シワの防止にも!シャツをすっきり収納するアイディア
2018/08/29
- スーツTips(豆知識)
スーツを着用する際にワイシャツは欠かせないものです。ジャケットから覗くシャツがピシッと決まっていたら、気分が引き締まるだけでなく、見た目の印象も良いものです。しかし、ワイシャツの正しい収納方法を知らないと、シワになったり形が崩れたりしてしまいます。そうなると、せっかくのスーツ姿も台無しになってしまいます。身なりが整っていないのは社会人としてマナー違反ともとられかねません。そこで今回は、ビジネスに欠かせないワイシャツの賢い収納方法を紹介します。たたむ場合、かける場合、それぞれのコツと、収納に役立つグッズなどを紹介します。
シャツはシワができやすい!
ワイシャツの多くはシワになりやすい繊維でできています。シワになりにくい形態安定加工されたものでも、間違った収納をすると、形が崩れてしまいかねません。シワができていたり、襟が崩れていたりするワイシャツを着用していると、だらしない印象を与えてしまいます。特にビジネスシーンにおいて、見た目の印象が仕事に影響することも考えられます。スーツをカッコよく着こなすためには、ワイシャツの状態も良くなければなりません。しかし、きれいに保管していたつもりなのに、いざ着るときにはシワがついていた、なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。そんなことにならないために、ワイシャツはきれいな状態を保ったまま収納する必要があるのです。
かけて収納するときのコツ
収納法としてはお手軽な、かける収納について紹介します。クリーニング後、または洗濯して乾いた後に、ハンガーのままかけるだけですが、ちょっとしたコツがいくつかあります。1つ目は、ワイシャツの肩幅に合ったハンガーを選ぶことです。肩幅のサイズとハンガーのサイズが合っていないと、型崩れの原因になってしまいます。ちょうど良いサイズのハンガーを見つけるのが大変な場合、肩幅のサイズを調節できるハンガーも販売されていますので、利用してみてはいかがでしょうか。2つ目は、ハンガーは薄いものを選ぶことです。
かける収納は便利ですが、かさばりやすいのが難点でもあります。薄いハンガーにすることで収納スペースに余裕が生まれます。ハンガーの種類を統一するのも、見た目をスッキリさせるコツです。ただし、くれぐれも詰め込みすぎには注意してください。詰め込んでワイシャツをかけてしまうと、圧迫による型崩れをおこしやすいですから。3つ目は、アイロンをかけたら、十分に冷ましてから収納することです。ピシッとアイロンがけしたあとは、形が崩れないようにすぐ収納してしまいがちです。しかし、アイロンがけ直後はワイシャツに熱と湿気がこもっています。湿気はシワの原因となってしまいますので、アイロンをかけたら約30分はハンガーにかけて、風通しの良い場所で冷ましておきましょう。また、かける収納全体の注意点として、直射日光が当たらない場所に収納することも重要です。日が当たることによる変色などのダメージを避けるためです。
たたんで収納するときのコツ
かける収納はとても便利ですが、スペースをとってしまうのが難点です。また、収納数が多いと、選ぶときにデザインが分かりにくいこともあります。たたむ収納のメリットは、シワが変な場所にできないこと、コンパクトな収納ができること、デザインがわかりやすいことです。きれいにたたむのはハードルが高いと感じる人も少なくないでしょう。しかし、一度覚えてしまえば、収納が少ない部屋や旅行などでも活用できるので便利な収納法です。まず、基本のたたみ方を紹介します。ボタンを留めたワイシャツを裏返しにして広げ、袖を肩幅の中ほどで折り返します。さらに、袖の付け根から、ワイシャツの中心軸と平行になるように折り曲げます。反対側の袖も同じ手順で行います。そうすると、左右の袖が折りたたまれて、長方形の状態になっています。それから、裾部分と共に両袖口を折り返し、さらに全体を2つ折りにします。表に返したときに、だいたい第4ボタンのあたりで折れているように調整するときれいにまとまります。最後に、折ってあった裾の部分を1度開いて、両肩の部分に差し込むと崩れにくくなります。
次に、収納サイズを一定にしたい場合のたたみ方を紹介します。まずは、収納したいサイズより若干小さめに切った台紙を用意しましょう。ボタンを留めたワイシャツを裏返しにして広げ、台紙を襟下の部分に置きます。袖の中心部分を折り曲げて、袖口を上方部分に折り返します。さらに、台紙に合わせて肩幅の中ほどから縦に折り曲げましょう。反対側の袖も同じように折ると、長方形の状態になります。そこから台紙に合わせて全体を2つ折りにして、余った裾を両肩の中に巻き込みます。そして、最後にそっと台紙を抜いて完成です。次に、袖口を一部見せる上級テクニックを紹介します。半袖と長袖を一緒に収納する場合に便利な収納法ですので、覚えておきましょう。片方の袖の折り返しまでは、台紙を使う場合と同じです。次に、反対側の身ごろ全体をもう片方の幅に合わせて折ります。そして、袖の半分くらいのところを折り曲げ、はみ出した肘部分を折り返します。そうすると、片方の袖の部分だけが長方形から飛び出している状態になります。裾の部分を目安として10cmほど折り返し、さらに全体を2つ折りにします。余った裾を両肩の中に巻き込んで裏返し、片方の袖がちょんと見える状態になっていたら完成です。いずれのたたみ方も、かける収納と同様に、詰め込みすぎは禁物です。なるべく重ねすぎないようにして型崩れを防ぎましょう。
収納に役立つ便利グッズ
せっかくきれいにたたんだワイシャツは、なるべくベストな状態で収納しておきたいものです。便利な収納グッズとして、縦長になっているタイプの収納ラックがあります。ワイシャツの収納数が1枚、もしくは2枚くらいを目安に仕切りがあるとなお便利です。このようなタイプだと、重ねて押しつぶしてしまう心配もありません。また、100円ショップなどで販売されている、A4サイズの書類トレーを使うという方法もあります。トレーにワイシャツを1枚、もしくは互い違いに2枚入れて収納すれば、簡易ラックになります。同じトレーを複数用意することで、段を増やしていくことも可能です。旅行などの持ち歩きには、ワイシャツ専用の旅行用ケースも販売されています。また、プラスチックの書類ケースでも代用できます。プラスチックだと固さがあるので、旅行の際に他の物に押しつぶされる心配もありません。使用した後はそのまま書類ケースとしても使えます。
上手にしまってシワのストレスから開放されよう
スーツをかっこよく着こなすためには、シワのない整ったワイシャツは欠かせません。かける収納でも、たたむ収納でも、それぞれシワにならないコツがあります。自分に合った収納方法を選びましょう。常にシワのないワイシャツを用意することで、出かけるときに慌てずにすみます。