快適に革靴を履くなら必須!正しい靴紐の結び方

2018/08/29

  • スーツTips(豆知識)

 

男性にとって、革靴は特にビジネスやフォーマルな場では必須アイテムのひとつですね。一部例外はありますが、多くの革靴は靴紐を結んで履くタイプのものが主流です。この靴紐を靴に通すやり方がわからなかったり、歩いていたらほどけて結びなおすのが億劫と感じたりして、思ったように靴紐が扱えないと悩んだ経験がある人もいるでしょう。今回は、この靴紐の取り扱いについて解説していきます。これを理解すれば、より革靴を快適に履きこなすことができるようになるので、ビジネスやフォーマルな場でも足元を気にせず立ち振る舞えるようになるでしょう。

 

靴紐の結び方にこだわるべき理由とは

靴紐には、確かに革靴を彩る装飾品としての役割もあります。ただ、やはり一番の機能としては、革靴と足をフィットさせて歩きやすくすることが挙げられます。この靴紐の結び方をおざなりにすると、歩きにくくなることはもちろん、革靴に余計な負担をかけ傷みが激しくなってしまう恐れもあります。これらの現象は、靴紐を結んだまま脱ぎ着すると特に起きやすいので、毎回靴紐をほどいて脱ぎ、履くときに改めて結ぶようにしましょう。また、履くときはしっかりと足に合わせて結ぶことが肝要です。適当に結んでしまうと、歩いている途中にほどけて、その靴紐を踏んでつまずいてしまうこともあります。革靴と自身の安全を守るためにも、革靴を履いたり脱いだりするときに、靴紐に気を配ることが大切です。

 

革靴の紐の通し方

革靴を購入した際に、既に靴紐が通してある場合も多いでしょう。しかし、履いている中で切れてしまった、より革靴に合う靴紐に変えたいなどというときには、改めて自分で靴紐を通す必要があります。この靴紐の通し方には、代表的なものとして2つの方法があります。
#シングル
1つ目の通し方はシングルと呼ばれるものです。一番オーソドックスなやり方といわれていて、ビジネスやフォーマルな場で用いられる革靴の他にも、ドレスシューズにも転用できる方法となっています。このやり方は、靴の表面にゆるみが最も出ないやり方であり、ゆるみが表面に出ないことで、上品に見えるのも大きな特徴です。他方で、圧力が片方に偏ることが影響し、靴紐自体はゆるみやすいのが欠点です。具体的な通し方ですが、まずつま先側の靴紐を通す両方の穴に、外側から通します。次に、右足の靴の場合であれば親指側の穴に通した靴紐を、一番足首に近い反対側にある穴に内側から通します。この靴紐は、最後までこの状態のままにしておきましょう。そして、もう片方の靴紐を、一番そこから近い反対側の穴に内側から通します。その後は、反対の列で同じ段の穴に外側から通し、この手順を最後まで繰り返します。うまく通すことができれば、一番足首に近い2つの穴から靴紐が出るはずです。これが、シングルと呼ばれる靴紐の通し方となっています。
#パラレル
2つ目の通し方はパラレルと呼ばれるものです。シングルに比べると、左右均等に圧力がかかるようになっているため、ゆるみにくくなっています。また、伸縮性とホールド力にも優れているので、長時間歩行しても疲れにくいのも魅力です。ただ、シングルよりも若干通しにくいのが難点です。このやり方は、革靴以外ではスニーカーにも転用することができます。
こちらの具体的な通し方は、最初はシングルと同じく靴紐をつま先側の両方の穴から通します。このときに、左右の靴紐の長さを均等にしておくのが望ましいです。次に、右足の靴の場合であれば親指側の穴に通した靴紐を、反対側の列で足首側に1段近づけた穴に内側から通します。もう一方の小指側に通した靴紐のほうは、反対側の列の2段足首側に近づけた穴に内側から通し、その後は反対側の同じ段の穴に外側から通します。親指側の穴から通した靴紐も同様に通した後は、それぞれ反対側の1段上の穴に内側から通せば完成です。多少煩雑なやり方に感じる人もいるかもしれませんが、慣れれば実用的なやり方となっていますので、挑戦する価値はあるでしょう。

 

ほどけない靴紐の結び方

靴紐をうまく通せた後は、次は結び方が気になるところでしょう。この結び方にも、ほどけにくい結び方というものがあります。
#イアンノット
Ian Fieggen氏が考案したこの結び方は、完成したものを見る限りは普通の蝶々結びに見えます。しかし、非常にほどけにくい結び方となっていて、スポーツ選手も愛用する方法です。結び方は、まず1度普通に結んだ後、左右で輪っかを作ります。その輪っかをお互いに通したら、左右で引っ張ると完成です。
#ベルルッティ結び
フランスの革靴メーカーである「ベルルッティ」の名前が付けられたこの結び方は、ほどけにくいのはもちろんのこと、見た目も上品なのが特徴です。結び方は、蝶々結びの最初の結びを2回行った後、蝶々結びの輪っかを結ぶ最終段階まで同じように結んでいきます。そこまできたら、右手で持っているほうの輪っかを巻きます。そうすると靴紐が2本になるので、そのまま左右均等に力を入れ引っ張ると完成です。
これらの結び方の他にも使える小技があります。ひとつは、水に濡らしてから結ぶ小技です。水自体は、2、3滴程度で構いません。水が靴紐の繊維の中に入り込み、結ぶときは密着度を高め、水が乾いたらその隙間がなくなるためほどけにくくなるという現象を利用しています。通常の蝶々結びにも使えますが、前述したイアンノットやベルルッティ結びにも応用できるので、さらに強固な結び目を作ることが可能です。そして、もうひとつは靴紐がほどけにくくなる薬品を使う小技です。いくつかのメーカーが販売しています。使い方は基本的には結び目に直接塗布する形になっています。よりほどけにくくしたいという人は購入を検討しても良いでしょう。

 

 

靴紐で靴は変わる!ストレスなく革靴を履きこなそう

革靴を購入する際は、多くの人がしっかりと色、質感、そしてサイズが自分の足に合うか否かを確かめるでしょう。ただ、その場面ではあまり靴紐の重要性を認識しないまま、購入することも多いかもしれません。購入後に大事なのは、靴紐をしっかりと通したうえで、ほどけにくい結び目を作って履くことでしょう。この靴紐をどう扱うかで、履き心地や革靴の持ちが大きく変わるといっても過言ではありません。革靴と自分の足に合った靴紐の取り扱いに気を配っていくように心がけましょう。

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