スーツに合うメンズベルトの種類とシチュエーション別の選び方
2019/03/08
- スーツのシーン別マナー
スーツにベルトを合わせるのは基本のスタイルですが、ベルトのタイプや素材、色にはさまざまなものがあります。シチュエーションにそぐわないタイプのベルトをつけていると、相手に失礼な印象を与えてしまうおそれがあります。また、素材や色が靴などのほかの革製の小物と違っているベルトを選べば、コーディネート全体がちぐはぐになってしまうでしょう。おしゃれな着こなしを実践するためにも、スーツに合わせるベルトを選ぶときのポイントを押さえておく必要があります。今回は、スーツに合わせやすいベルトの種類、そしてシチュエーション別の選び方について解説していきます。
スーツにベルトは鉄則!基本的なベルトの選び方
スーツを着る際は、合わせてベルトをつけるのが基本的なスタイルとされています。
スーツ着用時のベルトの役割として、まずはスラックスがずれてしまうのを防ぐことが挙げられます。
スラックスがずれてしまうと、中にたくし込んでいるワイシャツも外に出やすくなります。その結果、だらしない見た目になってしまうことがあるのです。
また、そもそもスーツはベルトを合わせて使うことを前提として作られているということもあります。
スラックスにはベルトループと呼ばれるベルトを通すための仕掛けがついているのが一般的です。そのため、ベルトをつけなければ見た目にも不自然で、不格好な印象を与えてしまうのです。
特に、ビジネスの場においてはスーツにベルトを合わせるのはマナーのひとつでもあります。ベルトをつけずに仕事をしていると、取引先の相手などに失礼な人だと思われてしまいかねないので注意しましょう。
ただし、スーツにベストを合わせてスリーピーススタイルで着こなす際は、ベストとスラックスの狭間にベルトが見えないように着丈などを調節する必要があります。
また、タキシードの場合はベルトではなくサスペンダーでスラックスを固定するのが基本のマナーとなっています。
スーツに合わせるベルトの選び方として、まずは革製のベルトを選ぶということが大切です。
このとき、なるべく長く使いたいのであれば合皮製のものよりも本革製のもののほうがよいでしょう。見栄えや質感の点でも本革製のものが勝っています。
次に、幅が広すぎないものにするということもベルト選びのルールのひとつです。ベルトの幅が広すぎると相手にカジュアルな印象を与えてしまいます。
ビジネスシーンにおいては、3~3.5cm程度がベルトのオーソドックスな幅だとされています。ただし、線の細いスーツに合わせるのであれば幅が3cm以下のベルトを選ぶのもよいでしょう。
同様に、大き目のバックルや派手なバックルについてもカジュアルな雰囲気があるのでフォーマルな場には似つかわしくありません。スクエアピンバックルやラウンドピンバックルなど、なるべくシンプルなものを選びましょう。
靴の色に合わせてベルトの色を決めるということもポイントのひとつです。同じ革製品なので色を合わせることでコーディネート全体に統一感が出せ、見た目のバランスも取りやすくなると言えます。
最後に、そもそもベルトは腰回りの締めつけを調節するための器具です。そのときどきの体型にぴったりと合わせられるように、長さ調整ができるタイプのベルトを選ぶと快適に過ごせるでしょう。
スーツに合わせやすいベルト「メッシュベルト」
スーツに合わせやすいベルトとして、まずはメッシュベルトがあります。
革を編み込んで作られているメッシュベルトは、見た目に涼しげな印象を与えられます。そのため、春や夏などのカジュアルなファッションに向いたタイプだと言えるでしょう。
ビジネスシーンは、商談や会議などの席には不向きであり、オフィスカジュアルのファッションのときなどに役立つアイテムです。
色の選び方によってはファッションのアクセントになりますが、フォーマルな場には向かないので注意が必要です。
スーツに合わせやすいベルト「ステッチベルト」
フォーマルな場でもスーツに合わせられるタイプとしてはステッチベルトが挙げられるでしょう。
ステッチは縫い目という意味であり、両サイドに縫い目が入っているベルトのことを一般的にステッチベルトと呼びます。ただし、ステッチがないタイプのステッチベルトもあるので注意が必要です。
ステッチベルトのなかには、ファッション性を重視してステッチにベルトとは違う色の糸を使ってアクセントとしているタイプのものもあります。
しかし、ベルトとステッチの色が一致していないとカジュアルな印象が強すぎるのでスーツには合いません。ビジネスシーンでスーツに合わせるのであれば、革と同系色の糸を使ったステッチベルトを選ぶようにしましょう。
シチュエーション別のベルトの選び方とは?
シチュエーション別のベルトの選び方として、フォーマルな場ではブラックのベルトを選んで落ち着いた雰囲気にまとめることが大切です。ただし、ベルトの色を指定されている場合などはドレスコードを優先させる必要があります。
ビジネスシーンで無難にまとめたいというときはブラックのベルトがよいでしょう。グレーや紺のスーツを着るのであれば、ブラウンのベルトにすると落ち着いた印象になります。
また、カジュアルな場面であればブラック系のものよりも柔らかい印象を与えられるブラウン系のものが適しています。
ベルト選びの基本として、どのようなシチュエーションであっても、靴などのほかの小物に合わせて色を選べばバランスがとれるということを押さえておきましょう。
ベルトは小物類と合わせたオシャレを楽しもう
ベルトはスーツの色に合わせることも大切ですが、靴やカバン、腕時計のベルトなど、同じ革製品の小物類と色を合わせるときれいにまとめられます。無難なブラックだけではなく、アクセントとなるような色のベルトを選んでおしゃれを楽しみましょう。