就活スーツで出勤してはダメ?新入社員が知っておきたい服装マナー
2019/03/06
- スーツのシーン別マナー
新入社員として入社することが決まった初日、就職活動で着用していたスーツをそのまま会社でも着ようとしていませんか。もしそうなら、今すぐ新しいスーツを購入することをおすすめします。
実は就活スーツとビジネススーツは、同じように見えて生地やデザインは大きく異なります。出勤初日に就活スーツで仕事に向かうのは、社会人として体裁が悪いだけでなく、マナー違反と見なされてしまうこともあるので注意が必要です。
新社会人としてビジネスに関わっていくからには、ビジネスパーソンとして恥ずかしくない服装を心がけることがまずその第一歩になります。そこで今回は、新入社員が初日に出勤を迎える前に知っておきたい服装マナーについて紹介します。
就活スーツとビジネススーツの違いは?
就職活動のために着用する就活スーツは、誰が見ても不快に感じないような作りをしています。装飾をあまり施さず、色や柄も地味なデザインで統一されています。
また、カラーも黒一色であることが多く、就活生が購入しやすいように価格帯も抑えてあるものがほとんどです。あくまで就活目的で作られたスーツであるため、耐久性もそこまで高くなく、長く着ていると着崩れを起こしやすいという特徴もあります。
一方、ビジネススーツは、使われている生地やデザインからして就活スーツとはまったく別物です。社会人が身だしなみを整えるために着用するものであるため、動きやすさや手入れのしやすさという点でも就活スーツとは雲泥の差があります。
また、毎日着用することを想定して作られているため、ビジネススーツに用いられる生地は高級で丈夫なものが多いです。就活スーツと比べて、耐久性にも優れているため、長く愛用することができるようになっています。
上司や先輩に指摘されがちなことは?
ビジネススーツにはさまざまなデザインがあるため、中には奇抜な色や派手な装飾を施してあるものもあります。しかし、奇抜な装飾や個性的すぎるデザインのスーツはビジネスの現場であまり好まれません。
そのようなスーツを着ていくと、会社の上司や先輩から反感を買ってしまうこともあるので気を付けましょう。
また、カジュアルすぎるスーツも良くありません。会社はあくまで仕事をするためのフォーマルな場所です。ビジネス向きの色やデザインのスーツを選びましょう。
出勤初日から高級なスーツを着ていくことも禁物です。入ったばかりの新入社員にはまだ早いと考えられるため、高級なスーツは仕事に慣れてから着用するようにしましょう。
営業系の職場に就職する場合は、訪問先の人のことも考えたスーツにする必要があります。やはり派手めなデザインや色柄だと、不快な印象や誤解などを与えかねません。
身だしなみはしっかり整えながらも、訪問先の人への配慮がされているようなスーツが最適です。また、スーツによってボタンのかけ方が異なるものもあるので、色柄やデザインだけでなくスーツの着こなし方にも注意が必要です。
一方、女性の場合はスカート丈や肌の露出の多さなどを指摘されることがあります。上着だけでなく、ブラウスなどが透けていても注意されることがあるため、ビジネスの場にふさわしいスーツと着こなしを意識することが大切です。
職場で求められるのは新入社員らしさ
新入社員に対して、職場の人は往々にして新入社員らしさを求める傾向があります。新入社員らしさとは、謙虚ではつらつとした印象のことです。それは態度のみならず、服装にも求められます。
新しく職場に入る際は、周囲を不快にさせないような、清潔感のある服装を心がけることが大切です。もちろん、実際に清潔かどうかもさることながら、肝心なのは清潔に感じられるかどうかです。
しっかりしたスーツを身につけていても、ネクタイが歪んでいたり、シャツの袖が乱れていたりすれば、清潔な印象は持ってもらえません。スーツのデザインも、派手なものだと清潔感を損ないます。
謙虚ではつらつたる印象を与えられるよう、スーツのデザインや着こなしにはくれぐれも気を付けましょう。
スーツに合わせる小物で失敗するケースも
スーツを正しく着こなせていても、小物で失敗してしまうケースもあります。たとえば、足元がおろそかになっている場合です。足元もスーツに合った靴や靴下を履くのが基本です。
にもかかわらず、白い靴下を履いていたり、スニーカーを履いていたりすれば、それは間違った合わせ方だといわざるを得ません。スーツを着るときは、なるべく黒や紺などの濃い目の色の靴下や、黒色か茶色のビジネスシューズを履くことが求められます。
ワイシャツに関しても、服装マナーに注意しなければなりません。色付きのものや柄が入ったワイシャツもありますが、そういったものだとやはり新入社員らしくないと思われてしまいます。
柄の入ったワイシャツを着るにしても、細めのストライプか織り柄程度にとどめ、色も白系のものにしておくのが無難です。
ネクタイはスーツのおしゃれポイントですが、あまりおしゃれを追求しすぎるのは禁物です。ストライプかドット柄にしておき、色も派手なものは控えましょう。
ベルトは特にバックルのデザインに注意が必要です。カジュアルすぎない、ビジネス向けにし、色は靴と合わせたものにするのが基本です。
女性の場合も、なるべく派手になりすぎないように気を付けましょう。ストッキングは肌色着用が基本、靴はヒールの高すぎるものは控え、履きやすいパンプスなどが最適です。
少しでも華やかにしようとアクセサリーを付けたくなるところですが、職場は仕事をする場所なので、アクセサリーもしないほうが無難です。
新入社員向けコーディネートも参考になる
特に服装に疎い人などは、マナーを守ることはできても、新入社員らしく着こなせるかどうかには不安を感じてしまうものです。
ONLYなどスーツを扱うショップでは、店頭やサイトにて新入社員向けの最適なコーディネートを紹介しています。出勤初日の服装に不安のある人は、こうしたコーディネートを参考にするのも一つの方法です。
実際のビジネスだけでなく、新入社員はビジネスマナーの初心者でもあります。わからないことがあって当然ですから、まずは真似ることから始めてみて、少しずつビジネス上の服装マナーを覚えていきましょう。