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夏の訪れを告げる
京都「祇園祭」

2015.7.3

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祇園祭

日程:7月1日〜7月31日

※宵山・宵々山は7月14日〜7月16日に開催。

※歩行者天国は7月15日・16日の18時〜23時(予定)

※山鉾巡行は7月17日・24日に開催。

7月に入り、京都にも夏が訪れました。京都の夏といえば、やはり「祇園祭」。祇園祭は八坂神社の祭礼で、日本三大祭りのひとつ。その歴史は1100年にも渡り、17日と24日に行われる山鉾巡行は、「京都祇園祭の山鉾行事」としてユネスコ無形文化遺産にも登録されているほど。観光客はもちろんのこと、今なお地元民を引きつける夏の風物詩だといえます。

祇園祭は毎年7月1日(吉府入)から7月31日(疫神社夏越祭)まで、1ヶ月にわたって開催。なかでも7月14日~16日の宵々山・宵山、7月17日の山鉾巡行が広く知られ、街は多くの人で賑わいます。宵々山・宵山では京都市内でも特に中心部となる四条通や烏丸通を中心に多くの道は歩行者天国になり、いたる所に鉾や山が飾られます。鉾は9基、山は23基あり、ひとつひとつ個性ある出で立ち。それぞれのお会所では粽(ちまき)と呼ばれる笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りも販売されているので、各会所を回ってみるのも楽しみのひとつ。夜のお祭りなので、もちろん道にはたくさんの出店が立ち並び、祇園囃(ぎおんばやし)の音色と合わせて祭りのムードを盛り上げます。

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多くの出店で賑わう
宵山・宵々山

山鉾巡行の前夜祭として催される宵山・宵々山。京都中心部のメインストリートには出店が立ち並び、提灯や鉾、浴衣姿の人々と合わせて夏の風情を盛り上げる。会社帰りの人々も多く見られ、また最近では近隣の飲食店が変わり種の出店を出しているなど、街中での祭りだからこその楽しみも。

そして祇園祭のメインといえば山鉾巡行。昨年からは17日(前祭・山鉾巡行と神幸祭)と24日(後祭・山鉾巡行と還幸祭)の2回に分けて開催されています。前祭では長刀鉾を先頭に23基、後祭では橋弁慶山を先頭に10基の山鉾が京都の中心部を巡行します。ちなみに山鉾は、四条通から新町御池までの経路を巡ると各鉾町へ戻り、すぐ解体されます。山鉾が街中を巡行することで厄を集めるとされており、その集めた厄を溜めないようにするためなんだそう。

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毎年先頭を行く
“くじとらず”の長刀鉾

数ある山鉾のなかで最も人気が高い長刀鉾。毎年粽(ちまき)を求めて多くの人が並ぶ。他に山鉾がくじで順番を決めるのに対して長刀鉾は毎年先頭を行くことが決まっており(くじとらず)、また現在の山鉾のなかで唯一生稚児が乗る鉾である。矛先には疫病邪悪を払う長刀を付けている。

祇園祭は各行事が日付で決まっているため、メインの行事が全て平日という年も。残念ながら今年も宵山・宵々山、山鉾巡行は平日です。しかしそれ以外の日にも、7月中は様々な行事が各所で行われており、また京都市内では山鉾巡行に向けて練習している祇園囃のコンチキチンが聴こえてくることもしばしば。
夏の京都は、鴨川の風景も美しく、川床で料理をいただいたり、かき氷の名店を訪ねたり、と今の季節ならではの楽しみも沢山。ぜひ祇園祭を感じる京都で、夏を楽しんでみてはいかがでしょうか。