【徹底解説Vo.3】二つのスラックスの何が違う?? ONLY PREMIO ルクアイーレ店

2023.07.24 | ルクアイーレ店

ONLY SHOP BLOGをご覧いただき誠にありがとうございます!

ONLY PREMIO ルクアイーレ店でございます。

 

徹底解説シリーズも第三弾となりました。

今回は夏本番ということで「スラックス」の比較と解説をさせていただきます。

 

毎度おなじみの基本的なスラックスの説明から入り、最後に弊社の同じようなスラックスの比較をさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

因みに第一弾のシャツの解説はこちらから👇

https://only.co.jp/shopblog/2023/04/28/ire0428/

第二弾の靴の解説はこちらから飛べますので是非ご覧下さいませ。

https://only.co.jp/shopblog/2023/06/07/ire0607/

 

スラックスの値段の差はどこ??

 

これは全サラリーマンが気になるところではないでしょうか?

同じスラックスでも数千円から数十万するものまで幅広い展開がされておりますが、明確に何が違うのか分からない事も多くあります。

可能な限り分かりやすく記載していきますので、是非ともご参考下さいませ。

 

生地の違い

 

最も分かりやすいところはやはり生地の違いです。

徹底解説シリーズの前回、前々回共に共通した部分です。

 

やはり元のマテリアルの違いは大きな価格差として現れます。

ベースとなるのはスラックス(トラウザーズ)ですと、ウールになります。

 

その中でも、ノーブランドなのか、ブランドでも比較的手に届くブランドなのか、それとも「ロロ・ピアーナ」や「エルメネジルド・ゼニア」等の高級生地のブランドなのか・・・。

 

結局はその差になるのですが、正直私はあまり貧弱な生地は好みではない上に日本ではロロもゼニアも適していないと判断しているので、スラックスを作るとすることは基本ありません。(ロロピアーナのデニムタイム生地はとても良かったので昔作りましたが・・・笑)

 

多くの紳士服店がこちらの「生地」の違いを説明されると思います。

見た目での差が分かりやすく、ブランドに執着心が強い日本人に向けたマーケティングだと思います。

 

仕立てによる値段の違い

 

こちらも洋服を語る上で外せない部分となります。

服は基本的に「型紙(パターン)」と呼ばれる物をベースに製品化します。

 

型紙を起こす人の事を「パタンナー」と呼びますが、このパタンナーの腕次第で良し悪しが変わります。

 

スラックスも同様にこの型紙をベースに作るわけですが、足の筋肉の付き方、O脚、ヒップの肉の付き方、ヒップの形等の様々な形の方がいる為、全員に合った型紙というものは存在しません。

しかし多くの方が持っているだろう癖をパターンに組み込み、それを起こし縫製する事で良い着心地やシルエットがきれいなスラックスが出来上がります。

 

大きくは上記の二つが値段の差に繋がります。

後はブランド料や生産国の人件費の兼ね合い、関税や手作業の工程数等が占めます。

 

続いて弊社の展開しております二種類のスラックスについてご説明いたします。

 

ONLY TRAVELER LIGHT WASH ¥9,800(+TAX)

 

こちらは弊社で定番に展開しております人気シリーズ「トラベラー」シリーズのスラックスです。

ウール×ポリエステルの混紡により、ご自宅での洗濯を可能とした夏場にはピッタリのスラックスになります。

 

更には弊社独自の「INVISIBLE FUNCTION(インヴィジブル ファンクション)」を搭載しております。

こちらはウエストの帯(ベルトループが付いている所)部分の内側にストレッチ素材を組み込むことでウエスト部分の調整機能がございます。

もう一点機能が入っており、スラックスの命ともいえる「センタークリース」の裏側から樹脂加工を行い半永久的にクリースが緩まない「シロセット加工」も行っています。

生地こそウール×ポリエステルの混紡ですが、限りなくウールに見える素材感の為チープさは感じにくいと思います。

夏場の汗汚れや臭いが気になる方はこちらのシリーズをお勧めいたします。

 

ONLY PREMIO CANONICO WOOL100% ¥18,000(+TAX)

 

