結婚式のドレスコードって何?気をつけることは?
2018/09/27
- スーツのシーン別マナー
パーティーやフォーマルな会食に出席する場合、ドレスコードが設けられていることがあります。結婚式に関しても式場や新郎新婦の意向によってはドレスコードが設定されていることがあり、ドレス選びをするときには大切なポイントのひとつです。ただ、日本ではドレスコードに関してなじみが薄いこともあるため、結婚式に着ていくドレス選びに困ってしまうこともあるでしょう。しかし、その場に合ったドレスを着ていないと浮いてしまいますし、周囲に不快な思いをさせてしまうここともあるのです。そこで、結婚式に出席するときに気をつけておきたいドレスコードについて説明します。
ドレスコードとは?服装のルール
ドレスコードとは、その場に出席するのにふさわしい服装の規定やマナーのことを指す言葉です。パーティーや会食などは、それぞれどんな目的や趣旨で行うものなのかが違い、主催者側にもどのような雰囲気の集まりにしたいかの意向があります。もちろん、パーティーや会食の場の雰囲気は服装だけでは決まるものではありませんが、ドレスコードがなければ出席者の装いがバラバラということにもなりかねません。たとえば、フォーマルな場なのにカジュアルな服装の人がウロウロしていると、会場の雰囲気が壊れてしまうこともあるでしょう。逆にカジュアルな集まりに過剰に着飾った人がいても変に目立ってしまいます。つまり、会場の雰囲気を保つためや統一感を持たせる目的で、服装の基準としてドレスコードが設けられているのです。
招待状にドレスコードが書いてある場合は?
新郎新婦から届いた招待状にドレスコードが書いてある場合は、新郎新婦がどのような結婚式にしたいのか希望を持っている可能性があります。自分たちらしい結婚式をしたいというカップルも増えていることから、結婚式や披露宴などを行う場所や、どんな演出をするかなども多様化している傾向です。そのため、結婚式の内容や演出によって、特別に新郎新婦がドレスコードを設定しているケースもあります。たとえば、屋外の会場でガーデンパーティーのような結婚式と披露宴を開きたい場合、カジュアルな服装で、足場の悪い屋外でも歩きやすい靴を履いてくるような指定がされているドレスコードもあるでしょう。また、みんなで楽しみたいという意向があるのなら、個性的な服装を歓迎するドレスコードもあり得ます。基本的には結婚式といえばフォーマルな装いが一般的です。ただ、カジュアルな雰囲気で行いたいという新郎新婦の意向がある場合は、1人だけ堅苦しいフォーマルな服装をしていると、かえって場の雰囲気を壊してしまう可能性もあります。そのため、招待状でドレスコードが設定されている場合は、新郎新婦の意向を汲んで書かれている内容に従った服装選びをするのが基本です。
招待状に記載がなくてもドレスコードはある!?
招待状にドレスコードの記載がなければ、どんな服装をしてもいいというわけではありません。結婚式には、場にふさわしい一般的なドレスコードや暗黙の了解もあるため、設定がなくてもドレスを選ぶときには気をつける必要があります。特に指定が無い場合は、一般的なドレスコードや慣例に従うのが妥当です。ドレスコードには格があり、最も格が高い装いは「正装(フォーマル)」で「準礼装(セミフォーマル)」「略礼装(インフォーマル)」の順に格が下がります。結婚式では親族や友人など、どの立場で出席するかによって、ふさわしい装いが違ってくるため注意が必要です。たとえば、友人として招待されて出席するときだけではなく、新郎新婦の親族という立場で式に参加するときでも、わきまえておかなければならない決まりがあります。主役である新郎新婦や両親は正装で出席するのが通常です。一方、両親以外の親族や友人の立場で参加する場合は、新郎新婦や両親よりも格を下げた服装が求められます。特に、ドレスコードの指定がないホテルや結婚式場などで行われる結婚式の場合は、準礼装で参加するのが一般的です。男性の場合はディレクターズスーツやブラックスーツ、女性の場合は昼ならばセミアフタヌーンドレス、夜ならばカクテルドレスが準礼装にあたります。
もし、招待状に「平服で」という記載があれば、略礼装というのが一般的です。ホテルのような格調の高い会場で行う結婚式ではなく、レストランウェディングのようにカジュアルなスタイルで執り行われる結婚式などで平服を求められることがあります。ただ、平服といってもあくまでも略礼服であり、どんな服装でもいいというわけではありません。女性ならお祝いの場にふさわしい普段着よりも、少しドレッシーな装いのワンピース、男性ならブラックスーツやダークスーツなどを着用する必要があります。
わかりにくい場合は確認が必要!
ドレスコードが設定されていれば、ある程度はどんな服装で参加すればいいのか見当がつく場合も多いでしょう。しかし、実際にどのような顔ぶれで行われる結婚式なのか、会場はどこなのかによって求められている装いが違うこともあります。また、新郎新婦がどんな雰囲気の結婚式にしたいと考えているのかがわかりにくいこともあるはずです。もし、間違った解釈をして出かけると、当日の雰囲気を壊してしまうことにもなりかねません。そのため、抽象的なイメージなどの表現でドレスコードが示されている場合は、その場に合った服装で参加できるように事前確認する必要があります。ドレスコードを設定する側であれば、自分たちの意図を理解してもらえるように、できるだけ具体的でありつつもわかりやすい設定にすることが大切です。季節なども考えて、当日の気候にあった服装選びができる配慮をしてあげましょう。
ドレスコードは守ることが大事!
どんな服を着たらいいのか、どんなドレスがふさわしいのかなど、結婚式に着ていく服選びはなにかと迷うことも多いでしょう。服装に関する指定が招待状になくても、もともとフォーマルな場である結婚式にはドレスコードがあります。そのため、招待状になんの記載がなくても、一般的とされる結婚式のドレスコードに合わせて服装を選ぶ必要があるのです。ただし、あえてドレスコードの設定がされている場合は、新郎新婦がどのような雰囲気の結婚式にしたいかという思いが詰まっている場合があります。結婚式は新郎新婦の晴れの日をお祝いする場です。そんなときは、新郎新婦の意思を尊重し、内容が一般的な結婚式のドレスコードに合わないのではないかと思っても、示されたドレスコードに合わせておいたほうがいいでしょう。