【雨の日の革靴の素材はコレ👞!】ONLY福岡天神店

2025.05.30 | ONLY 福岡天神店

いつもショップブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。

福岡天神店の多田羅です。

 

沖縄より先に九州南部が梅雨入りするという謎の現象が起きていましたが、雨が増える季節となりました。

今回は雨の日の革靴事情を書いていきますので、是非ともご参考下さいませ。

 

雨の日に選ぶべき素材はコレ!

まず雨に向いている革靴の素材ですが、大きく3種類にします。

 

①合成皮革(最近ではヴィーガンレザーとも言うそうですね)

②天然皮革+加工

⓷スエード

 

これらを順に追って説明し、どれがオススメなのか個人的意見100%でご説明します。

 

因みに素材とは別に製法でも雨向けなどあるのでそちらの内容に関しては、昔私が書いたこちらのブログをご参考下さい。

【徹底解説Vo.2】二つの靴の何が違う?? ONLY PREMIO ルクアイーレ店

 

①合成皮革

まず合成皮革ですが、世間的に「合皮」と呼ばれているものですね。

合皮の正体は布の上に合成樹脂を乗せたものになります。

乗せた樹脂によって若干の差がありますが、ほぼ同じものになります。

ポリウレタンを使うとPUレザー、塩化ビニールを使うとPVCレザーと呼びます。

残念に思われる方がいるかもしれませんが、Louis Vuittonの看板商品でもある市松模様の「ダミエ」、ブランドロゴ模様の「モノグラム」に関してはPVCレザーです。

長年使っていると樹脂と基布が剥離してベタベタします。

革靴でも安価な物には合皮が使われていることが多く、履き潰す靴として買われる方が多いです。

安価なこともあり雨靴として運用される方も多いですが、ダメージは蓄積するのみで改善する方法が無いので、個人的にはあまりオススメはしません。(手入れしても意味がない)

 

②天然皮革+加工

 

続いての説明ですが、こちらはベースは本革で上に樹脂加工したものなどを指します。

流通量も多く、見る機会が多い種類だと思います。

代表的なものですと、REGALやG.H BASSなどのアメリカ靴をベースにしており価格帯がリーズナブルなものに採用されることが多いです。

ブランドごとで名前の呼び方が変わりますが、「ガラスレザー」などと呼ばれることが多いです。

最大のメリットとしては手入れの容易さと耐久度ですが、デメリットとして革の風合いが無くなる上に寿命は短いことがあります。

 

この手入れの容易さとしては、本革そのままの状態のように色抜けや乾燥の影響を受けにくいのでクリームなどの対応が不必要になります。

濡れ雑巾などで拭いてあげるだけで綺麗になるので面倒くさがりの方にオススメですね。

耐久度に関してもコーティングされているので雨や汚れに強いです。

 

その反面コーティングすることで革の経年変化を感じることは出来ません。

またコーティングが割れてくるので、寿命は本革の靴に比べ短命です。

 

しかし雨靴の素材としては優秀極まりないので一足あると便利です。

 

話が少しずれますが、本革の見た目にこだわって選ぶのであれば「GORE-TEX」は優秀です。

見た目の質感をほぼ損なわず、水は通さず湿度は逃がすシステムは靴に求められる性能です。

 

またその他に「Paraboot」の「リスレザー」などもオススメです。

リスの革を使っているわけではなく、多量のオイルを染み込ませて作られた革で天然の撥水性があります。

耐久度も高いのでお値段出しても大丈夫という方には是非お勧めします。

 

因みに「オイルドレザー」との差ですが、リスレザーは油分といっても蝋なので蒸発があまり起きません。

オイルドレザーは液体なので蒸発が起きます。そのため撥水効果が落ちることが少ないです。

 

⓷スエード

 

最後にご紹介するのは「スエード」です。

起毛しているので寧ろ水を吸ってダメになりそうというイメージが強い素材ですが、実は雨用にとても向いている素材です。

スエードとスムースレザー(普通の革)の違いは使っている面になります。

スムースレザーは表皮を使うのに対し、スエードは裏側を使い毛羽立たせています。

毛羽立ちがあるだけで水の浸食はスムースレザーに比べ穏やかですが、本領発揮するのは防水スプレーを使用した場合の撥水性能の高さになります。

 

スムースレザーでも防水スプレーの使用をされる方も多いですが、実はスムースレザーには向いていません。

スプレーの液剤が革に定着し辛い上に、革の毛穴を潰してしまうため痛みに繋がります。

 

スエードの場合毛羽立ちに液剤が定着する上に、毛穴まで液が到着することが無いので痛みの心配も少なくなります。

 

スエード自体も手入れが楽なので、こちらも一足は揃えておきたい靴ですね。

スエードの手入れ用品として色つきのスプレーが各社より出されていますが、個人的に最近買って大満足だったのは「Boot Black スエードリッチモイスチャー」です。

 

スエードの色ごとにスプレーを買う必要もありませんし、わざわざ外で色が付くことを気にしながらする必要もなし、オマケにお金持ちの家の犬みたいな毛並みになります。

 

革靴の手入れ用品で久々に感動したアイテムでした。

 

長くなりましたが、雨の増えるこれからのシーズンに向けた靴の選び方でした。

ところどころ端折っている部分もありますので、もっと詳しく聞きたいなどございましたらご気軽にご相談くださいませ。

 

最後にONLY福岡天神店へのアクセス方法を以下に記載いたします。

ご来店の際に是非ご参考下さいませ。

https://only.co.jp/shopblog/2025/05/22/fkuokatenjin0522/