【徹底解説Vo.4】ネクタイの価格差は何故?? ONLY PREMIOルクアイーレ店
2024.04.30 | ルクアイーレ店ONLY SHOP BLOGをご覧いただき誠にありがとうございます!
ONLY PREMIO ルクアイーレ店ブログ担当の多田羅でございます。
4月も間もなく終わりを迎えますが、新生活でバタバタした方も大勢おられたと思います。
GWに入りやっと一息付けるといった感じかなと思います。羨ましい限りです・・・
今回はクールビズ目前にこのネタ?と思いますが、まだネクタイも出番があるかと思いますので記述していこうと思います。
さて表題にもなっていますが、ネクタイって値段差すごくないですか?
100均でも売っている、ユニクロでも売っている、スーツ屋は勿論セレクトショップでも売っていて、ハイブランドやラグジュアリーブランドも売っています。
価格帯でみると100円~50,000円位の間になるかと思います。
倍率で見ると500倍ですね。
「車みたいに明らかに見た目が変わるわけでもないのに何でこんな違うねん。」って思われる方が多いのではないかと思うので、その部分を解説できればと思います。
【素材と生地の精細さ】
まずはお馴染み素材ですが、ネクタイの場合はシルクが基本になります。
個人的主観でみると2,000円以下のネクタイの多くはシルクではなくポリエステルを使っている場合が多い印象です。
ウォッシャブルなどの記載がある物は例外なくポリエステル製です。
その他に使用する素材として「綿」、「麻」、「ウール」、辺りが代表になるかと思います。
今回はシルクに限った話にしますが、勿論シルクの中でも品質差が生まれます。
革なら1級~5級、カシミヤも1級~9級などの等級別に区分されています。
因みにシルクは6階級に分かれていて「A」~「6A」という記載です。
ただこれは日本の基準ですので、海外製の生糸は変わります。
続いて生地となった際のデザインの細かさですが、無地の物は素材のパワープレイになるので割愛します。
分かりやすいもので見ると「小紋」、「ペイズリー」の柄が分かりやすく仕上りが変わります。
低価格帯の柄に関しては上から乗っかった感が強く柄の立体感が無かったり、全体的にぼんやりとした印象になる物が多いです。
価格が上がるにつれベースの生地のクオリティは勿論、柄の出方がとても細かく立体感のある仕上がりとなります。
【芯地のクオリティと生地の裁断法】
ネクタイには芯地が基本的に入っています。
骨組みにシルクの布を付けている感じですね。
この芯地何が大切かというとネクタイを結んだ時の立体感や結びやすさ、解け難さ等のネクタイとしての本質的部分の重要さに繋がります。
ネクタイは「結ぶ」前提のアイテムなので結んだ状態の仕上がりや、型崩れなどを抑える重要な部分となります。
また表地の厚さによって芯地を変えるなどの手間をかけている事も価格差に繋がります。
しかし一部例外があり、「セッテピエゲ(セブン・フォールド)」を代表とする芯地を使わず生地だけでネクタイにしている物もあり、こちらに関しては芯有りの物より高価な傾向があります。
生地の裁断に関しては5,000円を超えるネクタイで雑な裁断をしているものはあまり見たことないので、基本はスルーしていただいて大丈夫です。
「バイアスカット」と呼ばれる生地を斜めに裁断する方法ですが、捻じれ防止の為の物と思っていただいて差し支えありません。
【ハンドメイドかマシンメイドか】
徹底解説シリーズお馴染みの部分です。
ネクタイに関しては割と手ごろな価格からハンドメイドの物が増えます。(2万~からハンドメイドが多くなります)
ハンドメイドで作られるネクタイは捻じれが少なく、立体的なVゾーンになります。
ネクタイは引っ張る事が前提ですので、その際の芯と生地の縫いが千切れたりすることが少なく長持ちするメリットもあります。
マニアックな余談ですが、ハンドメイドのアイテムは雰囲気があるものが多いです。
ステッチや縫いが均一ではないけれど、付けてみるとしっくりくるといった感覚に近いですかね・・・?
【ディティールの差】
その他細かい仕様に関してですが、個人的に最近のネクタイはほとんどこの仕様なのであまり価格差には直結しないかなと思います。
①カンヌキ止め
大剣の裏側に生地が広がらないようについている縫いです。
②たるみ糸
これはネット上でかなり言われています。
最近は5,000円の物でも普通についています。
ついているから良いという見方はあまり良いとは言えないかもしれません。
因みにですが、こちらの糸を引っ張って結ぶと痛みが軽減されるそうです。(私は使ったことないですが・・・)
③ネクタイの長さ
割と盲目な部分ですが、生地の量が変わるので値段差が分かりやすく出る部分でもあります。
日本人は世界的には小柄なので凡そ145cm前後の長さが多いですが、インポートブランドの物は148~152cm程あります。
安価なタイの場合は135~140cmの物も稀に見ます。
【ブランドの付加価値】
最後に最も分かりやすい値段差でみるとやはり「ブランド」になります。
ネットでこの文面で調べてみて下さい「ネクタイ ブランド オススメ」。
どのサイトでも構いませんがラインナップしているのは確実にハイブランド、又はラグジュアリーブランドです。
正直何を思ってオススメしているのか投稿者に聞いてみたいですが、これが価格差に最も出ています。
ネットで情報が溢れた現在やこれからはより中身に特化した物や、専業の分野のアパレルが強く出てくる時代になるので、見極めが必要になってくるかと思います。
ブランドにも得意、不得意な分野もあるのでもしハイブランドで欲しいと思うのでしたら、何をルーツに始まったブランドなのかを調べてみると良いものに出会えると思います。
【まとめ】
長文で記載しましたが、多くはこの様な差が価格差に繋がっていると思います。
人件費や関税や輸送費などのコストもありますが、それは総じてブランドと同義かなと思ったので割愛しています。
ネクタイ離れが進む今だからこそ、少し良いものを買ってみるのも付けるときの楽しみになると思いますよ。
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