを考えていた。ぼくがオンリーのテイラーメイドというオーダーメイドスーツに感心するのは、ぼくの言う大人スーツの条件がすべて揃っているからなのだとも……。

まず、フィット感が既製品と違う。外からそれを見ると、お、身体に合ってるな、いいスーツだな、着慣れているな、となる。オンリー独自の「ゲージ服」による採寸(昔から知っているオンリー会長の中西氏のアイデアだ)で、オンリー側のテーラーが誰であっても、着心地がよく、身体を美しくみせるバランスのよいスーツの設計図ができる。 それをモノとして生産するのが、いまや希少な存在であるオンリーの国内工場(佐賀)である。ご存じかどうか知らぬが、国内で流通している大半のスーツは中国を筆頭とする海外生産という時代に、熟練の職人が担当する国産の製造ラインを維持するのはタイヘンなことで、仕上がってくる純国産のスーツの品質は疑いようもないのである。生地の多彩さにもちょっと目を見張る。国産、インポート迷うほどバラエティがある。財布に優しいオリジナル生地の品質も非常によろしい。なにより心強いのは、「一歩控えめ」を心得え、着る人に寄り添ったアドバイスしてくれる知識豊富なテーラーの存在だ。これならオーダーに不慣れな男性も安心して相談できるだろう。

6型あるスーツのスタイル(モデル)も実用的ではないか。例えば職種によって選ぶという方法がある。金融関係の方ならブリティッシュの「カチッとした」モデルがはまるだろう。マーケティング関係ならソフトコンストラクションという具合に。シャツやタイ、アクセサリーはそのモデルに合わせて揃えていくことにすると、スーツスタイルに大人らしい一体感が生まれる。そのスーツスタイルのテイストでカジュアルウエアも統一すれば、無敵のオン・オフワードローブが完成する。

メンズファッション誌の編集に長く携わったのでさまざまな大人ビジネスマンと交流してきている。結論から言うと仕事ができるビジネスマンは90%以上の確率で大人らしくスーツを着こなしていた。だが、世の中にはぼくの目に入らない、仕事ができても外見で損をしている男性も決して少なくないだろう。なんともったいない! オンリーのテーラーメイドスーツのような強力なサポートがあれば、実力と外見のバランスがとれた素敵な大人ビジネスマンが日本にもたくさん生まれるのに……。仕立てあがったネイビーのピンストライプスーツの軽さとフィット感に十分満足して、ぼくは銀座で行われる某映画配給会社の祝宴に向かった。

林 信朗

TAILOR MADE SUIT Selected by Hayashi

林さんが仕立てたスーツを紹介しよう。モデルは肩パッドのないナチュラルなショルダーラインとゆったりとしたフィットが特徴の「ソフトコンストラクションモデル」で、生地はイタリア・カノニコ社のスーパー120‘sのフランネル素材。ワイドピッチのペンシルストライプといい、ダブルブレストといい、貫禄の中に上品な色気を感じさせるネイビースーツが誕生した。

秋冬らしい温もりのあるフランネル生地。ボタンは黒の水牛ボタンをセレクト。
袖は本切羽の仕様に。

裏地はキュプラ素材で、白ベースのストライプの生地を選択。

ONLYのテーラーメイドスーツは
ココが違う3つのポイント

1.品質がブレない

一般的なオーダースーツブランドでは、国内や海外の複数工場で縫製を行っているケースが多く、工場によって品質にブレがあるのが難点。ONLYのテーラーメイドは、全てのオーダースーツを佐賀県の自社工場で縫製しているため、品質のブレがないのが安心だ。

2.イメージがブレない

通常、オーダースーツショップには既製品スーツの取り扱いがなく、どのような仕上がりになるのかイメージが湧きにくいものです。ONLY店舗では、常時500〜1000着の既製品スーツを取り扱っていますので、生地の風合いやデザインなど仕上がりのイメージを持ちやすいというお客様の声を多くいただきます。「イメージと違った、、、」という失敗が少ないオーダースーツです。

3.採寸がブレない

メジャーを使った採寸は難しく、担当するフィッター(採寸する人)で若干ばらつきがある。そこでONLYは、採寸のばらつきが出にくい独自の採寸法を確立。その秘密が、フルオーダーの仮縫い工程をとり入れたゲージ服(採寸用スーツ)にある。袖の白いラインや背中のファスナーなど工夫が凝らされていて、どのスタッフが採寸しても、正確な採寸が行える。 その結果、なんとオーダースーツのクレーム率が1%以下と業界最低水準だ。

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