【ビジネスウェア質問箱】ジャケットとスーツの上着の違いとは??

2020/05/21

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こんにちは!

皆様からのご質問に商品担当がお答えするコーナーです。一般的に言われていることと、独自の解釈もありますので、そのあたりはご留意ください!特にコーディネートについては趣味嗜好が強いので、我々が考える一つの解釈と思っていただければと思います。

最近はビジネスウェアが多様化しており、当店でも初めてジャケットのコーディネートに挑戦されるお客様が多くご来店いただいております。ご来店のお客様には、当店の優秀なスタッフが、皆様の疑問や不安を一つ一つ丁寧にコンサルティングさせていただきます。

今回は「そもそもジャケットとスーツの上着は何が違うの?」とご質問いただきました。

ズバリ、違いは『生地』にあります。

そもそもスーツの生地は、パンツに使うため強度が求められます。シワになりにくい、摩擦に強い、膝が抜けにくい、チクチクしないなど様々な要件が求められます。そのため基準に適合した素材、糸や織り方となり、生地のバリエーションが絞られます。

逆にジャケットは規制が少ないので、多種多様な方法で独特な生地感や柄を表現できるようになります。そのため、私も海外生地のコレクションを見ていると、ジャケットの方が楽しくワクワクします。

 

 

これはジャケットの代表的な生地である「ホップサック」です。ホップサックとはビールの苦味をつけるホップを摘み採るときに用いる麻袋の布目に似ているところから、この名がつけられた。織り目が粗くスーツ地にはない凹凸感が人気です。このような生地でパンツを作ると、あっという間に着古された感じになってしまいます。。。

またツィードなどもジャケット生地の代表格です。スーツ地では使わない紡毛(短く太い繊維)がゴワゴワとした独特な表情を生み出すので人気です。これでパンツを作るとチクチク痒くて、1時間で脱ぎたくなると思います(笑)

またジャケットには、素材も多種多様な素材が使われています。麻などはシワが入りやすい素材ですが、ジャケットだけなら使いやすく、夏用に多く使われている素材です。

 

生地のほかにもシルエットの違いがあります。

これは流行的な要素が強いです。英国っぽい肩パットがしっかり入ったシルエットはバブル期では良く見られたジャケットです。今着てると、強者に見られます!(笑)最近は軽いジャケットが求められ、イタリアのセンツァスパリーナ(肩パット抜き)が主流です。余談ですが、肩パットや芯などを省くと欠点が出やすくなり、縫製の良し悪しが如実にでます。肩などにシワが入るようなジャケットはおススメできません。ジャケットにおいても綺麗な肩ラインや、シルエットは求めるべきだと思います。

当店はテーラーらしい本格的なジャケットだと自負しています。またご覧いただくと楽しくなるような生地を種類多く取り揃えています。ぜひジャケットらしい生地感や色柄の物を挑戦し、カッコいいジャケットスタイルをお楽しみいただければと思います。

 

今回は以上ですが、皆様からの質問を受け付けております。下記のフォームより、ドシドシお送りください。採用された方には素敵なプレゼントがあるはずです!?

 

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