スーツの型崩れを防ぐハンガーの選び方と使う方法
2018/05/07
- スーツTips(豆知識)
仕事から帰ってきて、脱いだスーツをハンガーにかけるのは普通ですが、ハンガーの形に気を配っている人はどのくらいいるでしょうか。スーツは間違ったハンガーにかけていると、型崩れを起こしてしまうことがあります。スーツの形に合わないハンガーを使い続けている、スーツのお手入れをほとんどしていない人は要注意です。特に、毎日使うハンガーは正しい形のものかつスーツ専用を使いましょう。ハンガーには、カジュアル用やジャケット用などさまざまな種類があり、スーツやパンツ専用のハンガーも販売されています。正しいハンガーの選び方、型崩れをしない方法を知って、スーツやパンツを長持ちさせましょう。
肩幅のサイズと合うサイズハンガーを
スーツを型崩れさせずに保管するためには、スーツの肩幅と合うハンガーを使いましょう。スーツの肩幅よりも大きなハンガーにかけると袖の部分が出っ張り、短すぎるハンガーにかけると肩の部分が出っ張ります。サイズが合っていないハンガーを使い続けていると、スーツの肩が崩れて妙なシルエットになってしまうので注意しましょう。
正しいハンガーを選ぶには、まずスーツのサイズを知ることです。スーツ両肩の肩先までを直線距離で測り、その数字から2~3cm引いたものがハンガーのちょうどよいサイズです。しかし、ハンガーは1cm刻みのものがほとんどなく、2~3cm刻みで販売されています。ちょうど良いサイズのハンガーがない場合は、一つ小さいハンガーを選びましょう。スーツがどこの国で作られたかによっても若干サイズやシルエットが違ってきますので、しっかりとサイズ計測をしてください。
スーツは木製の幅広ハンガーがおすすめ
ハンガーにはさまざまな種類があり、スーツをかけるならスーツ用ハンガーを使うようにしましょう。スーツ用ハンガーは肩先に厚みがあり、幅広に作られています。人の肩のように湾曲しているハンガーなので、スーツを保管するのに最適と言えます。普通のハンガーでは型崩れしやすいスーツですが、幅広ハンガーを使えば型崩れを防げるでしょう。スーツハンガーはパンツも引っ掛けられるように作られているので、パンツ用ハンガーを購入する必要がなく便利です。
プラスチックやスチール、アルミなどハンガーの素材も種類豊富です。スーツには木製の幅広ハンガーがおすすめです。耐久性があるので壊れにくいのがメリットで、長く使うことが可能です。また、木製ハンガーはカラーバリエーションが豊富なので、スーツに合った色のハンガーを選ぶのも楽しいかもしれません。ナチュラル感のあるデザインからシックで重厚感のあるカラーまで揃っているので、好きなハンガーを使ってみましょう。
スーツのパンツをきれいにハンガーにかける方法
スーツパンツも型崩れしやすいので、できればクリップ付きハンガーに吊るすか、パンツ吊りハンガーにかけることをおすすめします。パンツの裾を挟んで吊るしておくと、パンツの重みでシワを伸ばしてくれる効果があるからです。普段、パンツを履いてないときはウエスト側で吊るしていいのですが、履いた後は裾を上にして吊るした方がシワ対策になります。
パンツ用ハンガーは主に「クリップでパンツの1部分を止めるタイプ」「ハンガーに付いている大きな板で挟み込むタイプ」「金属のバーにパンツを折りたたんで引っ掛けるタイプ」の3種類です。シワ取りをしながら吊したいときは、板で挟み込むハンガーが適しています。パンツを裾で挟み込んでおけば、型崩れもせずシワに悩まされることがありません。あまりにもシワがひどい場合はパンツに霧吹きをしてから、吊るすようにしてください。
パンツをハンガーにきれいにかけるには、まずセンタープレスラインに沿って全体をまっすぐ伸ばしましょう。伸ばし終わったら、裾を水平に合わせてハンガーにかけてください。このとき、パンツにシワが寄らないように注意が必要です。特にクリップや板で挟むハンガーだと、シワになったまま挟んでしまうときがあります。正しく使わなければ、パンツ用ハンガーの効果が半減してしまいますので、気を付けましょう。
帰宅後はすぐにハンガーにかけて陰干しを
スーツの型崩れを防ぎ、きれいな状態を保つためには毎日のお手入れが肝心と言えます。仕事から帰宅した後、脱いだスーツをそのままにしておかず、ちゃんとお手入れをしましょう。ハンガーにかける前は、スーツのポケットに入っているものをすべて出し、ポケットの型崩れを防いでください。スーツのポケットが空になったら、ハンガーにかけてください。その際、スーツに付いたホコリや汚れを払っておきましょう。ホコリをそのままにしておくと、虫食いの原因になります。
スーツを長持ちさせるためには、定期的な陰干しをするのがおすすめです。スーツが吸い込んだ水分をしっかり飛ばせば、カビや臭いの心配もなくなるからです。干すときは風通しのいい室内を選んで干すようにしましょう。着用した後は陰干しを欠かさずに行ってください。また、タンスの中にしまってあるスーツも1ヵ月に1回は陰干ししておくと、虫食いやカビを防ぐことができます。
クリーニング店を利用するのも1つの手段ではありますが、あまり頻繁にクリーニングするのはおすすめできません。スーツ全体に負担がかかってしまうので、かえってスーツの寿命が縮むからです。毎日着るスーツは、ハンガーにかけてブラッシングなどでお手入れする方が断然長持ちします。
ハンガーを正しく選ぶとスーツが長持ちする
スーツは長時間ハンガーにかけるため、スーツとハンガーの形が合わないと型崩れしやすくなります。形が崩れてしまうと、どこかくたびれたシルエットになってしまい、周りに与える印象もよくありません。形が整った状態を保つためにも使うハンガーを工夫しましょう。クリーニング店で貰えるハンガーは便利ですが、肩幅部分に厚みがなく、スーツの保管には向いていません。湾曲していないものが多いので肩の部分が下がってしまいますので、スーツ用ハンガーに取り替えて保管するようにしましょう。
スーツの場合は肩に特徴があるので、普通のハンガーや他の専用ハンガーでは型崩れを防げません。たとえば、ブラウスやシャツ用ハンガーは肩部分に厚みがなく、スーツをかけるのには向いてないハンガーです。スーツ用ハンガーを選ぶときは厚さ・長さ・高さをしっかりと調べてから購入することをおすすめします。