多彩なデザイン!革靴の種類を徹底解説!

2018/04/05

  • スーツの着こなし・コーデ術

 

革靴にはさまざまな種類がありますが、その違いをご存知でしょうか。一見同じように見える革靴でも、実は違いがあり、それぞれ異なる名前がついていることもあります。また、フォーマルな場面やビジネスシーンで活躍することの多い革靴ですが、革靴であれば何でもいいというわけではありません。カジュアルな印象を与えるものもあり、フォーマルにはふさわしくない革靴も存在するのです。ここでは、革靴にどのような種類があるのかを解説します。それぞれのデザインの違いを知ることで、状況によってふさわしい靴選びができるようになるはずです。

 

革靴には外羽根式と内羽根式がある

革靴には、羽根と呼ばれる部分があります。靴紐を留める部分のことです。この羽根の形状によって、革靴は外羽根式と内羽根式の2種類に分かれているのです。
具体的には、外羽根式というのは、靴紐を通す穴が甲より前の部分に乗っかっており、靴紐をほどくと羽の部分が大きく開くようになっている靴です。英国ではダービー、米国ではブラッチャーとも呼ばれています。もともとはナポレオンの最後の戦いといわれている「ワーテルローの戦い」で使用され、その後一般用にも広まったとされています。羽根が開くため着脱しやすく、フィット感の調節も容易にできるところが特徴です。
一方の内羽根式は、靴紐を通す穴が甲より前の部分に潜り込んでいたり、合わさっていたりする形状の靴です。米国や英国ではバルモラルとも呼ばれます。靴紐をほどいても、羽根の開き具合には限度があり、完全には開きません。こちらは英国のヴィクトリア女王の夫、アルバート公によって考案されたといわれています。外羽根式に比べて、見た目が上品で清楚なところが特徴です。

 

さまざまある革靴の種類

革靴の種類は非常に多く、違いが分かりにくいものもあります。見分けるポイントは、切り返しの形状と全体のデザインの2つです。
まずは、甲の切り返し部分を見てみましょう。革靴は、つま先のデザインに名前がついています。最もシンプルなデザインなのがプレーントゥ。つま先の部分に何の装飾もないデザインで、シンプルな分、使い勝手の良さが特徴です。つま先の部分にまっすぐな切り返しの線が入っているものはストレートチップといいます。ドレスシューズの基本だといわれているタイプです。そして、つま先の部分の切り返しがWの形をしており、翼の形に見えるものをウィングチップといいます。多くはつま先部分に「メダリオン」と呼ばれる装飾が入っており、クラシックで渋い雰囲気が出る靴です。また、つま先よりも手前の部分、靴紐を通す穴の付近に、皮の切り返しがあるものもあります。このタイプは、切り返しの形が馬の鞍(サドル)に似ていることから、サドルと呼ばれています。この切り返しの部分だけ色や素材を変えたものもあり、カジュアルな印象です。基本的にはシンプルな形をしていながら、甲の部分と先端の部分にU字またはV字型の切り返しがあるものはUチップ(Vチップ)といいます。こちらも幅広く使える靴で、切り返しがV型に近づくほど形がシャープです。
一方で、革靴には靴紐がついていないタイプもありますし、デザインによってもさまざまな種類に分かれています。次は、全体的なデザインの違いを見てみましょう。まずは、シングルモンク。こちらは紐ではなく、ベルトとバックルで調節をするタイプの靴です。履き慣れてくればストラップを外すことなく履くことができる、使い勝手の良さが特徴です。このベルトとバックルがダブルのものもあり、こちらはダブルモンクと呼びます。シングルモンクよりもより華やかでカジュアルな印象です。また、1枚の皮で作られている靴もあります。これは、ホールカットと呼ばれ、かかと部分に皮のつなぎ目があるだけの非常にドレッシーな靴です。その分、コーディネートも難しいといわれています。続いては、学生が履いていることでもおなじみのローファーです。コインを挟めるベルトが付いていることから、コインローファーやペニーローファーとも呼ばれています。実は、このローファーにも種類があるのです。ローファーのベルト部分に馬具を模した金属の装飾が施されたものはビットローファー、革製の紐を装飾が施されたものはタッセルローファーと呼ばれ、普通のローファーとは区別されます。そして、最後に紹介するのはヴァンプ。こちらもローファーの一種ですが、何の装飾もないところが特徴で、普通のローファーよりも足を包む部分が大きく、セクシーな印象の皮靴です。

 

革靴の種類選びのポイント

革靴にはさまざまな種類があるため、選ぶ際には迷ってしまうものです。そのようなときには、革靴を履くシーンを考えて選ぶことをおすすめします。
例えば、ビジネスシーンで革靴を履くとき。この場合は、ストレートチップやプレーントゥを選ぶとよいでしょう。ストレートチップは最もフォーマル度が高いビジネスシューズといわれており、それに次ぐのがプレーントゥだといわれています。これらは革靴の中でもシンプルなデザインであり、汎用性も高いので、私服でも使いやすい靴です。
また、リクルートやお葬式などの場では、より上品な印象である内羽根式がおすすめです。カジュアルさをなくし、きちんとした印象を与えるためには、ここでもフォーマル度の高いストレートチップが適しています。華美な装いがふさわしくない場面でもあるので、色もスーツに合わせて無難な黒を選びましょう。
そして、お葬式とは真逆の結婚式で履くのには、紐付きのストレートチップがおすすめです。紐がないデザインの方がカジュアルな印象のため、フォーマルな場面では紐付きを選ぶとよいでしょう。

 

 

 

シーンに合わせて最適な革靴を選ぼう

革靴には多くの種類があり、それぞれのデザインが与える印象は全て違います。そのため、フォーマルシーンとカジュアルシーンで着る洋服を変えるのと同じように、革靴もシーンに合わせて使い分けることが大切です。洋服がきれいにまとまっていたとしても、靴の雰囲気がそれに合っていなければ台無しになってしまいます。靴はファッションの印象を決める重要なアイテムです。新しい靴を買う時には、どんなシーンで履くのかを想像し、それにマッチしたものを選ぶようにしましょう。

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