ネクタイのアイロンがけで注意すべきポイント!シワをすっきり伸ばすかけ方

2020/07/21

  • スーツTips(豆知識)

 

ネクタイのアイロンがけはテカリが出やすく、過去にシワを伸ばそうとして失敗した経験がある人もいるのではないでしょうか。ネクタイにアイロンをかけるときは、シャツとはまた違った注意点があります。この記事では、ネクタイにアイロンをかける手順や注意点などを紹介していきます。この記事を読めば、きれいなネクタイを身につけられるようになり、周囲に与える印象も変わるでしょう。

 

1.ネクタイのアイロンがけで準備するもの

ネクタイにアイロンをかけるときは、以下のものが必要です。

  • ・スチーム機能付きのアイロン
  • ・アイロン台
  • ・当て布
  • ・菜箸

ポイントとしては、スチーム機能がついたアイロンが必要なことが挙げられます。これは、ネクタイには直接アイロンを当てず、スチームを使ってしわを伸ばすからです。ネクタイの生地の傷みやテカリを防ぐために、当て布も用意しましょう。当て布は専用品も販売されていますが、大判のハンカチなどで代用しても構いません。薄い綿素材の生地で色も薄いものが適しているでしょう。また、細長い棒状のものがあれば、菜箸の代用として使用することもできます。なるべく長さのあるものにすると使いやすいです。

 

2.ネクタイにアイロンをかける前に素材を確認

ネクタイに限らず、衣類にアイロンをかけるときは、必ず素材を確認するようにします。これは、シルクやウールなどの天然素材とポリエステルやナイロンなどの化学繊維では、熱への耐性が異なるためです。何も考えずに高温に設定したアイロンを当てると、生地を傷めたり溶かしてしまったりすることがありますので、注意しましょう。とはいえ、ネクタイにアイロンをかけるときは少し浮かせてかけ、直接当てないため、あまり神経質になることはありません。ただし、水分に弱いシルク素材のネクタイの場合は、スチームの水滴が落ちないように気をつける必要があります。

 

 

3.綺麗に仕上がるネクタイのアイロンのかけ方

それでは、ネクタイのアイロンかけを綺麗に仕上げる手順とコツについて紹介していきましょう。

  • 1.ネクタイのシワを確かめ、手で優しく伸ばす。
  • 2.伸ばしたいシワの部分が隠れるように当て布をかける。
  • 3.アイロンを中温設定(130~160℃)にする。アイロンを浮かせた状態でスチーム機能を使い、シワの部分に蒸気を当てる。
  • 4.当て布を外し、シワの部分を手で優しく伸ばす。
    ※シワが消えていないときは、3と4の手順を繰り返す。
  • 5.シワが伸びたら、スチーム機能をオフにしてから、アイロンを浮かせながらネクタイに近づける。残った水分を飛ばす。
  • 6.ネクタイを裏返し、片方の辺に沿うように菜箸を差し込む。
  • 7.ネクタイから出ている菜箸の端を持ち、ネクタイを横に立てて浮かせた状態で側部にスチーム機能の蒸気を当てる。

ネクタイにアイロンをかける最大のポイントは、直接当てずに浮かせてスチームをかけることです。たとえ当て布をしていたとしても、アイロンを直接当てるとテカリの原因となりますので、注意しましょう。なお、7のステップでネクタイに菜箸を通してスチームを当てるのは、菜箸の効果で厚みが形作られ、ふっくらとした美しい仕上がりになるからです。このとき、当て布はネクタイの上からかぶせて使います。

 

4.アイロンをかけたネクタイの収納方法

アイロンをかけてきれいにシワを伸ばしても、ネクタイを保管する方法が悪ければシワがついてしまいますので、収納方法にも気を配ることが大切です。基本的に、収納するときは二つ折りか三つ折りにしてからクローゼットの棚や引き出しなどに平置きにします。平置きする十分なスペースがないときは、ネクタイをくるくる丸めて保管することも可能です。こうすれば、コンパクトにまとまり平置ほど場所をとりません。ただし、あまりきっちり小さく丸めると生地が傷んだりシワが寄ったりしますので、優しく緩めに巻くようにします。
ネクタイハンガーなどを使ってつるして保管しているという人も多いでしょう。しかし、ネクタイをつるしたままにすると、重力によって生地が伸びてしまいます。気がつかないうちに下に滑り落ちてシワになっているということもあるでしょう。ネクタイをつるしたまま、長期間にわたって保管することはあまりよくありません。湿ったネクタイを乾かすために一時的につるすというケース以外は避けることが望ましいです。

 

5.ネクタイのシワがひどくない場合はアイロンは不要

ネクタイは、正しい手順に気をつけてアイロンをかければ、生地が傷むことはそうありません。しかし、熱に弱い素材でできているなど、生地によっては傷む可能性は考えられます。また、温度調整がうまくいかないなどで、熱によってテカリを出してしまうこともあるでしょう。そのため、ネクタイに多少のシワができた程度であれば、アイロンをかけないほうが無難です。少しのシワであれば、日陰に吊るしておけば自重によって伸びてとれるでしょう。お風呂上がりなど湿気が残っている場所に吊るしておくと、スチーム機能のような効果が得られてシワがとれやすいです。

 

ネクタイを丁寧に扱っても定期的な買い替えは必要

丁寧に扱っていても、ネクタイは突然の雨でぬれたり洗濯を重ねたりするうちに少しずつ生地が傷んでいくものです。お気に入りのネクタイを長持ちさせるためには、アイロンのかけ方や保管方法にも注意したうえで、複数のネクタイをローテーションさせるといいでしょう。また、ネクタイは消耗品ですので、定期的に買い替えることも望ましいです。ONLY店舗では豊富な種類のネクタイを扱っていますので、気に入るものが見つかるでしょう。
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