ベルトの洗い方とは!?ベルトは正しいお手入れ方法を知れば長持ちする!

2019/08/30

  • スーツTips(豆知識)

 

スーツを着用していると、セットで必要になるのが本革のベルトです。毎日のように使っているベルトの汚れが気になるが、どうやって洗えばよいのか、そもそも洗っても大丈夫なものなのかどうかわからないという人もいるのではないでしょうか。この記事では、本革のベルトは洗えるのか、どうやってお手入れすればいいのかについて紹介します。

 

1.本革のベルトは洗うことができるの?

本革のベルトは、丸洗いすることを想定して作られていません。しかし、長く使っていると汚れたり傷んだりしてきます。本革は湿気に弱いため、汗をかきやすい夏場や湿度の高い梅雨時期などは特に、丸洗いはできませんが正しいお手入れは必要になります。お手入れをしないまま使い続けていると、端がすれてきたり白くなったり、折れグセがついたり革がひび割れてきたりするのです。本革は、長く使うことで味のある風合いが出て馴染んでくるものです。本革の特性を知り、正しいお手入れさえすれば丸洗いは不要であり、よい状態で長持ちさせることができます。

 

2.本革ベルトのお手入れ方法

丸洗いせずに本革のベルトをきれいに長持ちさせるには、どのようなお手入れをする必要があるのでしょうか。本革ベルトのお手入れ方法について説明します。

 

2-1.汚れは小まめに落とす

普段からスラックスにベルトをつけっぱなしにしている人は、外して保管するようにしてくださいね。汗などの湿気を吸った本革ベルトを同じく湿気を含んだ状態のスラックスにそのままつけておくと、傷む原因になります。スラックスに湿気を吸い取られるような形でベルトが乾くと必要な油分まで取られてしまい、変形やひび割れの原因にもなります。丸まったクセを伸ばして平らにし、バックル部分を引っ掛けてつるすようにするのが理想的です。
汚れていないように見えても、使っていればチリやホコリはつくものですよね。天然の馬毛などの柔らかいブラシを用いて、丁寧にブラッシングして汚れを取り除くことが必要となります。小さなチリやホコリは、湿気を吸うと付着してカビが発生する原因になることもあるので注意が必要です。ブラシで取れない汚れは、汚れ落とし用の革クリーナーで汚れを取りましょう。表面の柔らかな布に革クリーナーをつけて、やさしく拭き取ってくださいね。
手で持つことの多い金属のバックル部分も、意外と汚れているものです。バックルも、柔らかい布でから拭きするのがおすすめですよ。研磨剤などで磨くと、金属のメッキの塗膜が剥がれてしまうため避けたほうがよいです。どうしてもバックルの汚れが気になるのならば、歯磨き粉を薄くつけて磨くこともできますが、くれぐれも磨きすぎには注意してくださいね。磨きすぎて金属の下地が出てきてしまっている状態になると、修復するのがほとんど不可能になりますよ。

 

2-2.革に栄養を与える

汚れを落としたら、革に栄養を与え保護するための保革クリームを塗るのが長持ちさせるためのコツですよ。保革クリームは、革に必要な油分を与えるためのものです。油分が抜けてしまうと革が硬くなり、表面がひび割れしやすくなってしまいます。適切な油分を補うことで、ひび割れを防いでよい状態に保つことができるのです。柔らかい布を用いて保革クリームを塗り込み、十分に浸透させましょう。塗り込んだあとは、全体をから拭きして余分な油分を拭き取ります。革の種類によっては、保革クリームが合わずにシミや色落ちの原因になる場合もあります。ベルトの目立たない場所に塗ってみて、シミにならないかどうか確認してから全体に塗るのが無難です。

 

 

2-3.革の保護をする

汗をかきやすい夏場は、防水スプレーを利用するのも有効です。汚れを落とし、革に栄養を与えるためのクリームを塗ったら、仕上げに防水スプレーを用いて水と汚れからベルトを保護しましょう。ただし、近づけすぎた状態でスプレーすると、シミになる危険性があります。30cmくらい離した状態でスプレーするようにしてくださいね。本革は湿度にも弱いですが、急激な乾燥にも弱いです。ドライヤーやヒーターに近づけて乾かすのは厳禁ですよ。本革のベルトを乾かすときには、直射日光のあたらない風通しのよい場所で自然乾燥させるようにしましょう。

 

3.どうしてもベルトを丸洗いしたいときは?

本来、本革は水に弱い性質を持つため、丸洗いは避けるべき製品です。先述したとおり、本革ベルトはそもそも洗うことを想定して作られていません。何らかの事情でどうしても洗いたいのならば、本革のクリーニング専門店に依頼することも可能ですが、かなりの金額がかかります。革製品専用の洗濯洗剤もありますが、色ムラや色落ち、シミの原因になる可能性は否めません。それでも洗いたい場合は、自己責任であることを理解したうえで行いましょう。

 

正しいお手入れと収納でベルトを長持ちさせよう!

毎日のように使うベルトですから、スラックスにつけたままにせずつるして収納し、ブラッシングなどで汚れを取り除き、たまに革ケア用品でお手入れしましょう。ベルトのお手入れに使う保革クリームなどを持っていない場合や現在使っているベルトがすでに汚れてしまっている場合などは、ベルトのお手入れ用品や新しいベルトの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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