自宅でもできる?トレンチコートの襟についた汚れ落とし

2019/03/08

  • スーツTips(豆知識)

 

男女を問わず人気のある定番のトレンチコート。春から肌寒くなる秋や冬まで長いシーズンで活躍するアイテムなので、自然と使用頻度も多くなりがちですが、襟の汚れで悩まれる方も多いのではないでしょうか。汚れるたびにクリーニングに出してきれいな状態を保つことも可能ですが、お金がかかるうえに、クリーニングに出しているあいだはコートが着られなくなってしまうため、シーズン終わりにまとめてクリーニングに出す方も多いでしょう。1回のクリーニングで十分にきれいにすることはできますが、取りきれなかった皮脂が蓄積されて時間が経つにつれて黄ばみが出ることも考えられます。そこで今回は、自宅でも簡単に汚れを落とせる方法や、汚れを未然に防ぐ方法についてご紹介します。

 

トレンチコートの襟の汚れに多い原因とは?

ビジネスシーンからフォーマルまで幅広く活躍するトレンチコートは、あらゆるシーンにフィットする万能アイテムなだけに長く愛用したいと考える方も多いでしょう。しかしながら、日々の着用で少しずつ汚れが蓄積されています。
特に肌が頻繁に触れる襟の汚れの原因は皮脂であることが多く、肌と繊維が擦れることで汚れとして付着するので、汗をかかなくても汚れが付きやすい傾向にあります。また、女性の場合は、肌に塗ったファンデーションが付着することが多く、この化粧品に含まれる脂と皮脂が混ざり合って汚れになることがあります。
汚れた箇所を長いあいだ放置しておくと、その汚れが繊維内に入り込んでしまい、その後空気に触れることで黄ばみや黒ずみに変化する場合があります。一度繊維内に入った汚れはクリーニングに出しても落ちにくくなるため、日頃から小まめにケアをすることが大事だと言えるでしょう。

 

自宅でも可能な簡単な襟汚れの落とし方その1

自宅でも簡単に襟汚れを落とすことができる方法として「セスキ水とハンドソープ」を使う方法があります。
まず、水500ccに対して粉状のセスキ炭酸ソーダーを小さじ1杯の割合で混ぜ合わせて「セスキ水」を作ります。セスキ炭酸ソーダーは、100円ショップやドラッグストアで購入することができます。
混ぜ合わせた「セスキ水」は液体ノリのような容器に入れ、ハケなどを使って襟の汚れがついた部分に塗ります。次に「ハンドソープ」を使って「セスキ水」を塗った部分を洗います。「ハンドソープ」は事前に軽く水を足し、歯ブラシなど小さめのブラシを使うことで汚れが落としやすくなります。
汚れが落ちたのが確認できたら塗った部分を水ですすぎ、トレンチコート全体を手洗いしましょう。

 

自宅でも可能な簡単な襟汚れの落とし方その2

次は漂白剤と重曹を使う方法です。
大さじ1杯の酸素系漂白剤と小さじ1杯の重曹を混ぜ合わせ、50度程度のお湯を入れて溶いておき、トレンチコートの襟の汚れた部分に塗りましょう。酸素系漂白剤と重曹をお湯で溶いてドロドロの形状になるのが理想ですが、混ぜてもきれいに溶けない場合は襟に塗ったあとにドライヤーを当てて溶かすことをおすすめします。
その後、トレンチコート全体を手洗いします。自宅の洗濯機を使用する場合、洗濯槽の汚れが付着することがあるので、使用する際は十分に注意してください。また、この方法で汚れを落とす際は、ポリエステル100%の生地であることを確認しましょう。ポリエステル以外の生地の場合、逆に生地を傷めてしまうおそれがあるので、こちらも十分に注意してください。

 

 

トレンチコートの襟に汚れがつくのを防ぐ方法

身近なものでできるトレンチコートの襟の汚れを防ぐには、以下の3つの方法があります。
襟にベビーパウダーを塗る方法
主にあせもやただれ防止のために皮膚に塗布するベビーパウダーは、赤ちゃんの肌のケアで使用することが多いですが、汚れがつきやすい箇所にベビーパウダーを塗るだけで未然に汚れを防ぐことができます。さらに襟に付着した皮脂汚れを吸着してくれる上に、洗ってしまえばベビーパウダーが残らないため襟に直接塗ることができます。
撥水スプレーを使う方法
雨や雪などの水分が衣類に染み込むことを防ぎ、泥や汗などの汚れも弾いてくれる撥水スプレーを、トレンチコートを着る前に襟にかけておきましょう。コートを頻繁に着用する場合は、2~3日置きに撥水スプレーをかけることで効果を保ちつつ、汚れの付着を防ぐことができます。
汚れ防止用のテープを使う方法
汚したくない部分に貼るだけで皮脂汚れやファンデーション汚れを防止してくれる市販の汚れ防止用テープを活用しましょう。市販の汚れ防止用テープは半透明タイプで極薄フィルムなので、人に気付かれにくいうえに、専用のテープカッター付きで簡単に貼ることができます。

 

トレンチコート以外の襟汚れにも試してみよう

襟の形状や生地によっては襟に汚れがつきやすい場合があるので、トレンチコート以外でも試してみることをおすすめします。特に長いシーズンで活躍する薄手のコートは汚れが溜まりやすいので、今回ご紹介した自宅で簡単にできる方法を参考に日頃から小まめにケアすることを心がけましょう。
しかしながら、ウールやカシミヤなど上質な生地の場合は逆に生地を傷めてしまうおそれがあります。コートを着用しないときにクリーニングに出したり、自宅でケアを行う前に洗濯表示や素材を事前にしっかり確認したりするなど、適切にお手入れすることが大切だと言えます。

ONLYブランドサイトへはこちら

オーダースーツを取り扱うお近くの店舗をお探しの方はこちら

SEARCH