一周忌はどんな服装が好ましい?立場や規模で変わる服装のマナー

2019/02/12

  • スーツのシーン別マナー

 

故人が亡くなって1年が経過すると、「一周忌」という節目の法要が行われます。

亡くなった際に行われる葬儀とは異なるものの、故人を悼むという気持ちに変わりはなく、遺族や友人知人にとって大切な供養の場となります。

そんな場に出席する場合、故人に対してもほかの参列者に対しても失礼にあたらないよう、マナーを守った正しい服装を心がけなくてはなりません。

ただ、一周忌に初めて出席するという方は、どんな服装が好ましいのかわかりにくいでしょう。

今回は、一周忌にふさわしい服装について、立場や法要の規模に合わせた選び方を解説していきます。

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一周忌の時期と基本的な目的とは?

そもそも一周忌とは、故人が亡くなってから1年後の祥月命日に行われる法要のことです。
仏教において、裁判官のような役割を果たす「都市王」の審判が行われ、故人の魂が死後歩む道を決める大切な場とされています。
都市王の審判は生前の行いに対する救済なのですが、家族や親族などの供養がなければ救済を受けられません。
このため、一周忌には残された者がきちんと法要を行い、故人を供養する習わしとなっているのです。
葬儀の後で最初に行われる正式な法要であり、一般的には家族や親族だけでなく、友人知人や近隣住民など、故人と交流があった多くの人を招いて行われます。
ただし、出席者や会場の事情などもあるため、実際にはちょうど1年ではなく多少前後した日に法要を行うケースが多いです。

 

親族として出席する場合の服装のマナー

一周忌にふさわしい服装は、どの立場で法要に参加するかによって変わってきます。

近親者として出席する場合は、故人に失礼が無いよう特に服装には注意しなくてはなりません。

家族であれば、男女ともに黒の礼服を着用するのが基本です。

男性は白いシャツに黒のネクタイ、黒の革靴に黒の靴下と、葬儀の際と変わらない服装になります。

女性は、ストッキングを忘れずに着用し、シンプルな革靴と礼装用のバッグを使いましょう。

いずれも色は黒いものを選び、アクセサリーやネイル、メイクは控えめにします。

また、女性は色無地の黒の着物に帯や帯揚げ、帯締め、草履などを合わせて和装で出席するのも良いでしょう。

和装は家族以外でも、近しい人の一周忌に着用する人もいます。

親族として出席する場合は、男女ともに家族と同じく黒い礼服を着用します。

女性は、家族の場合と同様に、アクセサリーやネイル、メイクなどが派手にならないように注意が必要です。

 

知人として出席する場合の服装のマナー

友人や知人として出席する場合は、男女ともに黒い略礼服であれば問題ありません。黒の略礼服以外では、ダークスーツを着用する人もいます。ただ、一周忌の規模や会場の格式などによっては、ダークスーツではカジュアルになってしまう可能性もあります。一緒に出席する人がいれば、どのような服装で行くか相談してみましょう。女性であれば、家族と同様にメイクやネイル、アクセサリーはシンプルで控えめなものにするのが無難です。オシャレをする場ではないので、メイクはナチュラルテイスト、アクセサリーはパール、ネイルは目立たないベージュや薄いピンクなどにしておきましょう。

 

家族など近親者だけで行う際の平服とは?

一周忌の法要でも、多くの人を招くことなく、家族や親しかった人などごく少人数で行うケースもあります。このような場合、一周忌の招待状などに「平服でどうぞ」など記載されている場合があります。平服とは、本来普段着のことを意味します。あなたが普段身に着けているような、ごく一般的な服装です。ただし、一周忌では僧侶を読んでお経をあげてもらうことも多く、本当に普段着で出席するとマナー違反にあたるおそれがあります。あくまでも、一周忌における「平服」を意識することが大切です。一周忌で着用する平服は、グレーやネイビーなどの無地のダークスーツを選ぶのが無難です。スーツであれば、故人や家族に失礼になる心配はありません。女性も基本的にはスーツが望ましいですが、スーツを持っていなければグレーやネイビーなど暗い色の無地の服を選びましょう。シャツとスカート、またはパンツなどを上品に組み合わせれば問題ありません。靴やバッグなどの小物類も、黒や暗めの色を選びます。女性は、メイクやネイル、アクセサリーを控えめにするのが基本です。

 

規模や季節に合わせた服装選びがポイント

 

葬儀を終えるとやるべきことがすべて終わったという印象がありますが、仏教ではその後も一周忌という大切な法要があります。故人の供養のためにも、服装にまで気を配ってしっかりと行うことが大切です。一周忌は葬儀から約1年後に行われるので、準備をする期間は十分にあります。いつどのように行うのかを決め、その季節や規模にふさわしい服装選びをしましょう。できるだけ早いうちに計画すれば、一周忌間近になって慌てることもありません。ふさわしい服を持っていなければ、準礼服のスーツや平服用のスーツ、シャツやパンツなどをあらかじめ準備しておきましょう!

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