お気に入りのコートを長く愛用するためのお手入れのコツ
2019/03/08
- スーツTips(豆知識)
冬になると毎日のように着る機会があるのがコートです。コートは比較的高価な服なので、毎年買い替えるのではなく、気に入ったものを何年も大事に着ているという人もいるでしょう。お気に入りのコートを長く愛用するためには、毎日のお手入れが欠かせません。しまう前にクリーニングに出す人は多いですが、自分で毎日しておきたいお手入れもあるのをご存じでしょうか。お手入れをしっかり行うことで、上質なコートを長く着続けることができます。ここでは、コートを長持ちさせる方法を知りたいという人に向けて、自分で簡単にできるお手入れのコツを紹介します。
帰宅して脱いだときにはそのまましまわない
お気に入りのコートを長持ちさせるためには、帰宅してからコートを脱いだあとの適切なお手入れがとても重要です。脱いですぐクローゼットにしまわないように、くれぐれも気をつけましょう。ソファーなど適当な場所に放っておくのも避けたいところです。なぜなら、型くずれしてしまうからです。
外から戻ったときは、まずブラッシングをして生地に付着したホコリや水分を取ることが大事です。しばらく干しておくと良いので、外出した後は、クローゼットにしまう前に、一時的にコートを吊るしておける風通しのよい場所を作っておくと良いでしょう。
汗や雨などの水分を含んだままクローゼットにしまうと、カビや臭いの原因になりやすく、ほかの衣類にまで湿気を与えてしまうことにもなりかねません。
コート用のハンガーを使って正しく収納する
コートを長持ちさせるには、型崩れを防ぐことも大切です。コートはハンガーに吊るして収納する人が多いですが、服に合っていないハンガーを使うと型崩れの原因になってしまいます。では、コートが型崩れしにくいハンガーとは、具体的にどのようなハンガーなのでしょうか。
まず、平たいハンガーを使うと、背中の部分が突っ張った感じにクセがついてしまうことがあります。また、コートよりも大きすぎるハンガーを使うと、袖の付け根付近が突っ張ったように癖がついたり、打ち合わせ部分が斜めになったりすることもありえます。逆に、ハンガーが小さすぎると、肩のところに突っ張った感じの癖がつきやすい傾向です。
したがって、コートの大きさにきちんと合った大きさのハンガーを使うことが重要です。コートに合ったハンガーを選ぶには、両肩の先までの長さを測り、1~2cm引いたサイズが1つの目安になります。コートを購入すると専用のハンガーがついてくることがあるので、そのハンガーを使うようにするのも良い方法です。
意外と知らない?コートにブラシをかける理由
コートにブラシをかけることを知っている人は多いですが、なぜブラッシングが必要なのか、どうやってブラシをかけていくのか正しく知っている人は少ないようです。
ブラシをかけるのは、ブラッシングで繊維を整えることができることと、繊維の奥に入ったホコリを取り除くことができるからです。また、汚れを定着させないという役割もあります。ウールなど目が詰まったコートは、着用することで繊維の間にほこりや汚れがたまるため、それをブラシでかき出すのです。
ブラシのかけ方は、まず繊維の毛羽立ちに逆らうようにブラッシングして、ホコリをかき出します。次に、今度は繊維の流れに沿ってブラッシングして、毛の流れを整えます。毛の流れの逆にブラシをかけてしまったので、元の毛の流れに戻しておくのです。ブラシをかけるときは生地をブラシでこすらないように気をつけながら、優しくブラッシングするのがコツです。脱いだら必ずブラシをかけるように習慣づけることで、大切なコートが長持ちします。
ブラッシングよりも長持ちさせる方法もあります。それは、毎日同じコートを着用するのではなく、コートを2枚用意しておいて、コートを適度に休ませてあげることです。ローテーションで着られるように、コートはワンシーズンで2着以上持っていると良いでしょう。
衣替えなど長期間着用しないときの収納方法
衣替えをするときなど、コートを長期間着用しないときの収納方法としては、まず、しまうまえに必ずクリーニングまたは手洗いをしておくことが大事です。見えない汚れや水分を含んでいる場合があり、そのまましまい込んでしまうとカビや虫食いなどの原因になることがあるからです。しまう前に半日程度陰干しし、十分乾かしておきましょう。
型崩れを防ぐために、サイズが合ったハンガーを使って吊るすのもポイントです。こうすることで、きれいな状態で乾かして、形を整えながらしまうことができます。
吊るすスペースがなく、たたんでしまう場合には、たたみ方に注意しましょう。まず両袖を内側にたたみ、それから二つ折りにします。このとき、折る部分にタオルを入れてクッションにしておくと、たたんだ部分がシワになりにくくなります。収納は詰め込まずに余裕を持って入れるようにすることも大事です。ぎゅうぎゅうに入れてしまうと、湿気がこもりやすくなるからです。
しまった状態でも湿気には十分気を配っておきましょう。ウールは虫食いが心配なので、防虫剤などを入れておくことも忘れてはいけません。
長く愛用したい場合はオーダーするのもよい
コートを長持ちさせるには普段のお手入れが大切です。きちんと手入れしておけば、長く良い状態で着ることができます。長く1着を着こなしていきたいなら、良い生地できちんと縫製された上質なコートであることも重要なポイントです。長く愛用できる質のよいコートは、ONLYでも購入することが可能です。これから長く愛用できる1着を探そうとしているなら、ONLYの利用を考えてみてはいかがでしょうか。