礼服に合わせるシャツってどう選べばいいの?基本のマナーを徹底解説

2018/10/09

  • スーツのシーン別マナー

 

社会人として認められるためにはTPOに合わせた服装はとても大切です。特にフォーマルな服装が求められているような場所において、カジュアルすぎる格好で出席しては周囲から冷ややかな視線を浴びせられることでしょう。出席者との関係性によってはそれまで築いた信頼関係が一気に壊れてしまい、今後の日常生活に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。そのため、礼服を着るときに合わせる服装については慎重に選ばなければいけません。なかでも、礼服に合わせるワイシャツにはたくさんの種類があり、悩む人も多いでしょう。しかし、実際には礼服に合わせてもよいフォーマルなデザインや色柄は限られています。そこで、礼服に合わせるときの適切なワイシャツの選び方を紹介していきます。

 

礼服を着るときのシャツはフォーマルが無難

ワイシャツにはカジュアルなものからフォーマルなものまでさまざまな種類があります。そのため、TPOに合わせた着こなしがとくに難しい服装の1つです。色柄や形によってカジュアルとフォーマルの線引きが区別されるので「どこまでがカジュアル」で「どこまでがフォーマル」なのかを知識として知っておかないといけません。カジュアルとフォーマルの中間に位置する服装としてスマートカジュアルというものもありますが、そもそも礼服を着るようなシチュエーションはフォーマルが基本です。一般的な結婚式の二次会程度であればスマートカジュアルでも問題ありませんが、結婚式や葬儀などの本番ではフォーマルでないといけません。フォーマルを着るようなシチュエーションは出席者にとってとても大切な式を催すことが多いので、迷ったときは礼服で臨むほうが無難でしょう。そのため、礼服に合わせて中に着るワイシャツはフォーマルなものを選ぶ必要があります。なかには、おしゃれ感を演出するために礼服の中にカジュアルなシャツを着てくる人もいますが、よほどのテクニックがないと周囲の人たちから白い目で見られるだけです。そのような自信がない人は礼服にはフォーマルなシャツで無難に合わせておきましょう。

 

礼服に合う襟の形とは

ワイシャツは襟の形もさまざまで、それぞれに特徴があります。人によって好みはあるでしょうが、フォーマル向きの襟の形というものは決まっているので何を着ても良いというわけではありません。一般的にフォーマルな服装に向いているワイシャツの襟の形は「レギュラーカラー」や「セミワイドカラー」です。襟の形はのど元から襟先までの長さと襟の開く角度、襟足の高さで決められています。レギュラーカラーは一般的な襟の形のことで、のど元から襟先までの長さが70~75ミリ、角度が75~90度、襟足の高さは30~38ミリのものです。セミワイドカラーはレギュラーカラーよりも襟の形状がやや大きく、開き方も100~180度と広めだという特徴があります。セミワイドカラーのほうが襟の開き方が広めであるため、ネクタイのノットがきれいに見えるという点はメリットです。注意する点としては、襟先の短いショートポイントカラーや襟先にボタンが付いているボタンダウンカラーは基本的にNGだということです。襟先が短いので首回りがスマートに見えたり、ボタンで固定しているため襟がめくれず清潔感が増して見えたりといったそれぞれのメリットはあります。しかし、いずれもカジュアルさやスポーティさを意識したシャツなので、礼服と合わせるのは一般的にはよくありません。

 

カフスには決まったルールはない

普段着ているビジネススーツではあまり意識しなくても、礼服になるとカフスまでこだわりたいという人も多いでしょう。礼服というと華やかな装飾が印象的なダブルカフスを思い浮かべる人もいるでしょうが、実は礼服に合わせるシャツのカフスには明確な決まりはありません。つまり、礼服を着るときにシンプルなシングルカフスでも問題ないのです。ただし、シングルカフスで式場に赴くよりもダブルカフスを付けていったほうが周囲の人間の見る目が違うのは確かだといえます。カフスはネクタイや礼服と比べて、第一印象で目に付くものではありません。しかし、時計を見たり、食事をしたりしている最中にさりげなく見える部分なので、オシャレな自分を自然にアピールできます。また、ダブルカフスの種類はとても豊富で、値段もピンからキリまでさまざまです。自分の予算に合わせてできるだけ華やかなダブルカフスを買っておくと、いざというときに役立つでしょう。できればカフスボタンにもこだわってみてください。

 

シャツの色や柄にはこだわりたい!無難なものは?

ワイシャツの個性を最もよくだせるポイントは色や柄です。そのため、こだわりたいと思う人も多いでしょう。お祝い事というと赤や金色といった派手なイメージを抱く人もいるでしょうが、結婚式においてそのような色を選んではいけません。なぜなら、結婚式の主役はあくまでも新郎新婦なのでそれよりも目立ってはいけないからです。そのため、礼服に合わせる色としては白が基本となっています。白シャツはどのような場所においても最もフォーマルな服装とされているので、迷った場合は選んでおけば間違いありません。しかし、「近しい友人だからちょっとでもオシャレして場を華やかにしたい」などと考える人は白以外でも問題のない色があります。それがサックスブルーです。サックスブルーは着てもそれほど自己主張が強い色ではありません。周囲の人にさわやかな印象を与えてくれるうえ、礼服にも似合うケースが多いです。ただし、あまりにも濃い色を着てしまうと自己主張が強くなりすぎてしまう可能性もあるので、できるだけ薄い色を選ぶようにしましょう。柄についても色と同様に自己主張しすぎるのは新郎新婦の手前よくありませんので、無地が基本です。しかし、どうしてもワンポイントで個性をアピールしたい場合などは、無地に見えるような同系色の織り柄であれば問題ありません。遠くから見てもよくわかるチェックやストライプのような柄は目立ってしまううえ、出席者に対してカジュアルな印象を与えてしまうので避けたほうがよいでしょう。

 

 

服装はトータルコーディネートで考えること

フォーマルな服装をするときにまず意識するのは、礼服やネクタイなどのよく見える部分という人が多いでしょう。しかし、服装はトータルコーディネートが大切です。遠くからの見栄えが良くても、近づいたらがっかりするような服装をしていては周囲からの評価はあがりません。しかも、主催者に近しい関係であれば、主催者の評価すら落としてしまう危険性もあります。ですから、礼服を着る際は抜かりのないコーディネートを考えておきましょう。

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