ネイビーのスーツは大丈夫?結婚式の服装選びのコツ

2018/08/29

  • スーツのシーン別マナー

 

新郎新婦にとって結婚式は一生の思い出となる大切なイベントです。そのため、結婚式に参列する際には会場の幸せな雰囲気を壊さないように、また、自身が気持ちよく式を楽しむためにも、マナーを守ることが大切ですね。そして、たとえゲストであっても結婚式のときのマナーとして悩むことが多いのが服装です。フォーマルな場となる結婚式では、普段着用しているような服装をしていくことは避けなければいけません。また、オシャレをしようと気合を入れすぎて場違いな服装をしてしまうことも恥ずかしいものです。そこで、ここでは男性が結婚式に出るときのスーツ選びのポイントについて解説します。

 

結婚式に出るならスーツが基本

冠婚葬祭ではマナーを守ることが社会人としてのルールです。結婚式に出席する場合には、その場にふさわしいフォーマルな服装で参列することがマナーとなります。服装には洋装と和装がありますが、男性ゲストであれば洋装であるスーツを着用することが普通です。会場を華やかにするために女性ゲストが着物で参列することは喜ばれる場合もあります。しかし、基本的には、和装は新郎新婦やその親族が着用することが一般的です。また、フォーマルウェアの服装には正礼装、準礼装、略礼装の3種類があり、日本の場合は出席者の立場によって使い分けることになっています。正礼装は、格式の高い結婚式で着用する礼装です。着用するのは通常、新郎や新郎新婦の父親、主賓となります。一方、準礼装は一般的な結婚式などにおいて新郎や新郎新婦の親族、来賓が着用する服装です。そして、友人や会社の仲間など主賓クラス以外の招待客が結婚式で着用するのにふさわしい服装が略礼装となっています。さらに、時間帯によっても着用すべき服装の種類は変わってきます。同じ正礼装で行くべき結婚式であっても、昼間の結婚式に参列するならモーニングコートを着ていくことがマナーです。対して、夜の結婚式では燕尾服やタキシードを着用することが一般的となっています。また、準礼装では、昼間の式の場合、ブラックスーツとディレクターズスーツのどちらを着用しても構いません。しかし、夜であればブラックスーツを着ることが必要です。ただし、略礼装の場合には、時間にかかわらずダークスーツがフォーマルウェアとなります。つまり、通常の結婚式に招待された一般のゲストの場合であれば時間にかかわらず、略礼装を着用することが一般的なマナーとなっているのです。

 

スーツを上手に選ぶポイントとは

ブラックスーツは略礼装のなかでも普段着のスーツに近い、やや格下の扱いとなっています。このため、ビジネスで着るようなスーツを選ぶことも可能です。色はブラックが基本となっていますが、ダークな色ならネイビーやグレーのスーツを着ても構いません。シャツや小物などと上手に合わせて、お祝いの席にふさわしい明るい印象のスタイルで参列するとよいでしょう。ただし、スーツの色はあくまでも落ち着いた色であることが必要で、主役である新郎新婦よりも目立つような明るい色や派手な配色のスーツはマナー違反となります。
また、日常の外出時やカジュアルな雰囲気を持った会社への出勤時であれば、ジャケットとスラックスを別の色で着合わせたりすることもありますが、結婚式ではNGです。ジャケットとスラックスは共布の上下セットで着用することが原則となっています。さらに、ベストも加えて3ピースで着ると、結婚式らしいフォーマルな印象になります。また、ジャケットのボタンの配列には、シングル1釦、2釦、3釦、ダブル4釦、6釦などさまざまな種類があります。ただし、これについてはどのタイプにすべきかといった決まりは特にありません。かつてはダブルスーツが主流となっていた時代もありました。そのため、ダブルボタンのものは年配の参列者に多く着用が見られる傾向があります。しかし、最近の流行としてはシングルが主流となっているため、若い人であればシングルスーツがおすすめです。

 

ワイシャツやネクタイは?

結婚式では、スーツだけではなくYシャツやネクタイの選び方にも注意が必要です。Yシャツの色は白が基本ですが、薄い黄色や水色、ピンクといったパステルカラーを選んでも問題はありません。ただし、スーツと同様に、新郎新婦より目立つような派手な色柄のものは避けるようにしましょう。また、襟の付いたものを選ぶこともマナーです。標準的な長さと開きのあるレギュラーカラーであれば安心となります。一方、オシャレに着こなしたいならセミワイドタイプがトレンドです。セミワイドタイプなら首回りをすっきりと見せることができます。日常の着用ではないため、カジュアル感が出すぎないように襟羽の長いタイプのものを選ぶようにするとよいでしょう。ネクタイについては、白や薄いシルバーが結婚式に参列するゲストにふさわしい色となります。少し華やかさを出したい場合には、無地で明るいパステルカラーのものを選んでもよいでしょう。過度に派手な色やデザインでなければ、ネクタイについては濃い色のものや柄物でも大丈夫です。上品な印象を持った高級感あるドットやストライプの柄が入ったネクタイも人気となっています。また、オシャレを楽しみたいなら蝶ネクタイを選ぶという方法もあります。

 

これはNG!マナー違反となる服装例

お祝いの席ではできるだけ明るい雰囲気の服装をすることも大切です。しかし、結婚式の主役となる新郎新婦の服装の色とかぶるような白やシルバー、新郎新婦より目立つ派手な色柄のスーツをゲストが着ることはタブーです。スーツだけではなく、Yシャツやネクタイについても、悪目立ちしてしまう色やデザインのものは着てはいけません。また、殺生をイメージさせる動物柄も避けるようにしましょう。アニマル柄やゼブラ柄、クロコダイル柄のものを着用することはマナーに反する行為となります。また、無地であっても選んではいけないタイプが黒のネクタイです。黒のネクタイは喪服を連想させ、縁起が悪い印象を与えるため、お祝いの席にふさわしいものではありません。シャツについては、カラータイプに注意が必要です。襟がきちんとついているものであっても、カジュアルな印象を与えるデザインのものは結婚式にふさわしくありません。たとえば、襟先をボタンで留めてシャツに固定するボタンダウンカラーや、折り返しのないタイプのスタンドカラーのシャツなどはNGとなります。加えて、基本中の基本となりますが、清潔感のあるものを着用することは必須です。特に結婚式では薄い色のシャツやネクタイを着用することが多いため、目立ったシミや汚れがないか、着る前にしっかりと確認しておくようにしましょう。また、フォーマルな場のスーツは日常使いのものと比べると着る機会が少ないものです。このため、年月とともに体形が変化してもそのまま着続けてしまう人もいます。しかし、サイズが合っていないブカブカのものやピチピチのものはだらしない印象を与えてしまうものです。このため、自分に合ったサイズのものであるのか定期的に確認しておくことも大切となります。

 

マナーを押さえてスタイリッシュに

 

結婚式はフォーマルな場であるため、服装にも一定のルールがあります。とはいえ、スーツやシャツの色柄はもちろん、カフスやチーフなどにも、人それぞれにこだわりたいポイントはたくさんあるものです。そうしたことを含め、マナーを守ったうえで上手に着こなしを考えて、スタイリッシュな装いを目指しましょう。

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