TPOに合わせて着たいスーツの種類とは?

2018/05/07

  • スーツのシーン別マナー

 

ビジネスの場、冠婚葬祭、パーティーなど、スーツは様々なシーンで着用する機会がありますが、何かある度に「どんなスーツを着るのがふさわしいのだろう」と迷うことは多いのではないでしょうか。そもそもスーツにそんなに多くの種類があることを知らなかった、という方もいるでしょう。
実はスーツには様々な種類があります。しかし、それぞれTPOに合わせたスーツを選ばないと大失敗することも。スーツのことを全く知らない方も、これからスーツの購入を検討している方にも是非知ってもらいたい、TPOに合わせて着るスーツの種類を紹介します。

 

 

ビジネスシーンで着るスーツの種類

スーツを最も多く着る機会はビジネスシーンではないでしょうか。

 

  • ・リクルートスーツ
    就活の時期に着用する面接用のスーツを指します。面接官に印象良く見せるため、無地の紺色といった無難な色・シルエットラインで作られています。

 

  • ・ビジネススーツ
    一般的なビジネスシーンで着用されるスーツを指します。毎日繰り返し着用することを意識した作りになっています。色やシルエットライン、模様にバリエーションが持てるのが特徴です。

 

まず人生で 初めて真剣にスーツのことを考えるのは就職活動の時、という方も多いでしょう。そんな就活時代に着用するスーツと言えば、やはり「リクルートスーツ」。どんな服を着れば採用者から好意的に見てもらえるか、他のライバルと差をつけたい、などそれぞれ想いがあるかと思います。
「リクルートスーツ」は少し前までは紺やグレーが基本とされていましたが、人気があるのは黒で、実際に9割の方が黒を選んでいるそうです。ほとんどのライバルが同じ色を着ているとなれば、自分の体型にあったサイズと形のスーツを選んで差を付けたいところ。色々なスーツを試着したり、オーダーメイドを検討してみたりして、自分に最適な1着を選びましょう。
一方で様々なビジネスシーンで活躍する「ビジネススーツ」と呼ばれる種類もあります。仕事時に着用する一般的なスーツで毎日着るという方も多く、通気性やストレッチなど機能性が優れたものが好まれているようです。リクルートスーツと比べ色や柄が豊富なので、自分の好みやこだわりに合わせて選べるのが利点。生地も様々な種類のものが揃っているので、リクルートスーツと比べ選ぶ楽しみが増えるでしょう。

 

フォーマルシーンで着るスーツの種類

ビジネスシーンに次いでスーツを着る機会が多いのはフォーマルシーンではないでしょうか。ビジネススーツと違い、多くの種類があります。

 

  • ・燕尾服
    フォーマルスーツの最上級格。裾が燕の尾のような特徴的形状になっており、男性の夜間用の礼服とされています。

 

  • ・モーニング
    モーニングコートとも呼ばれるフォーマルスーツの最上級格。乗馬用に大きく斜めに前裾をカットした作りで、男性の昼間の礼装とされます。

 

  • ・タキシード
    男性の略式礼装のひとつで夜間の宴席で着用されます。なお現代では燕尾服の使用が減り、タキシードが正礼装の役割をしています。

 

  • ・ディレクターズスーツ
    アメリカではストロウラーとも呼ばれる黒色の背広とコールズボンの組み合わせた礼服です。昼間のセミフォーマルスーツとされます。

 

  • ・ブラックスーツ
    文字通り上下一揃いの黒色の背広です。日本では冠婚葬祭で使用される略礼装という扱いであり、ネクタイの色で慶弔を表します。

 

フォーマルシーンで着る スーツの代表は何と言っても「燕尾服」。ツバメの尻尾のような後ろ姿が特徴で、最も格調が高いとされています。「燕尾服」は結婚式の新郎や、授賞式などで授与を受ける受賞者など、人生に一度きりの祝い席で着る正装服です。海外の映画などに登場する豪華絢爛なパーティーなどで男爵などが着ているのをよく見ます。
祝い席に限らず、お悔やみ事でも着られる「モーニング」と呼ばれるスーツもあります。燕尾服から「スバメの尻尾」部分が切り落とされた形になっており、丈がやや長め。これも最上級の礼装とされています。

 

