神社で結婚式を行うときの服装は?ゲストも和装にするべき?

2018/10/09

  • スーツのシーン別マナー

 

日本古来の伝統や神道のしきたりに沿って神社などで執り行われる結婚式が神前式です。厳かな雰囲気のなかで式が進み、洋風の結婚式とは違った日本らしいよさを味わうことができるため、人気が増してきています。そんな神前式は新郎新婦が和装で登場するため、招待客として参加する人も和装の方がいいのかどうかなど、当日着ていく服装に迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。また、洋装でも大丈夫ならば、どんな装いがふさわしいのかも判断しかねることがあるかもしれません。そこで、ここでは神前式のときに招待客が着ていくのにふさわしい服装について詳しく紹介します。

 

神社で行われる結婚式はフォーマル度が高め!装いには気をつけて

神前式が一般的になったのは明治時代に入ってからだといわれています。ただ、神道は日本古くから続くものであり、神道のしきたりに沿って行われる神前式は厳かな雰囲気の中で執り行われる格調高い儀式です。新郎は紋付羽織袴という正装、新婦は白無垢や色打掛など最も格調の高いとされる花嫁衣装で式に臨みます。また、新郎新婦の母親も既婚女性の第一礼装といわれる黒留袖を着用するのが一般的です。姉妹や叔母、祖母など親族の女性も、着物を着る場合は未婚なら振袖、既婚なら色留袖や黒留袖などの正装で出席します。そのため、神社で行われる結婚式はチャペルで行われる洋風の結婚式に比べるとフォーマル度が高めになる傾向にあります。従来、神前式は親族のみで行われることが一般的でした。しかし、時代の流れとともに友人や職場の同僚、上司など親族以外の人も参加するようになっています。新郎新婦はもちろん親族の人も和装で式に臨むことが多い神前式ですが、ゲストとして出席する場合は必ずしも和装でなくてもかまいません。和装・洋装どちらでも可能ですが、神前式はフォーマル度が高めであるため、友人など一般のゲストとして出席する場合もカジュアルな服装は避け、フォーマルな装いを心がける必要があります。

 

神前式に参列するときの男性の服装で気をつけるポイント

フォーマル度が高めなうえ、新郎新婦とともにさまざまな儀式に参加することもある新郎新婦の父親は、神前式のなかで重要な立場です。そのため、父親の服装は新郎と同じく紋付羽織袴を着用することが多いでしょう。もちろん、洋装ではいけないというわけでなく、モーニングコートなど、洋装の正装で式に臨むことも可能です。ただし、新郎側と新婦側の父親の衣装が一方は和装、もう一方が洋装というようにバラバラではバランスが取れないため、両者が事前に打ち合わせをして合わせる必要があります。父親以外の親族や友人などのゲストが参加する場合、もちろん、新郎や父親よりも目立ってしまってはいけません。一般的に男性の参加者の場合は、特に神前式だからといって和装にしようかどうか悩む必要がなく、普通の結婚式と同じように考えて大丈夫でしょう。立場に合わせた装いをすることが大切であり、新郎や新郎新婦の父親よりも少し格が下の服装を選ぶことがポイントになります。実際には、洋風の結婚式に参加するときのような礼服やブラックスーツを着用することが多いです。

 

和装で神前式に参列する女性の服装で気をつけることは!?

新郎新婦の母親は、既婚女性の衣装のなかで最も格調の高い第一礼装とされる、5カ所家紋の入った五つ紋の黒留袖で出席することが多いです。そして、親族の女性も着物で神前式に参列する場合は、正装や準礼装など格調の高い衣装を着用することがマナーとされています。そのため、叔母や祖母など既婚女性の場合は黒留袖を着るのが一般的ですですが、訪問着でも可能です。もちろん、姉妹でも既婚であれば黒留袖を着用して出席してもかまいません。ただ、若い人の場合は黒以外の色で裾に模様があしらわれた色留袖も正装として着用することが可能です。未婚の姉妹ならば振袖を着ます。男性ゲストとは異なり、女性の場合はゲストとして神前式に和装で参列することが可能です。神社という和の雰囲気が漂う場に合うことに加え、結婚式に花を添えることができるでしょう。もちろん、新婦より目立ってしまわないように色や柄などを配慮する必要はあります。ゲストとして和装で出席するときは、未婚の場合は振袖が一般的です。また、訪問着ならば既婚・未婚を問わず着用することができます。

 

 

女性も洋装で参列して大丈夫?神前式ならでは注意点は!?

神前式は、新郎新婦はもちろん、親族も洋風の結婚式に比べると格の高い衣装で参列することが多いです。そのため、ゲストとして招待されて洋装で神前式に参列する場合、カジュアルすぎる服装は適していません。その場にふさわしいドレスやワンピースなど、フォーマルな服装を心がけることが大切です。神前式ではできるだけ肌の露出が少ないものを選ぶようにしましょう。ただし、ドレスやフォーマルなワンピースのなかにはキャミソールやノースリーブなど肩が出るデザインのものも多いため、上に羽織れるものを用意しておく必要があります。また、ミニ丈は避けたほうが無難です。ほかにも、注意しておくポイントがあります。神社で行われる神前式では、控室が畳敷きであったり、儀式で神殿に上がったりするなど、靴を脱ぐ機会もあります。そんなとき、裸足では失礼にあたるため、必ずストッキングを着用するようにしましょう。また、殺生をイメージさせるため、革製品や毛皮などで作られたアイテムも避けた方がいいです。もちろん、花嫁の衣装とかぶるような白いドレスやワンピース、花嫁よりも目立ってしまうような派手な衣装やアクセサリーをつけることがNGなのはいうまでもありません。

 

神前式でも事前にルールを把握していれば安心!

洋風の結婚式の出席に慣れている人でも、神社で行われる神前式はどんな服装をしていけばいいのかよくわからないという場合もあるでしょう。特に着物を着た方がいいのかどうか悩んだり、着るならばどんな着物がふさわしいのかがわからなかったりなど、衣装選びが難しいと感じてしまうかもわかりません。しかし、事前にルールがわかっていればそう難しいものでもないのです。基本的には神前式の場合でも、フォーマルな装いならば必ずしも和装で出席する必要はありません。男性の場合は新郎新婦の父親を除いては、親族もゲストもほとんどが洋装での正装や準礼装です。女性の場合、親族は洋風の結婚式に比べて着物を着用する割合が多くなります。ゲストはどちらでもかまいませんが、せっかくなら和風の結婚式の趣に合わせて着物で参列してみるのもいいでしょう。要は、神聖な場にふさわしく、立場にあったきちんとした装いを心がければ大丈夫なのです。

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