【低身長さん必見!スーツを上手く着るコツ】ONLY福岡天神店
2025.06.22 | ONLY 福岡天神店いつもショップブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
福岡天神店の多田羅です。
今回はどうにも出来ないけど何とかしたい、低身長さんでもスーツをうまく着こなすコツをお話しできればと思います。
お客様からのご相談も多い内容ですので、是非最後までご覧いただけると幸いです。
低身長さんがスーツが似合わないと言われる理由
ネットでもよく言われてますよね・・・。
確かに高身長の方に比べると似合わないは否定しません。
何事も大きいに限りますからね。
主な似合わない理由として「サイズ」と「バランス」問題があります。
まずサイズですが、既製品では長さが綺麗に合うものが少ないです。
袖丈や裾の長さは調整できますが、着丈は弄ることが難しいです。
よくタイトなサイズ感でご希望される方もいますが、実はタイトすぎるとより小柄に見えるので注意が必要です。
同時にバランスが高身長の方に比べ取り辛い事が最も難しい点です。
スタイルが良く見える視覚的特徴は「長方形」のシルエットです。
「正方形」になるほど横に広がって見えるので、元々の縦の長さが短めの低身長の方はこのバランスを整えることが重要になります。
バランスよく着るコツ① 体型に合った生地を選ぶ
続いて上手く着る方のコツになりますが、最初に生地選びからになります。
既製品では制限がかかるかもしれませんが、オーダーで選ばれる際には是非ご参考下さい。
生地に関しては「ある程度目が詰まっていてしっかりした生地」を選ぶことをお勧めします。
これは脂肪量問わずの選び方になります。
何故しっかりした生地なのかですが、やわらかい生地は体型を拾いやすい事が一番のポイントです。
更にサイズが合わせる事に目が行き過ぎ、タイト目に作られることも多い事で、より生地がボディーラインを拾ってしまいバランスが崩れてしまいます。
やわらかい生地の方が光沢感もあることが多いので良く思われていますが、向き不向きの点で考えるとお勧めし難いです。
因みに素材ですが、ウール基準で見て下さい。
コットン、リネンなどはしっかりした生地ですが、皴が入り形が崩れやすいので難しいです。
例に私の着用写真で差を見てみましょう。
身長:165cm(自称) 体重:48kg C:85cm W:66cm H:87cm
骨格タイプ:ウェーブ

こちらはウール100%生地のスーツです。
「Loro Piana ZELANDER」の生地を使用しており、春夏用の平織の生地です。
薄手ではあるものの、ハリコシがあるので生地自体の動きはあまりありません。
身体のラインを綺麗に隠してくれるので、生地が薄くなる春夏シーズンでは優秀な体型カバー出来る生地となります。
他には「CANONICO 21Micron」なども似た素材感となります。
逆にリネン100%の生地のスーツの写真をご覧ください。

パンツを見ていただく通り、皴が入ることで縦に生地が落ちず、横に広がります。
皴が縦に入ることは服地ではあり得ない動きなので、先程のウール100に比べ細く見えることはないと思います。
コットンやリネンは固い素材ですが、こういった皴問題があるのでご注意ください。
しかしコットンに関しては一部例外があり、チノクロス(チノパンの生地)やコットンドリル生地ではなく、デニム生地であれば綺麗なシルエットを出すことも可能です。

バランスよく着るコツ② 適切なサイズと各アイテムのバランスを整える
続いてサイズ感とアイテムのバランスですが、かなり厄介なポイントです。
サイズに関しては一言に尽きます。「普通のサイズ感」です。
ただこの普通がとんでもなく厄介です。
オーダーにしても人それぞれの細さは変わりますし、好みもあると思います。
これが重要なのですが、「細くする(数値上)」ことは「細く見える」とはイコールでは結びつきません。
先程の話と被りますが、体型の癖を考えずただ数値上細くするとボディーラインを拾い過ぎます。
私のような体型でパンツの裾幅を18.0cmにするとやや細い位ですが、180cmの身長の方でガッチリされている方ならパツパツになります。
人それぞれの理想値があるので、それを見極める必要があります。
また股上を高めにすることもスタイルアップには有効です。
履き位置が上になることで上半身の割合を視覚的に減らすことができます。
続いてその他アイテムのバランスですが、全体的にコンパクトにまとめてください。
腕時計、靴は特にバランスを崩しやすいアイテムです。
靴に関しては、足元に目線が行くと重心が下に行くのでより小柄に見えたり、足が短く見えます。
靴は可能であればイギリス靴も特徴でもある「ショートノーズ」の靴を選びましょう。
イタリア靴のような「ロングノーズ」や、アメリカ靴にようなボリュームのある靴を選ぶとバランスが難しくなります。
どうしてもボリュームのある靴を履きたい場合は、パンツのシルエットをゆったりめにしてください。
細めのテーパードが強いパンツに合わせると足元がより強調されてしまいます。
ローファーなどはボリュームが少ない分相性が良いです。
時計に関しても同じくで、近年ケースサイズが40mmを超える物や、複雑機構(自動巻きなど)の時計が多いので小柄な男性にはかなり大きく感じます。
時計のサイズは手首の太さを超えない幅で選ぶことを基本とし、可能であれば3分の2程度の大きさにすると上品に見えます。
私の手首の幅は15cm程でかなり細めなので、ケースサイズは32mm~36mm程度の物で納めています。
メンズサイズでは大体が大きいのでボーイズサイズ、レディース、ヴィンテージで見繕うことが殆どです。
色々と書きましたが、基本的に体の先端にあたる部分はコンパクトにまとめるとバランスを取りやすいと思ってください。
長々となりましたが、これらがスーツを着た上で自分で導き出した最適解でした。
これからも発見はあるかと思いますので見つけましたらまた追記していこうと思います。
ご相談なども是非いただければご一緒に最適解を見つけましょう。
皆様のご来店をお待ちしております。
最後にONLY福岡天神店へのアクセス方法を記載いたします。
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