なぜ「モーニング」と 呼ばれているかというと、19世紀の西欧では他のお宅にお邪魔するのは朝が良いとされていました。乗馬しながらお宅に向かうことができ、かつオシャレ着のまま家の中へ上がれるようなスーツを着たいということで、紳士達のオシャレとして発展したそうです。
さらに上記二つと比べると格下の「タキシード」。夜の準正装と呼ばれ、夕方からのお祝い事、例えば披露宴や晩餐会などで着るスーツです。襟にシルクなど光沢感のある素材が使われているものが主ですが、デザインによっては本体部分と同じ素材が使われることもあります。色は白、黒、紺が基本。それ以外の色はややカジュアルとみなされているので、着用シーンを見極めて色を選びましょう。
「タキシード」が夜の準正装とされる一方で、昼の準正装は「ディレクターズスーツ」と呼ばれています。「ディレクターズスーツ」は黒のジャケットにストライプのパンツで、昼間行われる弔事、慶事どちらでも着用できるので様々なシーンに適応できるスーツと言えるでしょう。結婚式の参列などで着用されますが、カジュアルな結婚式であれば新郎が着ることもあります。
最後に「ブラックスーツ」。日本では冠婚葬祭で着用されることが多いですが、海外ではパーティーなどで着用されることが多いようです。形がシンプルで洗練されているということで、仕事着としての人気も急上昇中です。ただし「ビジネスにふさわしくない」と考える人もいるので注意が必要です。特に年配の方が周りにいる場合や、礼節などを厳しく判断されるような状況では避けた方が良さそうです。

 

ボタン配列で決まるスーツの種類

スーツを選ぶ際、ボタンの配列を一番に気にする方もいるでしょう。種類は2種類あり、配列が一列の「シングル」、配列が二列のタイプの「ダブル」です。

 

ボタンの配列が一列の「シングルスーツ」は、最もオーソドックスな形のスーツ。ビジネスの場でもフォーマルな場でも着用でき、TPOをあまり選ばず着られるので幅広い年齢層に人気です。

 

ボタンの配列が二列の「ダブルスーツ」は、主にフォーマルシーンで着用されています。一般的には、幅が広いため体が少し大きく見える形とされ、中高年世代に人気が高いとされています。しかし、体にフィットするダブルスーツも出て来ており、おしゃれに差をつけたい若者たちからフォーマル、ビジネス、カジュアル、あらゆるシーンで着られるスーツとして人気が出始めています。
では「シングルスーツ」と「ダブルスーツ」、どのような場面での着用が適しているのでしょうか。

 

日本ではシングルの方が格上だと考えている方も多いようですが、ダブルはもともとイギリス海軍の軍服を起源とし、軍達の正装だったということもあり、厳密にはシングルと同格です。しかし、シングルの方が格上と考える方が多いことから、準礼装としてパーティーなどで着るにとどめて置いた方が無難でしょう。

 

 

ビジネスシーンで着るスーツの着こなし術

体の形にフィットし、生地にこだわったスーツを着ることでセンスに差がつくのは言うまでもありませんが、その他にもコーディネートを楽しむ上級者のオシャレもあります。

 

特に注目されているコーディネート術が「ジャケパンスタイル」。
「ジャケパンスタイル」はジャケットの「ジャケ」、パンツの「パン」が組み合わさった言葉から来ていて、テーラードのジャケットに、セットアップではないパンツを組み合わせたスタイルです。上下共に、細身シルエットを選ぶようにし、季節感を合わせた素材を選ぶようにしましょう。
カジュアルにスーツを着たい場合は、パンツをチノパンやジーンズにして普段着に。ビジネススーツとして活用したい場合は、ジャケットの色を紺、パンツをグレーにし、生地を同素材のものにするのがオススメ。
紺色のジャケットは明るめの色を選ぶと一層垢抜けて見えます。さらに、ネクタイと靴下を鮮やかな同色で統一するとぐっとオシャレになります。
また、ジャケットの下にニットのベストを着用するのもオススメのコーディネートです。ネクタイを外し、パンツと同系色のニットベストを加えるだけでスタイルアップ。カジュアル過ぎず、きちんとした印象を保つことができます。冬は暖かいというメリットもあり、センスの良さをアピールするだけでなく、実用性がある所もオススメです。

 

スーツで色々なコーディネートを楽しめますが、あまりにも着崩すとオシャレを通り越して下品に見えてしまうこともあるので注意しましょう。

 

 

大人のマナーとしてTPOでスーツの種類を変えてみて

 

スーツをいざ着ようとしても、あまりにも種類が豊富でどんなスーツが自分に相応しいか、最初はわからないかもしれません。どんな用途で、どういう時に着るのか、TPOに合わせたスーツ選びができるようになれば、洗練された大人の仲間入り。適切なスーツ選びができる、大人のマナーを身につけた紳士ほど格好が良いものはありません。

 

まだスーツを持っていない方、1着しか持っていないという方、あるいはもっともっと色々なスーツを着用してみたいという方、これを機会にとっておきのスーツを入手してみてはいかがでしょうか。

 

どんなスーツも体型にフィットしたものを着ることが大切

どんな種類のスーツでも着こなすためには、自分の体型にフィットしたスーツであることが大前提。しかし自分の体型に合わせたスーツを見つけるのは大変な労力です。
そこでオンリーのミニマルオーダーをおすすめします。
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この機会にぜひ、オーダースーツの製作をご検討ください。

 

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