ネクタイの長さにはマナーがあった!知っておくべき結び方とは?

2018/06/07

  • スーツTips(豆知識)

 

ビジネスシーンや冠婚葬祭など、さまざまな場面で必要になるネクタイ。意外と見落としがちなのがその長さでしょう。実は、「結んだネクタイの長さ」にはマナーがあります。きちんとした長さに調節していないと、周囲の人々に対して失礼になることがあるため、自分に合った長さのネクタイを選ぶ方法や、結び方などを知っておくことをおすすめします。 また、きちんとスーツを着ているつもりなのに、何となく締まりのない印象になるという場合も、今一度ネクタイの長さを見直してみると良いかもしれません。そこで、ネクタイをちょうど良い長さに結べる方法について紹介します。

 

マナーに合ったネクタイの長さ

ネクタイのマナーに合った長さとは、「大剣」と呼ばれるネクタイの幅が太い方の先端が、ズボンのベルトのバックルに半分乗るくらいです。この長さより短くなっても長くなってもマナー違反となります。たとえば、大剣がベルトの位置よりも下にきてしまうと、だらしない印象を持たれたり、胴長に見られたりといった可能性が出てきてしまいます。立ったり座ったりするときに邪魔になるなど、動作に支障をきたすこともあります。逆に、大剣の先端がおへその上にくるなど短すぎると、お腹が太って見えてしまいます。また、カジュアルなイメージもあるため、ビジネスシーンなどのきちんとした場面では失礼になる恐れがあります。 まれに、「小剣」と呼ばれるネクタイの幅の狭い方が、大剣より長くなっている人もみられます。この原因には、海外製など長めのネクタイを身に着けていることなどがありますが、小剣の方が大剣より長くなるのもおかしな印象を与える原因となってしまいます。小剣が大剣より短くなるよう、結び方などを工夫しましょう。 もちろんネクタイの長さの他に、色や柄、幅の太さも身に着ける人の印象を大きく左右します。長さと一緒に気をつけ、マナーに合わせて着用できるようにしましょう。

 

最適な長さになる結び方は?

プレゼントやお土産などで自分に合わない長さのネクタイをもらったり、誤って長めのネクタイを購入してしまったりすることもあるでしょう。そのような場合は、結び方を工夫することでうまく着用できる可能性があります。ネクタイの結び方にはさまざまなものがありますが、よく知られるのは「プレーンノット」や「ダブルノット」、「セミウィンザーノット」、「ウィンザーノット」などです。ネクタイを最適な長さに調節できるよう、これらの結び方を覚えておくことをおすすめします。 まず、プレーンノットとは、一般的によく用いられる結び方です。結び目がコンパクトになるため、見た目がスッキリとした印象に仕上がります。結ぶ工程が少ないため簡単に着用できることや、ネクタイの長さに関係なく結べることがメリットです。ダブルノットとは、プレーンノットが小剣を大剣に1度しか巻き付けないのに対し、2度巻き付ける結び方です。結ぶ工程が多いことで長さが必要になるため、長いネクタイを短くしたい場合にも最適です。
さらに、2度巻き付けることで結び目にボリュームが出るため、生地が薄手で結び目が小さくなりがちなネクタイにも向いています。セミウィンザーノットとは、結び目がプレーンノットやダブルノットよりも横に広がった結び方のことです。きれいな逆三角形になるため、上品でスマートな印象を与えることができます。結ぶ工程が、プレーンノットよりも少し多くなっています。ウィンザーノットとは、セミウィンザーノットよりも結び目にボリュームが出る結び方です。結ぶ工程が多く、少し複雑なことが特徴なため、長めのネクタイを短くできます。結び目が緩みにくいため、ネクタイをきっちり着こなせることも魅力です。このように、結び方によって結ぶ工程や必要になる長さも違います。長めのネクタイはダブルノットやウィンザーノット、セミウィンザーノットで、短めのネクタイはプレーンノットで着用すると良いでしょう。また、ネクタイの生地の厚さによっては結び目が小さくなったり、逆にボリュームが出すぎたりすることもあります。そのため、長さの調節と一緒にボリュームの調節に気をつけることも大切です。

 

自分の身長に合ったネクタイを選ぼう!

ネクタイの結び方を変えても長くなる場合は、ネクタイが自分の身長に全く合っていない可能性があります。その場合は、自分に合った長さのネクタイを選び直しましょう。自分に合ったネクタイの長さは、自分の身長からマイナス15cmしたものといわれています。しかし、首周りの太さなど、体格によってちょうど良いと感じられる長さは人それぞれのため、あくまで目安としてください。日本で一般的に販売されているネクタイの長さは、140~150cmほどです。中には120cmや160cmといったものもあるため、小柄な人や大柄の人はこれらの長さのネクタイを探してみましょう。海外でネクタイを購入する場合は、日本より少し長めのものが多いため、選ぶときに注意が必要です。お店や売り場にもよりますが、試着ができるところも多いので、長さが分からない場合は試着をしてから購入する方法もあります。また、大剣の幅にも違いがあるため、長さと一緒に幅に気をつけることもネクタイ選びのポイントです。大剣の幅は平均9cmといわれていますが、細いもので5cm、太めのもので10cmほどのものもみられます。ビジネス向けの太さは8~9cmほどですが、大柄な人や背が高い人には9.5cmなど太めのものが人気です。スッキリした印象を持たれたい場合は、7.5cmなど少し細めのものを選ぶのも一つの方法です。大剣の幅が5cmなど明らかに細いネクタイは、基本的にはビジネスシーンに向きません。パーティーなど、カジュアルなシーンで着用することをおすすめします。

 

ネクタイの長さをキメてスーツをスマートに着こなそう

 

ネクタイの長さにはマナーがあるため、長すぎたり短すぎたりすると相手に良くない印象を与える可能性があります。そのため、長さに気をつけて着用しましょう。まずは、ネクタイを購入するときに自分に合った長さを選ぶことが大切です。また、結び方によって長さを変えることも可能です。結び方にはさまざまなものがあるため、長さを上手に調節できるように、複数の結び方を覚えておくと便利でしょう。ネクタイの長さや結び方によって、スーツの着こなしにも差が出ます。よりオシャレに、よりスマートにスーツを着こなすためにも、ネクタイのマナーや結び方を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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