ネクタイのシワは家でも取れる?生地を傷めないアイロンがけのポイント

2018/05/22

  • スーツTips(豆知識)

 

ビジネスマンにとって「ネクタイ」は、毎日着用する必須アイテムといえます。しかし、お気に入りのネクタイを頻ぱんに着用していると、やがて深いシワができてしまい、困ってしまう人も多いのではないでしょうか。せっかくビシッとスーツを着ていても、アクセントとなるネクタイがシワシワの状態では台なしです。簡単に実践できるネクタイのお手入れ方法を日常生活に取り入れて、常に清潔感のある状態を維持しましょう。ここでは、家でネクタイのシワを伸ばすにはどうすれば良いのか、ネクタイの生地を傷めないアイロンがけのポイントを紹介します。

 

ポイント1.直接アイロンをかけるのはNG

お手入れをする前に覚えておきたいのは、「直接ネクタイにアイロンをかけるのはNG」だという点です。ネクタイに直接アイロンをかけてしまうと、生地を傷めてしまうおそれがあります。特にウールやシルクのようなデリケートな生地は要注意です。ネクタイは当て布をしていても、アイロンの熱によってテカリが出てしまうことがあります。そのため、当て布をしていても、アイロンがけは直接行わないことが重要です。 また、直接アイロンをかけると、ネクタイの膨らみがつぶれてしまうリスクが高まります。ネクタイはふっくらと立体的な状態が美しいとされています。アイロンを直接当てるとネクタイの膨らみが押しつぶされて、平らな状態になってしまうのです。立体的できれいな状態を維持するためにも、直接アイロンでプレスをすることは避けたほうが良いでしょう。

 

ポイント2.スチームアイロンがマスト

ネクタイについたシワをスムーズに取るために、欠かせないアイテムが「スチームアイロン」です。スチームアイロンのかけ方は、まずネクタイをアイロン台のうえに平置きし、手でシワを伸ばします。シワを伸ばしたら当て布を置いて、低温~中温でスチームをかけていきます。このときに、アイロンが当て布に当たらないように注意することがポイントです。その後、スチームを離してシワが取れているかを確認します。 シワが取れていたら、次にネクタイの裏の折り目部分に菜箸を入れます。そして、菜箸を持ってネクタイを宙に浮かせた状態で、そのままスチームを当てていきましょう。すると、菜箸を差し込んだことでネクタイの厚みができて、ふっくらと立体的な仕上がりに近づきます。きちんとネクタイの形が整っていることを確認したら、再び当て布をして浮かせながらアイロンがけを行い、ネクタイの繊維に残った水分を蒸発させていきます。このときも、当て布に直接アイロンが当たらないように注意することが肝心です。水分を乾かして、あら熱が取れればOKです。

 

ポイント3.アイロン後にシワをつけないように注意

繊維は熱が高くなると変形し、冷めると固定される仕組みです。そのため、アイロンをかけた直後は繊維に熱が入り、新しいシワがつきやすくなっています。せっかくお手入れをしても、そのまま放置したりぐちゃぐちゃに保管したりすると、シワがついてしまう原因につながります。そのため、お手入れ後は保管にまで気を配ることが大切なのです。 アイロンによるお手入れが終わったら、しばらく平置きの状態で放置しておくことがポイントです。熱が冷めたらシワにならないように、引き出しやクローゼットのなかにネクタイをきちんと収納します。

 

アイロンでシワが取れなければクリーニングへ

スチームアイロンを使えば、家庭でも手軽にネクタイのシワ対策を行うことが可能です。ただし、この対処法はあくまでもシワが浅い場合を想定したものであるため、アイロンがけをしてもネクタイのシワが取れない場合は、速やかにクリーニングに出したほうが良いでしょう。アイロンがけを無理に続けると、生地を傷めたりネクタイがつぶれたりする原因につながります。アイロンがけを無理に続けるよりも、クリーニングに出したほうが、まだ安心です。お気に入りのネクタイや、シルクやニットなどの生地が繊細なものは、無理に自己処理をせずクリーニングに出すことが無難です。

 

アイロンがけの頻度を少なくする方法

ネクタイのシワを取るために、アイロンがけやクリーニングを頻ぱんにくり返していると、ネクタイの傷みが早くなる可能性があります。お気に入りのネクタイを長持ちさせるためには、日ごろからシワがつかないように心配りをすることが肝心です。毎日のちょっとした心配りを意識するだけでも、ネクタイを長持ちさせることが期待できます。アイロンがけの頻度を少なくするには、帰宅したらすぐに「ネクタイを外してハンガーへかける」ことが重要です。ネクタイの重みによって、自然にシワが伸びやすくなります。しかし、ハンガーに長期間ネクタイをかけておくと、自重でネクタイが伸びてしまったり、ハンガーから落ちてしまったりすることがあります。ハンガーに長期間つるして放置することは避けて、一時的な保管法として取り入れることがおすすめです。
さらに、「洋服ブラシでブラッシング」をすることも、ネクタイを美しく維持するためのポイントです。ネクタイについたホコリやゴミを落とすように、上から下に向かって洋服ブラシをかけると、ちょっとした汚れやシワ程度なら簡単に取ることができます。ブラッシングをしたら、しばらく陰干しをしてから収納します。使用するブラシは馬毛や豚毛のようにしなやかな素材を選び、優しくブラッシングをすることがポイントです。強くゴシゴシと、こするようにしてしまうと生地を傷めるおそれがあるので注意する必要があります。また、「同じネクタイを連続で使わない」ことも重要です。いくらお気に入りのネクタイであっても、毎日のように使用するとシワがつき、やがてそのシワが固定されてしまう原因につながります。できる限りシワをつくらないためには、何本かのネクタイを用意してローテーションで使用することが大切です。一度使用したネクタイは数日間きちんと休ませて、シワがつかないようにケアを行いましょう。

 

ネクタイは何本あっても困らない!

 

スーツを着用したときに、ネクタイは人の視線を集めやすいアイテムです。ネクタイの本数はたくさんあったほうが、着回しを楽しめるだけではなく、ネクタイを長持ちさせることにもつながります。ネクタイのシワ対策のポイントをしっかり押さえることで、より清潔感のある印象を高めることができます。日常のケアに力を入れて、ワンランク上の洗練されたスーツ姿を目指してみてはいかがでしょうか。

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