ネクタイのアイロンかけは特殊!生地を傷めない正しいかけ方を知ろう

2020/07/20

  • スーツTips(豆知識)

 

ネクタイにシワができたり、よれよれになったりしたときに、普通にアイロンをかけてもよいのかどうか迷うものです。実は、アイロンのかけ方を間違うと、ネクタイの生地を傷めてしまうのです。だからといって、いちいちクリーニングに出していては出費がかさんでしまいます。そこで、家庭でできる正しいアイロンのかけ方を紹介していきます。

 

ネクタイは普通にアイロンがけをしてはダメ

ネクタイにシワができたからといって、直接アイロンを当てないようにしましょう。なぜなら、アイロンの熱によって、ネクタイに使われている芯地を傷めてしまうおそれがあるからです。芯地にはネクタイの型崩れを防ぐため、生地にハリやコシを持たせるという役割があります。こうした芯地の力が弱まってしまうと、ネクタイを結んだときにふっくらと立体的に見せることができなくなってしまうのです。熱に弱いのは、芯地だけではありません。生地にウールやシルクといったデリケートな素材を使っている場合も、注意が必要です。直接アイロンをかけると、生地にテカリができる原因になってしまうおそれがあります。

 

ネクタイのシワ伸ばしはスチームアイロンで

ネクタイのシワを伸ばすときには、スチームアイロンを使うことをおすすめします。スチームアイロンは大量の蒸気を当てることによって、ネクタイのシワを伸ばしていくというものです。通常のアイロンと違い、シワを伸ばす際に重みや熱を加えることがありません。そのため、芯地はもちろんのこと、生地を傷めることもないのです。さらに、蒸気の力で、生地の繊維をふっくらと復元してくれます。生地にデリケートな素材を使っているネクタイのシワ伸ばしにぴったりなのです。
また、蒸気の力で、ネクタイに付着したにおいまで飛ばしてくれます。このほか、スチームアイロンは普通のアイロンと比べて、温まるのが早いという特徴があります。忙しい朝にネクタイのシワを見つけてしまったときにも、すぐにアイロンをかけることができるため、便利です。
一口にスチームアイロンといってもさまざまで、大きく分けると通常のアイロンのようにアイロン台が必要なものと、衣類をハンガーに吊るしたままでかけられるものがあります。ネクタイにアイロンをかけるときには、アイロン台を使うタイプを選ぶといいでしょう。

 

ネクタイにスチームアイロンをかける方法は?

まず、スチームアイロンとアイロン台、あて布を用意します。スチームアイロンを使えば、ネクタイに直接熱やプレスを加える心配はありません。しかし、デリケートな素材を使っているため、生地を傷めないようにあて布を使用することをおすすめします。あて布はハンカチや手ぬぐいなどでかまいません。ただし、蒸気によって色落ちしてしまい、ネクタイが汚れてしまっては大変です。色落ちしないものを使うようにしましょう。
準備ができたら、まずはネクタイにできたシワの部分を手で伸ばし、形を整えておきます。こうすることによってアイロンがけしたときに、ネクタイの繊維が復元されやすくなるのです。次に、ネクタイをアイロン台に平置きして、上からあて布をかけます。そして、直接プレスしないようにスチームを当てていきます。その後、スチームアイロンをドライに切り替え、アイロンを浮かせた状態で、ネクタイに熱を加えて水分を飛ばしていきましょう。

 

シワが取れないときはどうする?

アイロンをかけ終わったら、シワが取れているかどうか、チェックします。場合によっては、スチームアイロンをかけても、シワがとれないこともあります。そのようなときは、再度、アイロンがけをするようにしましょう。実は、何度も蒸気を当てていると、徐々に繊維が復元されて、シワが取れてくるのです。実はスチームアイロンよりも普通のアイロンのほうが、シワを伸ばす力があります。しかし、普通のアイロンで直接プレスして熱を加えると、生地のテカリの原因となってしまいます。なかなか取れないシワであったとしても、普通のアイロンは使わないようにしましょう。どうしても取ることができない頑固なシワに関しては、自宅で無理して取ろうとせずに、クリーニングに出すようにします。
ネクタイのシワをできにくくするためには、普段からのお手入れも重要です。ネクタイを外した後は、必ず軽く手でシワを伸ばして、形を整えておくようにしましょう。また、スーツに使うブラシで、上から下にブラッシングして、ゴミやホコリを落としておくことも大切です。このとき、浅いシワなら取れることもあるからです。手入れが終わったら、ハンガーにかけて吊るして保管しておくようにします。それはネクタイの重みで、シワが伸びやすくなるからです。また、シワを固定化しないために、ネクタイを休ませることも大切です。同じネクタイを2日続けて使わないようにしましょう。こうしたクセをつけることで、ネクタイをきれいな状態に保つことができます。

 

 

良いネクタイを選べば長く使える

ネクタイを長持ちさせるためには、素材のよいネクタイを選ぶこと、そして、正しいやり方でアイロンをかけることが大切です。また、日頃からのネクタイの手入れも大切になってきます。ONLYでは、さまざまな素材や色のネクタイを取り揃えています。ぜひともスーツによく合う、お気に入りのネクタイを見つけてみてはいかがでしょうか。

 

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