もう一点ご紹介するこちらのスラックスは素材、仕立てにこだわった逸品となります。

生地はイタリアの老舗「Vitale Barberis Canonico」の21micronを使用しております。

スラックスに大切なのはシルエットが綺麗に出る仕立て映えがする事、消耗が激しいスラックスだからこそ長期的に着用できる耐久度の二つが大切になります。

カノニコの21マイクロンシリーズはこの条件を上手く満たしており、自立した生地のドレープ感が美しいです。

 

続いて仕立てですが、私自身驚きました。

多くのインポートブブランドの既製品を購入してきましたが、インポート品の3万程度のスラックスよりも良い仕立てです。

 

いくつかその感動点をご紹介できればと思います。

 

①日本人体型に合わせたヒップ周りの仕上がり

 

まず履き心地に最も左右するヒップ周り、ウエスト周りの仕様になります。

多くの日本人はあまりヒップに筋力が無く、薄いヒップの方が多いです。

仕立て屋ではこれを「平尻」という扱いで呼びますが、横から見てヒップが平らな場合は凡そ平尻となります。

また年齢と共に腹筋や背筋も落ちるので反り腰になる方も多く、ヒップは平らで腰が前にある状態の方が多く見受けられます。

 

これらが組み合わさるとヒップはダボダボして見える上に、ヒップと太ももの境目が食い込み、後ろ姿が美しくはありません。

 

これらを改善する為には「イージーオーダー」以上の体型補正が可能なオーダーであれば、「平尻補正」や「股上修正」等の調整が出来ます。しかし既製品であればパターンからの調整が出来ないため、パターンの出来栄えとそれを組み立てる縫製技術がキモとなります。

こちらのスラックスはその点を上手くクリアしております。

「帯」と呼ばれるベルトループが付いている部分にご注目頂ければと思いますが、ヒップに向かうにつれ帯の太さが変わっていると思います。

ヒップに向かうにつれ帯が太く、前股上より後ろ股上が深くなることを「ハイバック」と言い、ヒップを包み込んでくれる為履き心地が格段に向上します。

本来であればこういった仕様は生地をアイロンで伸ばし、形を構成する「アイロンワーク」を必要としますが、手作業での効率を考え恐らく型紙の段階でこの形で起こし、CADシステムと呼ばれる生地をカットする機械で裁断しているのかと思います。

 

また日本人は学生の頃から「腰履き」することに慣れている為、基本的に履き位置を下げたがる傾向にあります。

このハイバック仕様では前股上は落としているので、そこまで上げパンには見えない事も着用しやすい利点かと思います。

 

更にデスクワークなどの座った際の着用感も考え、ヒップの中心部分に「Vスリット」という割れ目を入れている所も拘りポイントとなります。

②人体構造に基づいた立体的な縫製

 

続いてはヒップより下部分になります。

仕様としては「アウトタック 1プリーツ」の仕様で、タックの深さも上記でご紹介した弊社の定番スラックスに比べ0.5cm程深くなっております。

タックの深さが深くなるほどアウトタックの場合横の膨らみが出る為、バブル時代のスラックスを思われる方がおられますが、膝から下にかけてテーパードをきつくかけている為、寧ろ細く見えやすいシルエットとなります。

 

ビズポークでもそうですが、膝幅と裾幅の差寸が5.0cm以上出るとシルエットが崩れる事が多い為、細くし続ければ良いというわけでもありません。

 

続いてですが、こちらのスラックス畳もうとしてもクリースに沿って畳むとはみ出る部分があります。

この現象は徹底解説シリーズVO.1のシャツの説明時にも簡潔にご紹介しましたが、これが立体縫製による捻じれです。

人の体は直線ではなく曲線である為に、人体構造に基づいた縫製になるとこのような現象が出て来ます。

記載している画像でも太もも裏の部分にクリースがはみ出しているのが分かるかと思います。

 

「O脚」であったり、脹脛の裏側が発達している「コムラ」と呼ばれる体の癖がある方にもシルエットを崩さずご着用いただけるかと思います。

 

これら二つがこちらのスラックスのオススメポイントとなっております。

 

勿論着用シーンやライフスタイルによって、好きな物をお選び頂ければと思いますが、ご試着だけでも是非お勧め致します。

 

さらに、店頭では『ONLYメンバーズ ご紹介キャンペーン』を実施中です🎵

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最後までご覧いただきありがとうございました✨

 

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