結婚式にネクタイピンを付ける!使い方のマナー講座

2018/08/29

  • スーツのシーン別マナー

 

ビジネスパーソンには欠かせないネクタイピンですが、結婚式などのお祝いの席でも付けることができます。しかし、結婚式にネクタイピンを付けて出席する場合、「どのようなマナーがあるのかわからない」といった不安を抱えている人も多いと思います。結婚式には、実にさまざまなマナーがあります。結婚式は新郎新婦をお祝いする場となるため、ふさわしい服装やふるまいをする必要があるのです。ここでは、マナーを知らないことで恥ずかしい思いをしないためにも、結婚式におけるネクタイピンのマナーについて押さえておきたいポイントを紹介していきます。

 

 そもそもネクタイピンは何のために付けるもの?

ネクタイのルーツは、ルイ14世の時代のフランスにまでさかのぼります。もともとは襟元を着飾るアイテムで、スカーフのような形をしていました。19世紀ごろから、今のスーツに合わせるようなネクタイが誕生したといわれています。スーツにマッチするように、ネクタイはシンプルで細長い下げ結びに変化していきました。そして現在、ビジネスマンの正装として、スーツとネクタイは欠かせないファッションアイテムとなっています。ネクタイは仕事着としてふさわしいシンプルで軽い素材が用いられることが多いですが、それにより問題が発生することもあります。風が吹いたときや前かがみになったときに、ネクタイが不格好にゆらゆらしたり垂れ下がったりするのです。それを防ぐのが、ネクタイピンです。ネクタイを固定し、清潔感を保つためにはネクタイピンは欠かせません。こういった機能性はもちろん、ファッションに敏感な男性の間ではネクタイピンは重要なアイテムです。ネクタイやスーツをおしゃれに見せるためには、ネクタイピンにこだわることも重要なポイントといえます。

 

結婚式にネクタイピンを付けても大丈夫なの?

ネクタイピンは、結婚式に付けるとNG、もしくは付けないとNGという決まりは特にありません。ただし、おしゃれ感を出したいのであれば、付けたほうが効果的です。もし付けるのであれば普段使いしているものよりは、結婚式向きのネクタイピンを用意するのがおすすめです。普段のビジネスシーンでは使いづらいような遊び心のあるネクタイピンを付けることで、グッと華やかな印象となるはずです。結婚式というめでたい場に華を添えるという意味でも、特別感のあるネクタイピンを選んでみましょう。また、歴史あるホテルでの結婚式や披露宴、神前式など厳かな場での挙式では、ネクタイピンは一層引き立ちます。結婚式では野外でのイベントや移動が多くなるケースもあり、ネクタイが乱れやすくなります。そんなときにネクタイピンがあると、服装の崩れを抑えてピシッとした姿を保つことができます。

 

結婚式に合ったネクタイピンのデザインとは

 

結婚式のネクタイピンに複雑なマナーはありません。しかし、普段使いしているネクタイピンではなく、結婚式らしいアイテムを取り入れることが大切です。たとえば、ネクタイピンの色味はゴールドやシルバーなどがおすすめです。男性の正装であるスーツはブラックやグレーが多く、どうしても落ち着いた印象となります。そこで重要となるのが、ネクタイピンをはじめとする小物使いです。小物にゴールドやシルバーといった華やかなカラーを取り入れることで、結婚式らしさを演出することができるでしょう。また、パールやビジューといった光物をアクセントとすると、おしゃれ度もアップします。小物使いのポイントは「統一感」です。ネクタイ、ポケットチーフ、靴下といった小物の色味や素材は、できるだけ近いものを選びましょう。
ネクタイをゴールドにした場合は、ネクタイピンもシャンパンゴールドにすると、統一感のあるファッションとなります。これが、ネクタイはピンク、ネクタイピンはシルバー、ポケットチーフはゴールドとバラバラだと、ちぐはぐな印象となってしまいます。スーツや髪型といったパッと目につくところだけでなく、ネクタイピンのような細部にまでこだわることで、人とは違ったおしゃれな着こなしとなるはずです。シンプルな小物使いではなく、大胆な小物使いでユニークな仕上がりにすることも可能です。その場合も統一感を意識しましょう。ネクタイピン、ネクタイ、ポケットチーフを「ビビットな色味にする」「大き目の柄が入ったデザインにする」とテーマを決めると、統一感が出やすくなります。ユニークな小物はハードルが高く感じますが、複数取り入れることで、簡単におしゃれ感を演出することができます。

 

ネクタイピンの付け方のポイント

結婚式でのネクタイピンの付け方は、本来のビジネスシーンのそれと少々異なります。ビジネスの場であれば、ジャケットから少しだけ覗いて見える程度に付けるのがスマートな付け方です。これはおしゃれ度をアピールするよりも、ネクタイを飛ばないように着こなすといった機能面を重視しているためです。しかし、結婚式の場合は、スーツのVゾーンよりも高い位置に付けるのが一般的です。これは機能面と同じくらい、ファッション性を際立たせる意味があります。Vゾーンより高い位置に付けることで、ネクタイピンをアクセサリーとして目立たせることが可能となります。せっかく結婚式の場にふさわしいネクタイピンを付けていくのであれば、より華やかに見えるよう付ける位置を変えてみることも大切なポイントといえます。

 

ネクタイピンでさりげないおしゃれを演出しよう!

ネクタイピンは、一見地味なファッションアイテムと考えられがちです。しかし、ネクタイピンひとつにもさりげなく気を配ることで、おしゃれ感度をアップすることができます。ネクタイピンの色味やデザインを変えることで、ファッション全体の印象も変わります。小さなアイテムだからこそ、アクセントとして活きてくるのです。スーツに彩りを加え華やかな印象にしたいのであれば、結婚式にふさわしいネクタイピンを積極的に取り入れてみましょう。そうすることで、普段のビジネスシーンとは違った新鮮なスーツの着こなしを演出できます。結婚式のネクタイピンには、明確なマナーや決まりはありません。新郎新婦の新たな門出に華を添えるような、ユニークでおしゃれなネクタイピンを選びましょう。そうすることで、お祝いの気持ちをファッションでも伝えることができ、素敵な結婚式となるお手伝いができるのではないでしょうか。

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