家でジャケットを洗濯したい!ポイントと注意点
2019/01/07
- スーツTips(豆知識)
購入したばかりのジャケットはシワもなく、ピシッと整っています。そのため、何度か着用して汚れてしまったとしても、なるべく型崩れさせないためにクリーニングに出すという人が多いのではないでしょうか。お気に入りのジャケットであれば、なおさら大事にしたいものです。しかし、クリーニングに出している時間がない場合や、汚れが軽い場合もあります。それに、何度もクリーニングに出すと金銭的にも大変です。家で洗濯できればすぐに着られますし、なにより経済的ではないでしょうか。そこでこの記事では、家でジャケットを洗濯する場合のポイントと注意点を解説します。
ジャケットは家で洗濯できる?
家でジャケットが洗えるかどうかは、洗濯表示で確認できます。ジャケットに付いているタグをくまなく調べてみましょう。衣類には必ず洗濯絵表示を明記しなくてはならない決まりがあります。絵表示に洗濯機や手洗いのマークがあれば、家で洗濯ができるということです。逆に、絵表示がドライマークや手洗い不可のマークであれば、家で洗濯することはできません。この場合は無理をせず、クリーニング業者に依頼しましょう。また、汚れの種類を見極めておくことも大事です。シミや汚れの種類によっては、自己処理が困難なこともあります。そのような場合も、プロに依頼した方が安全です。家で洗濯できることがわかったら、さらに注意書きがないか確認しておきます。生地が特殊であったり、色落ちしたりする可能性もあるからです。あくまでも洗濯絵表示に従い、生地に負担がかからない方法で洗濯しましょう。
家でジャケットを洗濯する時の手順
洗濯の準備ができたら、汚れの部分にあらかじめ処置を施します。ジャケットの汚れは、直接肌が触れる襟や袖口、ポケットなどに付きやすいです。汚れが目立つ場合は、部分洗い用の洗剤で汚れを浮かしておく必要があります。皮脂汚れや食べ物のシミなど、汚れに応じて部分洗剤や衣類用漂白剤を使用しましょう。ただし、ジャケットの洗濯表示に「中性洗剤」と書かれている場合は、おしゃれ着専用の中性洗剤を使わなければなりません。洗剤の原液を汚れの部分につけて、洗濯ブラシなどでトントンと軽くたたいておくと、汚れが浮き上がります。あらかじめ部分汚れに処置を施したら、いよいよ本格的に洗濯していきます。ジャケットは型崩れがしやすく、デリケートな衣類です。洗剤は型崩れや色落ちがしにくい「おしゃれ着用中性洗剤」を使用すると良いでしょう。型崩れを防ぐため、ジャケットは裏返しにしてきれいにたたみ、洗濯ネットに入れておきます。洗濯ネットはジャケットを横二つ折りにしてちょうど良く入るくらいの大きさがベストです。洗濯機の設定は、洗濯絵表示に従って行いましょう。洗濯機のマークに「弱」と記されている場合は、ドライコースまたは手洗いコースを選択します。
表示が手洗いマークの場合は、洗濯機を使用せず、洗濯桶などに入れて優しく押すように手洗いします。強くもんだりこすったりすると生地が傷みやすくなるので注意が必要です。すすぎは水を替えながら、洗剤の泡がでなくなるまで行いましょう。なお、洗濯機で洗う場合も手洗いの場合も、最後のすすぎで柔軟剤を入れるとシワができにくいうえ、ふんわりと仕上がって着心地が良くなります。柔軟剤には、汗や食べ物のニオイを付きにくくするものもあるので、必要に応じて使い分けると良いでしょう。脱水は手洗いの場合も洗濯機で行った方が上手く絞ることができます。その場合も、洗濯ネットに入れたまま脱水しましょう。脱水後は放置せず、手早くジャケットを表に返して形を整え、ハンガーにかけて陰干しします。
家でジャケットを洗濯する時のポイントと注意点
ジャケットは型崩れしやすくてデリケートな衣類のため、家で洗濯する際は細心の注意を払う必要があります。そのためには、洗濯表示の確認が必要です。これがないと家で洗濯できるかどうかの判断ができないので、タグは切り離さないようにしましょう。全てはこの表示に従って洗濯していきます。ジャケットの形が崩れないように自分で工夫することも大事です。ジャケットを洗濯ネットに入れる際の取り扱いや、ハンガーに干す際にも注意を払わなければなりません。ジャケットを干すハンガーは、肩幅のサイズに合うものを選びましょう。ここでサイズが合っていないと、型崩れの原因になってしまいます。また、ハンガーが細いとジャケットが安定しません。何本かハンガーを束ねて使ったり、タオルをハンガーに巻き付けたりして厚みを持たせると良いでしょう。ハンガーにジャケットを掛けたら、全体的に手のひらで軽くたたくようにしてシワを伸ばしましょう。襟の折り目や縫い目の縮んだ部分は、手でピッと伸ばしておくだけで仕上がりに差が出ます。干すときは、生地を傷めないためにも直射日光を避けて陰干ししましょう。袖口や身ごろに丸めたタオルを入れて干せば、より立体的に仕上がります。乾燥してもシワが取れない場合は、アイロンをかける必要があります。素材が綿や麻の場合は、少し霧を吹きつけてから、裏側から縫い目にそうようにアイロンをかけましょう。素材が合成繊維であれば、乾いたままアイロンを当てます。この場合も裏側からかけるのが理想的ですが、当て布をすれば表側からでも大丈夫です。普段から着用ごとにしわとり消臭剤などをかけ、形を整えて干しておくと、良い状態をキープできます。
お気に入りはクリーニングへ出すのが無難
ジャケットを家で洗濯するには、「洗濯表示」が重要です。表示に従い、適切な方法で洗濯しましょう。形を崩さず、生地を傷めないように仕上げるには、いくつか注意しなければならないことがありました。必ず洗濯ネットにいれて手洗いするか、洗濯機の弱流またはドライコースで洗いましょう。洗いあがったら、形が崩れないように工夫して干すことが大事です。とはいえ、これらの工程を毎回完璧に行うのは大変だと感じることもあるでしょう。あるいは、洗濯表示を見ても生地の扱いに自信が持てないということもあります。そのような場合は無理をせず、クリーニングに依頼しましょう。プロに任せたほうが安心だという場合もあるのです。ジャケットが家で洗えるとわかっても、自宅での洗濯には限界があります。普段は自分で洗ったとしても、時々クリーニングに出しておくことも大切です。プロにしっかりと汚れを取り除いてもらい、お気に入りのジャケットを長持ちさせましょう。