お通夜に適した服装は?男女で異なる弔問のマナー

2019/02/12

  • スーツのシーン別マナー

 

マナーの観点から、お通夜は葬儀と似ているのではないかと考える人も少なからずいます。しかし、その意味合いははっきりと異なります。それにより、お通夜に参列する際の服装のマナーも変わってくるため、事前に理解しておくのが肝要です。今回は、弔問に訪れるときの服装のマナーや、そもそものお通夜の意味合いなどについて紹介していきます。この服装のマナーは、男女でも気を付けるべきポイントが、それぞれ決まっているので、その点についても解説します。当日失礼のないよう、いざというときが来る前に、確認しておくようにしましょう。

 

お通夜とはどんな意味で行われるのか

そもそも、お通夜と葬儀、告別式を総称して「葬儀」と呼ばれており、2日間にわたって執り行われるのが一般的です。お通夜は、葬儀、告別式の前日に行われ、18時~19時の間に始まることが多いです。かつては、お通夜に参列するのは、家族、親族、親しい友人などに限られていました。直接の関わりが深かった人々だけで集まり、夜通し線香やロウソクの火を絶やさないことを通じて、故人との思い出をしのぶのが本来の意味合いでした。しかし、時代の流れとともに、この意味合いは変化してきました。一番の理由は、葬儀、告別式は、日中に執り行われることがほとんどで、平日だと参列したくてもできない人が多数いることでした。それにより、仕事終わりや学校帰りなどでも参列しやすい、18時~19時の間にお通夜が始まるようになったのです。そして、お通夜は限られた人だけが参列するものではなくなりました。多くの場合、お通夜自体は3時間ほどで終了します。ただ、葬儀とは異なり、遺族への挨拶や焼香、献花のみで退出するということも見られます。これについては、どうしても外せない用事が他にもあるのであれば、マナー違反とはなりません。また、お通夜は地域や宗派などでも、やり方はそれぞれ異なります。

 

 

男性の場合の弔問マナーと服装

お通夜には、「仮通夜」と「本通夜」の2つがあります。仮通夜は、亡くなった当日に行われるもののことです。これに参列する際は、喪服を着て参列してはなりません。なぜなら、不幸を予想して、あらかじめ用意していたような印象になるとされているためです。華美でない、地味な平服で参列するようにしましょう。男性が本通夜に参列する際は、よほど急でない限り、ダークスーツを基調として、色合いは濃紺やグレーを選びましょう。このとき、目立たない程度のストライプは入っていても大丈夫です。また、ネクタイについては、黒や地味な柄のものをつけましょう。シャツは白無地のもの、靴は黒のひもで結ぶタイプのものを選ぶことが原則です。
ただ、本通夜でも葬儀と同じような黒の喪服を着ていくことも散見されます。これ自体は、マナー違反ではありません。しかし、一点だけ気を付けるべきポイントがあります。それは、略式の喪服を着ていかなければならないというところです。モーニングや和装などの正式な喪服は、親族が着ることになっているのが通例であるためです。自分が親族でない本通夜であれば、略式の服を着ていくように心がけましょう。

 

女性の場合の弔問マナーと服装

仮通夜では、女性の場合についても、華美でない地味な平服で構いません。スカートやシャツ、パンツスタイルでも、色合いや柄にさえ気をつければマナー違反とはなりません。本通夜の際には、地味な色合いのスーツやワンピースを着ていくのが無難です。スーツの場合は、下はスカートでも問題ありません。インナーは黒無地のブラウス、ストッキングは黒もしくは肌色のものを選ぶようにしましょう。靴については、シンプルな黒のパンプスを履いていくのが望ましいです。メイクについては、派手なものは基本的に避けましょう。特に、真っ赤な口紅や過度なつけまつげなどは、場にふさわしくないと判断されることがほとんどです。また、アクセサリーも派手なものはつけていかないようにしましょう。女性も、男性と同じく本通夜の際に喪服を着ていくのはマナー違反ではありませんが、略式のものを着ていきましょう。

 

葬儀とは服装を変えたほうがいいのか?

かつては、本通夜と葬儀では服装は異なるものを着用することが基本でした。しかし、本通夜でも黒の喪服を着ていくというスタイルが徐々に定着してきており、マナー違反と言われることはほとんどなくなってきています。ただし、仮通夜に参列する際には喪服は避けるべき、という風潮は変わりありません。「新札を香典に入れると、不幸を予想していて事前に準備していたように感じられるからしてはならない」というマナーと同じように、喪服もそのように準備していたと捉えられかねません。遺族や親しい人々の心情に配慮した行動をするように心がけましょう。

 

弔問に適したスーツをそろえておこう

お通夜は、突発的に起きる冠婚葬祭のひとつです。慶事のように、前もって予定を立てておくことが難しいため、いつ来ても良いように普段から準備できる部分はしておくことが望ましいです。まずは、今回紹介した服装を、ONLYで一通りそろえることから始めましょう。

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