犯罪心理学者出口保行さんが体験・分析するオーダースーツ心理学

年間200〜300本にものぼる報道番組に出演し、犯罪心理学者として解説を行う一方、バラエティにも数多く出演する出口保行さん。
実は、そのほとんどでONLYのスーツをご着用いただいています。
「着心地がいいし、自分の体型に合う。何よりスタッフの人柄がいい」とは出口さんの言。
これまでは既製スーツをご愛用でしたが、今回、初めてオーダーメイドをお試しいただきました。さて、その評価は?
心理学的な見地も絡めてインタビューさせていただきました。

安心してお任せできる、ツボをついた提案。そこが大きな魅力

ーー出口さんには普段からONLYのスーツをご愛用いただいていますが、お気に召したポイントはどのようなところでしょうか?

  • 出口

    まず着心地のよさですね。私は大学の仕事の傍らで、年間200〜300本の報道番組と、100本程度のバラエティ番組に出演しています。一日に複数のテレビ局をまたいで生放送に出演しつつ、その間にバラエティの収録……なんて日も珍しくなく、毎日バタバタと駆け回っていますので、極力ストレスのないスーツがいい。その点、ONLYは長時間着ても気疲れしないんです。やはり仕立てがいいからなんでしょうね。そして、ただラクなだけじゃなく、きちっと見えるところも気に入っています。警察官や役人、俳優からお笑い芸人まで色々な方と会うからこそ、誰に対しても礼を欠かない服装をしたい。そんな自分の志向にONLYはぴったり合っていると思いますね」

ーーお褒めいただきありがとうございます。そして、今回は当店で初めてオーダーメイドをご体験いただきました。接客を担当したのは、売上No.1の実績を持つ中田総店長。オーダーの際はどのようなコミュニケーションをしたのですか?

  • 中田

    いつもテレビなどを拝見していて、無地のスーツやジャケットをお召しになることが多いと感じていました。なので、今回はベーシックの範疇を逸脱せず、かつ今までとは少しだけ目先の違うスーツを……ということで、ミディアムグレーのチョークストライプをご提案させていただいた次第です。

  • 出口

    とてもいい提案でしたね。おっしゃる通り、今までは無地のスーツやジャケットばかり着ていました。どんな場面にも対応できるようにスーツはベーシックなものを着るようにしているんです。とはいえ、やっぱり柄ものを着ると新鮮な気分になれる。その点、この生地は派手すぎず目新しさもあっていいですね。

  • 中田

    犯罪心理学者というご職業にもマッチしていると思います。ストライプスーツは縞の太さや配色によって印象が大きく変わるのですが、こちらは控えめなチョークストライプで、縞の色がベースのグレーに近く柄が悪目立ちしません。実はこういう同系色の柄は、今年のトレンドでもあるんですよ。

  • 出口

    へぇそうなんだ。こうやってプロの提案を色々としてくれるところがいいですね。専門知識を持ったスタッフの方に頼れると、新しいものにも安心して挑戦できます。あとは、ボタンのような細かい箇所を指定できるのも面白いですね。今回は生地と同系色の黒にしたけれど、例えば明るい茶色のボタンを選んだら、靴とかベルトも茶系を合わせたほうがいいんですか?

  • 中田

    そうですね。明るい茶色のボタンでしたら、合わせていただいたほうが統一感が出ると思います。……かなりツウなご質問ですね。さすが、スーツを着慣れていらっしゃいます。

  • 出口

    いやいや(笑) こんな具合に、疑問を持ったところを話し合いながら好みのスーツを作り込んでいけるのがオーダーならではの面白さですね。

ーー仕立てやシルエットに関しては、どのように決めていったのですか?

  • 中田

    「着心地がいいものを」というお好みを伺いましたので、肩パッドがなく、カミーチャ(シャツ)袖を採用した「ソフトコンストラクションモデル」をご提案しました。パンツはクラシックなワンプリーツにしつつ、スリムフィットモデルでスタイリッシュさを表現しています。裾幅をやや絞って、さらにスマートさを引き出しているのもポイントですね。

  • 出口

    スラッと見えるスーツが好みなので、そのあたりもうまく汲み取ってくれてありがたいです。

ーー話は変わりますが、スーツは好印象を端的に演出できる服だと言われています。心理学的な見地から見て、スーツはどのような効果を人間に与えるのでしょうか?

  • 出口

    「ユニフォーム効果」という心理学用語があります。どういうユニフォームを着ているかによって、その人の信頼性が増したり、どんな仕事をしているか判別しやすくなるという効果です。これは人に与える安心感にも影響していて、たとえば警察官の場合、私服でいるよりも警察官の制服を着ていたほうが信頼感を与えられたり、治安維持効果が高まったりするのです。つまり、服装は人間心理に大きな影響を与えるエレメントだということですね。その人の職業や役割、発言などに服装がマッチしていれば、相手に対してより大きな効果を及ぼすことができるのです。だから私は、犯罪心理学者として身なりを正しくしようと意識しています。報道番組で解説をするときにはそれが説得力を高めてくれるでしょうし、バラエティでは逆にそれが“ギャップの笑い”につながったりもする。

ーーなるほど。さすがプロフェッショナルの分析ですね。であれば、同じスーツでも上質なものを着ているほうが、ユニフォーム効果は高まるということでしょうか?

  • 出口

    少なくとも、体に全く合っていなかったり、ヨレヨレのスーツを着ているよりは、ビシッとしたスーツ姿のほうがいいでしょうね。適切な印象を与えるスーツを手にいれるためにオーダーするというのは、理にかなった選択だと思いますよ」

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「完成までのワクワクが、スーツに特別な価値を宿してくれます」

「あまり小うるさい注文はせず、基本的にはプロである中田総店長のご提案に従ってオーダーしました。
結果、自分の好みに添いつつ過去にはない一着が出来上がって、とても満足しています。
シルエットに関しては、いつも既製にお直しを加えていたのですが、
最初から完璧にジャストフィットなスーツが仕上がってくるというのは独特な心地よさがありますね。
初めてのオーダーで印象的だったのは、“ワクワク感”の楽しさ。コミュニケーションをしながらオーダーを進めていって、
どれがどう仕上がるのかという期待が、スーツに特別な価値を与えてくれると感じました。
でもそれって、接客してくれるスタッフの人間性がとても重要。
ONLYの方はみんな人柄が素晴らしいんです。丁寧だけどフレンドリー。
だからこそ、慣れないオーダーでも安心して任せられるし、ワクワクも膨らむんです。やっぱり最後は人だなと再認識しましたね」

  • 生地はイタリアで350年以上の歴史を誇る名門「ヴィターレ・バルべリス・カノニコ」のウール。スーパー110'sという繊細な羊毛を使用することで、なめらかさと上質な光沢を叶えているのが特徴です。裏地は出口さんが好きな色だというオレンジがかったベージュのペイズリー柄。シックな表地とは一転、“裏勝り”に仕上げました。

  • 身頃の内側に入れたネーム刺繍は、オーダーメイドであることをさりげなく示すディテール。出口さんは裏地と同系色となるオレンジをチョイスしていますが、全8色からお好みでお選びいただけます。さらによく見ると、裏地を縫い留めている「コロンビアステッチ」も刺繍と同じオレンジ色に。細部までこだわりが凝縮されています。

  • これまでもワンプリーツのパンツをお召しになってきた出口さん。今回もプリーツ入りの組下で、クラシックに仕上げました。ジャケットのボタンを外したときなどにチラリと覗いて、品格を漂わせてくれます。一方、シルエットはスリムフィットをベースにして、ダボついて見えないよう意識しました。

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