抜け感でバランスを!ネクタイを使ったカジュアルコーディネート

2019/01/07

  • スーツの着こなし・コーデ術

 

ネクタイに対しては、かっちりとしたフォーマルな場にふさわしいアイテムというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。確かにネクタイは、スーツに合わせるケースが多く、ビジネスシーンや冠婚葬祭では欠かせないアイテムといえるでしょう。しかし、ネクタイにはそのようなフォーマルなもの以外にもさまざまな種類があります。そして、それぞれの特徴を理解することで、カジュアルな服装にも違和感なく合わせることができるとても便利なアイテムです。この記事では、ネクタイを使ったカジュアルコーディネートについて紹介します。

 

カジュアルなものもある?ネクタイの種類についてご紹介

まずは、ネクタイの種類について見ていきましょう。よく見られるのは、スーツに合わせるタイプのネクタイです。その中でも、ジャガードタイはもっとも一般的なネクタイとして広く知られています。素材はシルク100%で、ビジネスをはじめとしてプライベートでもフォーマルでも使用可能な使い勝手のいいネクタイといえるでしょう。パーティーなどではジャガードタイよりも細いナロータイも人気があります。タイトなスーツと相性がよく、若々しい印象が特徴的です。しかし、これらのネクタイは、カジュアルな服装に合わせるのはかなり難しいといえます。もともとフォーマルなシーンに合うようデザインされているため、アンバランスな印象になってしまうからです。カジュアルな服装には、素材感に特徴があるネクタイのほうが相性がよく、違和感もありません。ウールタイは、暖かみのあるウール素材のネクタイです。ハリのあるビジネス用のスーツよりも、フランネルなど紡毛素材の服が合わせやすいでしょう。季節感の強い素材なので、秋冬のコーディネートに向いています。同様に季節感があるタイプのものとして、リネンタイが挙げられます。リネンとは麻のことであり、涼し気な素材感が特徴です。そのため、夏季のコーディネートに向いています。見た目だけではなく装着感も涼しいので、夏にぴったりのネクタイです。ニットタイは、ニットならではの立体的な生地感を楽しめます。季節を問わず着用でき、カジュアル感は強めです。一般的なネクタイの先端が三角にカットされているのに対して、ニットタイは水平にカットされていることにも特徴があります。素材はさまざまなので、好みのものを選ぶといいでしょう。
ボウタイは蝶ネクタイとも呼ばれる蝶結びのネクタイです。本来は夜の礼装用ネクタイで、結婚式やホテル従事者の制服に取り入れられていました。しかし、さまざまな素材やデザインのボウタイが販売されたことで、コーディネートに取り入れる人が徐々に増えてきています。目を引くような鮮やかな色合いのボウタイとカジュアルなシャツのコーディネートを見ることも珍しくなくなりました。ボウタイと似ているようで異なる特徴を持つのがクロスタイです。ボウタイが礼装用であるのに対し、クロスタイは略礼装に用いられてきました。クロスタイもコーディネートのワンポイントに重宝する人が増えてきています。アスコットタイは、モーニングコートに合わせるためのタイとして広く使用されていたネクタイです。シャツの内側でマフラーのように首に巻き、大剣もシャツの中に入れて着用します。おしゃれな見た目や使い勝手のよさが特徴で、首元を強調したコーディネートにも活躍してくれるでしょう。リボンタイは、首元でリボンを結んだ形状のネクタイです。女子中学生や女子高生の制服で使用されることが多く、なじみのあるデザインといえるでしょう。華やかかつすっきりとした見た目から、男性のコーディネートに使用されることも少なくありません。ワンポイントとして取り入れれば、コーディネートに華やかさを加えられるでしょう。ループタイは、ループ状になっているタイを頭から通し、長さを調整して着用します。ネックレスのような見た目から華やかさも演出でき、クールビズにも役立つことから注目が集まっています。留め具の素材は、天然石や貴金属などさまざまで、選ぶ楽しさもあるでしょう。一口にネクタイと言っても、このように多種多様なタイプや用途があります。自分の服装と合わせやすいネクタイを選び、カジュアルコーディネートをワンランクアップさせましょう。

 

カジュアル要素を取り入れる!ネクタイの選び方

 

ネクタイを使ってカジュアル要素をうまく取り入れるには、いくつかのポイントがあります。まず覚えておきたいのは、ニットタイなどの異素材を使ったネクタイはカジュアル要素が強いということです。一般的にイメージするネクタイの多くはジャガード織であり、シルクを使用しています。素材感としては際立った特徴は見られない反面、フォーマルなスーツスタイルとの相性は抜群です。ニットタイなど異素材を使ったネクタイは、ジャガード織のネクタイとはかなり印象が異なり、フォーマルなスーツとの相性もいまひとつといったところでしょう。しかし、カジュアルな素材のジャケットやシャツとは難なく合わせることができます。スーツスタイルには、季節感を取り入れたコーディネートが難しいという特徴があります。しかし、ニットタイやウールタイ、リネンタイなどを取り入れると手軽に季節感を出すことも可能です。一方で、先述のとおりフォーマルなスーツとカジュアルなネクタイはバランスを取ることが難しいのも事実です。スーツスタイルにカジュアルなネクタイを合わせる場合は、スーツの形状も考えましょう。スーツスタイルにネクタイでカジュアルな要素を取り入れたいのなら、ナロータイもいいでしょう。大剣の幅が狭いナロータイはスリムタイプのスーツと相性がよく、スーツスタイルの品位を落とす心配もありません。ビジネスシーンでは、相手に親しみを持ってもらいたいという目的から、あえてカジュアルな要素を取り入れているケースもあります。TPOを考えたうえで取り入れるカジュアルであれば、おしゃれな着こなしとして認識してもらえるでしょう。

 

私服にネクタイを取り入れたい!ポイントとは

ネクタイは、スーツのみならず私服にも取り入れることができます。しかし、少なからずフォーマルな要素があるため、合わせる私服には工夫が必要です。私服にネクタイを合わせる場合は、洋服のシルエットに気を付けましょう。たとえば、デニムに合わせるときはきれいめな印象のスキニーデニムと合わせます。だぼっとしたシエルットのジーンズにはネクタイは似合いません。同じデニム素材でも、スキニーデニムとの相性はよく、違和感もないでしょう。スーツのイメージと近い洋服を選ぶのもひとつの方法です。たとえば、チノパンとジャケットというスタイルは、カジュアル度合いとしてはあまり高くありません。すると、ネクタイも違和感なくコーディネートに溶け込みます。ハットなどの少しフォーマル度が高いアイテムをプラスするとよりバランスが取りやすくなるでしょう。私服にネクタイを取り入れることは、ネクタイの新しい楽しみ方に気づくことでもあります。スーツスタイルでは合わせることができないカラフルなネクタイや特徴的なデザインのネクタイも、私服であれば挑戦できることも多いものです。私服とお気に入りのネクタイを組み合わせて、適度なカジュアルを楽しみましょう。

 

おしゃれ上級者に見える!カジュアルな装いにネクタイを

ネクタイは、メンズスタイルのコーディネートの幅を広げる重要なアイテムです。同じ服装でも、選ぶネクタイによって印象は大きく異なります。スーツのみならず私服にも取り入れて、ネクタイならではのおしゃれを楽しみましょう。

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