ついに満開!
春の京都を彩る「桜」たち
その昔、太閤豊臣もここで花見を行ったという京都の桜の名所「醍醐寺」では、春の彼岸頃に憲深林苑で咲き始める桜をかわきりに、約3週間様々な桜が咲き、春の訪れを感じさせてくれます。
取材日は3月28日。一気に暖かくなり、花たちがあわてて春の準備を始めたころでした。
まずは、三宝院の太閤しだれ桜が私たちを迎えてくれます。古木ならではの歴史を感じさせる太い幹は、青々とした苔を纏い、風格ある佇まい。大きく広がる枝には可憐な花が咲き誇ります。その懐深い姿に、私たちは圧倒され、春の喜びとともにありがたさを感じました。三宝院のすぐそばにある憲深林苑では、桜を見ながらお抹茶とお菓子が頂くこともできるそう。
次に、下醍醐 伽藍へ。ここは取材日はまだまだ咲き始めでしたが、弁天堂を囲む池の桜は美しく、花の桃色、お堂の朱色、庭の緑が鮮やかに水面に映ります。
そして最後に、霊宝館のしだれ桜へ。なんと、堂々とした威厳ある佇まいでしょう。言葉にならない美しさとはまさにこの事。この桜の前では皆自然と無言で観賞しています。
もちろん醍醐寺は夏も青々と美しい緑の風景を楽しむことができます。鳥のさえずりを聞きながら澄んだ空気のなかで過ごす時間は格別。是非訪れてみてくださいね。
京都でも一二を争う人気の観光スポットである清水寺。
平日でも多くの観光客でにぎわいますが、たくさんの人でゆっくりお寺を拝観できないのが悩み。時間をかけてゆっくりと清水の舞台から京都の街を眺めたい方には、朝がおすすめです。清水寺は、なんと朝6時から拝観が可能なんです。
今回は、4月2日 朝7時30分頃から拝観スタート。
朝日が明るくなっていくにつれ、お寺や庭の表情も霞んだ風景から鮮やかに変化していきます。東山の朝の澄んだ空気は、花の色をより艶っぽく際立たせてくれています。
清水を柄杓に汲み、六根清浄・所願成就を祈願する人気スポット「音羽の瀧(おとわのたき)」もこの通りがらんとしています。たくさんお祈りできますね。
清水寺から少し足を延ばして、3年坂、2年坂、高台寺周辺まで散歩してみるのもお勧めです。
おみやげ屋は開店前ですが、静かに京の小道を散策できますよ。