しわが残らないワイシャツのアイロンがけ方法
2018/02/23
- スーツTips(豆知識)
ワイシャツを着る前には必ずアイロンがけをしなければならないことから、アイロンがけのたびに面倒くさいと感じている人もたくさんいます。いつもシワのあるワイシャツを着ているとだらしなく見えてしまうばかりでなく、清潔感がないという印象にもつながってしまう可能性があるのです。アイロンがけに必要なアイテムを取り揃えて、シワを伸ばすアイロンがけのコツを覚えておき、実践してみましょう。
この記事では、きれいにシワを伸ばせるワイシャツのアイロンがけの手順やコツ、アイロンがけに欠かせないアイテムなどについてご紹介します。
あると便利なアイロンがけに必要なアイテム
ワイシャツのシワをきれいに伸ばすためには、アイロンがけに必要なアイテムを用意しておくことが大切です。まず、アイロンと霧吹きは欠かせません。アイロンをかける前には、ワイシャツが湿るまで霧吹きで水をかけておきましょう。特に、ワイシャツの素材が綿の場合には、霧吹きを使ってしっかりと湿らせておくと、頑固なシワも伸びやすくなります。
次に、アイロン台も用意しておきましょう。アイロン台には立ったまま使えるタイプと、座った状態でアイロンがけをするタイプのものがあります。アイロンがけでシワを伸ばしたいのであれば、しっかりとプレスすることが重要です。そのため、力がない人には立脚タイプのアイロン台がおすすめといえるでしょう。
ワイシャツのしわをきれいにするアイロンがけの手順
ワイシャツをアイロンがけするとき、自分が好きな部分から順番にアイロンをかけている人は要注意です。アイロンがけには手順があり、この手順を守ることでワイシャツのシワをきれいに伸ばすことができるようになります。まず、ワイシャツのアイロンがけは、小さい部分から行っていくと覚えておきましょう。
具体的には、襟→肩→カフス→袖→身ごろの順番でアイロンがけをしていきます。そして、アイロンがけをする際には、アイロンを直線に動かすのがポイントです。アイロンがけをするときにアイロンをジグザグに動かす人がいますが、このようにすると、動かした方向にシワがよってしまいます。
シワを防ぐためにも、片手でワイシャツのシワを引っ張って、伸ばすようにしながらアイロンがけをすると良いでしょう。
ワイシャツのアイロンがけ1.襟
ワイシャツをアイロンがけするときには、まず襟からアイロンをかけ始めます。襟は他の部分と比較してみても、生地が厚く作られているのが分かるでしょう。そのため、襟の裏表両方からアイロンをかけることで気になるシワもきれいに伸びるのです。襟の裏表をアイロンがけするときには、襟の裏から先にアイロンをかけていきます。
手で布を引っ張りながら、襟先から中心へアイロンがけをするのがポイントです。ただし、時間がないときや、アイロンがけに慣れていない人の場合には、襟の表面だけを2回アイロンがけするようにしましょう。たったこれだけの作業でも、シワをきれいに伸ばすことは可能です。
ワイシャツのアイロンがけ2.肩
襟のアイロンがけが終わったら、次は肩の部分をアイロンがけしていきましょう。まず、ヨークの縫い目を折り返してアイロン台の上に置きます。そして、縫い目を押さえながら、手で小さなシワまで伸ばしていくのがポイントです。この作業ができたら、縫い目を手で押さえた状態のまま、肩ヨーク全体にアイロンをかけていきます。
細かい部分については、アイロンの先を使って丁寧にシワを伸ばしていくと良いでしょう。
ワイシャツのアイロンがけ3.カフス
カフスは人目につきやすい部分であるため、ワイシャツのアイロンがけをするときには特に丁寧にシワを伸ばしておきたいものです。カフスも生地が厚いことから、裏表アイロンがけをすることがポイントといえるでしょう。カフスについても、まずは裏からアイロンがけをしていきます。その後、カフスの表をアイロンがけすると良いでしょう。
カフスのアイロンがけについては、手で布を引っ張りながら、端から中央に向かってアイロンの先を使ってシワを伸ばしていくのがポイントです。カフスの表側も、同様にアイロンがけをするとシワが伸びてきれいになるでしょう。
ワイシャツのアイロンがけ4.袖
ワイシャツの細かい部分のアイロンがけが終わったら、次は袖にアイロンをかけていきます。まず、袖下の縫い目を折って、縫い目を手で押さえてシワを伸ばし整えておきましょう。シワを伸ばしたら、アイロンがけをしていきます。袖のアイロンがけをするときには、袖口から肩に向かって直線でアイロンをかけるように意識すると良いでしょう。
袖ぐり、袖山、袖口、あきの順番にアイロンをかけていくと、シワが伸びやすくなります。そして、タックは手で押さえるように整えて、袖の開いている部分までをアイロンがけしていきましょう。反対側の袖も同じ要領で順番を守ってアイロンをかけると、シワを残すことなくアイロンがけができます。
ワイシャツのアイロンがけ5.身ごろ
最後に身ごろのアイロンがけをしましょう。身ごろをアイロンがけするときにも、正しい順番があります。まず、右身ごろ、次に後ろ身ごろ、最後に左身ごろの順番にアイロンがけをするように覚えておくと、アイロンのかけ忘れを防ぐことにもつながるでしょう。身ごろのアイロンがけをするときにも、ボタンの部分は裏からアイロンをかけるのがポイントです。
裏からアイロンがけすることにより、ボダンにアイロンが引っかかってしまう心配もありません。ボタンの隙間はアイロンの先を使うと、上手にアイロンがけができます。また、身ごろも縫い目を引っ張りながらアイロンがけをすると、シワが伸びやすくなるでしょう。さらに、ポケットには多少のふくらみがあることから、ポケット口の下から上、外から中に向かってアイロンをかけると、生地がよれるのを防ぐ効果があるのです。
しわのないワイシャツは清潔感があって気持ちがいい!
アイロンがけがしっかりとしてあるワイシャツは、着用したときにも美しく見えるものです。シワのないワイシャツを着ていると、清潔感があることに加えて、自分自身も気持ちよいと感じられるでしょう。
ワイシャツのシワを伸ばすためには、特別な道具は必要ありません。手順やコツなどを押さえておくだけで、誰でも簡単にワイシャツにきれいにアイロンがけができるようになります。
今回ご紹介したアイロンがけの基礎をマスターして、ワイシャツのシワを伸ばして美しく保ちましょう。