コートのボタンをカスタマイズ!人とは違うオシャレを楽しもう
2019/02/12
- スーツの着こなし・コーデ術
定番のコートは他の人と違いを出すのが難しい面があります。個性を出そうとして色やデザインを奇抜なものにしてしまうと、普段使いできなくなってしまったり、手持ちの服と合わせづらくなったりします。コートはファッションの主役になるアイテムなので、どんなコートを着ているかによって印象が大きく変わってくるでしょう。コートの色やデザインがシンプルなものでも、ボタンを替えることでオシャレで個性的にでき、他の人とはかぶらない自分だけのコートになります。今回は、コートのボタンをカスタマイズする際の種類や選び方について解説していきます。
ボタンの歴史と本来の役割
ボタンは古代ギリシャにはすでにあったといわれており、ボタンを使い始めた目的は身につけた布を留めることだと考えられています。当時、ボタンの素材として用いられていたのは、植物や動物の骨でした。当時のボタンの役割は現代と同様に服を留めることでしたが、時代の流れとともにボタンの役割も次第に変化していきます。14~16世紀にかけてのルネサンス期のヨーロッパではファッションも華やかになり、装飾性が高いボタンも使われるようになりました。しかし、この時代のボタンは高級品で、素材も金銀や宝石を用いた1点物でした。ボタンが一般的に広く使用されるようになったのは、18~19世紀にイギリスで起きた産業革命がきっかけだといわれています。産業革命によって、これまで1つ1つ職人が手作りしていたものから、機械化によって大量生産できるようになりました。また、高級品だったボタンの材料の代わりに鉄や貝を用いることで、安価で丈夫なボタンを作れるようになりました。
コートに合わせるボタンの種類
コートに使われているボタンの種類にはさまざまなものがあり、素材や形も豊富です。安価なものだとポリエステルやナイロン、木などが一般的な素材としてよく使用されており、高級なものだと貝や水牛の角、革などの素材が使われています。他にも古布でくるんだくるみボタンなどもあります。使う布の色や柄によって印象を変えられることがくるみボタンの特徴です。コートに合わせる場合、どのような素材のボタンでも違和感なく使えます。ただし、コートはボタンホールが大きなものが多いため大きなボタンが適しており、厚手の生地を留められるような丈夫でしっかりとしたものが望ましいです。ボタンは大きければ大きいほど存在感を増すので、大きなボタンを使用するコートはそれによって全体の印象が大きく左右されるアイテムだといえます。
色やサイズはどう選んだらいいか
ボタンの色やサイズを選ぶときには、どのような印象のコートに仕上げたいのかを決めてから考えましょう。上品で落ち着いた雰囲気を目指すのなら、ボタンの色はコートの色と同じか同系色に合わせるとシンプルになります。反対にコートの色と対照的な色のボタンにすると、ボタンが目立つようになるので個性的なコートにしたい場合に向いています。素材のよさをそのまま活かした水牛の角や貝、木などのボタンなら、どんなコートにも馴染みやすく、合わせやすいことが特徴です。ボタンを選ぶときには色以外にもポイントがあり、形やデザインも重要です。ボタンにはさまざまな形状があり、表面に糸を通すための穴が見えるもの、ボタンの表面にデザインを施しているものなどもあります。カジュアルにしたいならデザイン性のあるもの、ビジネス用にするならシンプルなものなどコートの用途によってデザインを考えるとよいでしょう。ボタンのサイズを決めるときには、元々ついていたボタンと同じ大きさにすれば問題なく使えるでしょう。ただし、ボタンの形や厚みによってはボタンホールと合わない可能性もあるので、バランスを第一に考えましょう。ボタンホールに対してボタンが大きすぎるとスムーズにかけられないですし、ボタンが小さすぎると外れやすくなってしまいます。見た目にこだわりすぎて、実用性を欠いてしまわないよう気を付けましょう。
自分らしいこだわりを出すなら?
せっかくボタンを付け替えるなら、自分のこだわりをボタンに反映させたいと考える人も多いのではないでしょうか。ボタンには1点ものといえるものもたくさんあります。アンティークのものや着物などの古布でくるんだくるみボタン、装飾性の高いシルバー製のコンチョタイプのものなどです。こうしたボタンは量産品とは違い希少性が高く、コートに付けることで他にはない自分らしいこだわりを出せます。特注でイニシャルの入ったボタンを作るのも、個性的なコートにする方法の1つです。両親や祖父母などが着ていた思い出のコートや自分がお気に入りだったコートがあれば、ボタンだけを再利用するのもいいかもしれません。コートの生地自体は古くなってしまうと傷んでしまって着られなくなっている場合もありますが、ボタンは素材のよいものなら劣化も少なく使えることが多いです。新しくボタンを付け替える場合にも、素材のよいものを選んでおくと長く使うことができるので、少しこだわって気に入るものを選びましょう。