色や柄だけでなく、スーツの生地には織り感が重要です。糸の調子や織り目の具合で、スーツの表情は様々に変わります。
この春、選ぶなら空気感ある軽量素材や、表面感あるホップサックなど。季節感ある素材使いが、ビジネスシーンに彩りを添えます。

写真のスーツも、素材使いで春を感じさせた一着。ホップサックと呼ばれる平織りツイードの一種で、粗い織り目と軽やかな風合いが特徴。ビールに使われるホップを運ぶために用いられた麻袋と同じ織り方であることから、ホップサックと名づけられています。空気をはらんだような通気性の良い織り上がりで着心地も快適。

生地はイタリアの名門「REDA」社の新作。ざっくりとした織り目で凹凸感があり、ラフな印象ですが、光沢のある糸を使用しているので上品さも兼備。無地ながら角度や光の当たり方によって様々な表情を見せる、洒落たニュアンスのブルーカラーも魅力です。

無地ながら豊かな表情を見せるホップサック

春夏らしい軽やかな素材感ですが、上品なブルー無地でビジネススーツとして活躍する端正な印象も。ホップサック独特の織り感と糸の光沢が、豊かな表情を見せてくれます。

織り感を楽しむため、生地の魅力を最大限活かすことのできる「フィオレンティーナ」モデルを採用。フロントには胸ダーツが無く、巧みなカッティングとアイロンワークだけで美しいシルエットを作り出しています。生地の美しさを堪能するため、ポケットのフラップまでも省略。丸みを帯びたショルダーラインやフロントカットが、着る人をエレガントに引き立てます。

品よくエレガントに仕上がるフィオレンティーナ

淡泊なコーディネートになりがちな春夏だからこそ、スーツのモデルはエレガントさにこだわって選びたい。丸みのあるショルダーラインで、肩肘はらない大人の余裕を醸し出します。

春夏らしい軽快なホップサック生地を、上品かつエレガントに仕立てたオンリーの新作スーツ。あえて生地の織り感で春を演出する洒脱さは、今年のトレンドのひとつでもあります。ぜひ一度店頭でご覧くださいませ。