選び方で差をつける!グレースーツに合うネクタイ選び
2018/03/06
- スーツの着こなし・コーデ術
汎用性が高いことからスーツの中でも定番人気のグレースーツですが、コーディネートによっては無難で地味な印象にもなりやすいアイテムです。
しかし、そんなグレースーツもちょっとした工夫をするだけで、ワンランク上のスタイルを作ることができます。特に上半身の中心に位置する「ネクタイ」は、コーディネートのアクセントとして取り入れやすく、ネクタイが違うだけでスーツの印象が大きく変わることも特徴です。グレースーツに合うさまざまな色・柄のネクタイにチャレンジして、いつもとは少し違ったスーツスタイルを楽しんでみませんか。
定番のグレースーツ!グレーとはどんな色?
コンクリートやアスファルトの色にも代表されるように、無彩色のグレーは一見すると面白みのない、どこか無機質な色に思われがちです。しかしその半面、実はどんな色とも相性が良く、コーディネートしやすい懐の深い色でもあります。年齢を問わず着こなしやすいことも魅力のひとつで、スタイリッシュでエレガントなイメージを演出することが可能です。
さらにグレーとひとことで言っても色合いは幅広く、濃淡によって印象はがらりと変わります。例えば、チャコールグレーやダークグレーなどの濃いグレーは落ち着きや重量感が加わる一方、ライトグレーは若々しくて明るい印象です。どのようなイメージのスーツスタイルにしたいのか、あるいは季節やTPOなどに合わせてグレーの色味を選ぶことで、よりグレースーツのコーディネートの幅が広がります。
また、無地だけではなくストライプやチェックなど柄物のデザインもあるため、ビジネスからプライベート、そしてパーティーまで、さまざまなシーンで身に着けられる色です。
グレースーツに合うネクタイ1.暖色系
無彩色のグレーに暖色系のネクタイを合わせるだけで、コーディネート全体が一気に華やかな印象になります。情熱的な赤はエネルギッシュなイメージを与えることができ、やる気をアピールしたいシーンにぴったりの色です。アメリカでは赤いネクタイを「パワータイ」と呼ぶほどポピュラーで、大統領をはじめとする政治家がここぞというときに着用することでも知られています。
一方、同じ赤系でもブラウン寄りのエンジはシックな中に大人の色気も漂い、フォーマルでありながらセンスの良さを感じさせます。光沢のある素材はより華やかさをプラスできるため、シーンに合わせて選びましょう。また、ピンクはやさしいイメージとともに、ちょっぴりチャーミングな表情も楽しめます。
淡いピンクはやわらかく、逆に濃いピンクは個性的なスタイリングとなるため、相手に自分を印象付けたいときにも活用できる色です。そして黄色は「黄色い声援」などの言葉からも連想できる通り、明るさや活発さを象徴する色のひとつです。有彩色の中で一番明るい黄色は、グレースーツとコーディネートすると色のコントラストも美しく仕上がります。
グレースーツに合うネクタイ2.寒色系
華やかさのある暖色系に対し、寒色系は涼しげでクールな雰囲気が特徴です。これは単に「冷たい印象」ということではなく、冷静さを大切にしたいビジネスシーンなどにも適しています。商談など相手との信頼関係を高めたいシーンには、深みのある紺や青がぴったりです。定番の色なので遊び心はあまり感じませんが、真摯な姿勢をネクタイで表現することができます。
また、水色には爽やかでフレッシュな雰囲気があり、若々しさをアピールしたいときにはうってつけの色です。グレースーツの色味にも馴染みが良く、控えめでありながら好印象を与えることができます。青系の色は集中力を高めたり、気持ちを落ち着かせたりする効果も期待できるため、仕事が山積みの日や緊張しがちなシーンにもおすすめです。
グレースーツに合うネクタイ3.グレー
グレースーツにあえて同系色のグレーのネクタイを合わせることで、周りとは一線を画したスタイリッシュで洗練されたスーツスタイルが完成します。特におすすめなのはスーツとネクタイの色に濃淡を作り出すことです。チャコールグレーのような濃い色のスーツには、ライトグレーのネクタイを合わせることで軽さや抜け感が生まれます。
逆にライトグレーのスーツには濃いグレーのネクタイを合わせることで、全身がキリッと引き締まった印象になります。またシルバーのネクタイも華やかさをプラスできておしゃれです。光沢感の強すぎるものはビジネスシーンには向きませんが、パーティーや特別な日のスーツスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ただし、同系色のスーツスタイルは組み合わせや着こなしが難しく、一歩間違えると逆に不格好にもなりがちです。おしゃれ上級者には最適ですが、初心者はまず暖色系や寒色系からチャレンジすることをおすすめします。
グレースーツに合うネクタイ4.柄物
グレースーツは柄物のネクタイもしっくり決まることが魅力です。単体では多少派手な柄物でも、グレースーツの落ち着いた雰囲気と調和して程良いアクセントになります。無難になりがちなグレースーツを大人の遊び心で格上げしましょう。これまで柄物にチャレンジしたことがなかったひとや柄物に抵抗があるひとでも取り入れやすいデザインがたくさんあります。
なかでも斜めストライプの「レジメン」や上品な「小紋柄」は、コーディネートしやすいネクタイの定番柄です。レジメンはグレーや紺などのベーシックカラーから、黄色などが入った差し色となるデザインまで多彩に揃います。またギンガムやタータンなど「チェック」のネクタイはカジュアル感が出て、堅くなりがちなスーツスタイルをキュートに仕上げてくれる柄です。
さらに洋服では着こなすのが難しいポップな「ドット」も、ネクタイならすんなりと馴染んでくれます。ドットはフォーマルにもカジュアルにも着用することができ、女性受けも良いといわれています。
グレースーツだからこそいろんなネクタイに挑戦できる!
コーディネートによっては地味な印象になりやすいグレーですが、決してつまらない色ではありません。
どんな色とも相性が良いグレースーツだからこそ、パッと目を引く明るい色や個性的な柄のネクタイも楽しむことができるのです。これまで新しい色・柄のネクタイにチャレンジする機会がなかった人も、これを機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。コーディネートの幅が広がり、グレースーツを着ることがもっと楽しくなるはずです。